Japanese F3

EVERGREEN Racing Teamリリース

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              EVERGREEN RacingTeam リリース
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'90 全日本 Panasonic F3 選手権シリーズ第4戦
         筑波チャレンヂカップレース
           <6月9日~10日>
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       NO.27  羽根幸浩 RaltRT34/Mugen MF204
予選 13位 (01'01"963)
                 決勝 18位 ( -2Laps  )
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 今年のF3シリーズもいよいよ、中盤にさしかかったところ。今回は、茨城県の筑
波サーキットに場所を移しての第4戦である。前回の鈴鹿では、十分に優勝をねらえ
る位置につけていながら、あと一歩というところでスピンを喫し、2位に甘んじた羽
根としては、名誉挽回をしたいところであった。しかし、今回、雨の予選でのセット
アップが決まらず、13番グリッドからのスタート。しかも、決勝レースでは、ラスト
2ラップとなった44周目、1コーナーでのコースアウトによりチェッカーを受ける前
にレースを終えなければならなくず、18位という不本意な成績におわってしまった。
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6月9日 土曜日
フリー走行・公式予選
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 中部から関東にかけて、梅雨入りが宣言されたこの日。筑波も朝から雨模様となっ
た。1周、約2キロの筑波サーキットでは、決勝グリッドにつけるのはわずか25台。
約半数が予選落ちという狭き門である。
 午前のフリー走行のセッションでは、小雨でコースはほんのわずかに濡れてはいる
が、ほとんど、ドライとかわらないコンディションだった。羽根はこのフリー走行に
スリックタイヤをチョイス、快調なペースでラップを重ねる。セットアップもラップ
タイムを縮める方向で順調に進み、このままのコンディションが続けば、午後の予選
が大いに期待される。ただ、天気予報が、午後からは雨が強くなると告げているのが
気になるところではある。
 午後、3時過ぎ、いつものように、A、Bの2グループにわけられて予選が行われ
る。羽根は、Bグループに入っている。案の定、雨は午前中より強くなり、路面は完
全にウェットコンディション。チームとしては、この強くなる雨に対して積極策をと
ることに決定、マシンをウェット用セッティングに組み直して予選に臨む。もちろん、
タイヤはレインタイヤである。しかし、結果的にはこのセッティングの変更が裏目に
でてしまった。
 雨用にセッティングしなおした羽根のRaltRT34/Mugenは、午前中の好調さがウソの
ように、まったくタイムをあげられないのだ。予選の前半では、予選通過がぎりぎり
の10~12番手あたりのタイムを出すのがやっとのところだったが、後半、マシンをだ
ましながらも必死にタイムを稼ぎ、予選終了間近の16ラップ目に1'01"963のベストラ
ップをだして、なんとかBグループの7番手のタイムをキープ。総合では13番手のグ
リッドを得るに留まった。
■羽根幸浩のコメント
「午前中は、うまく決まっていたので、今回は行けると思ってたんだけど…。予選の
時は、マシンが曲がらなくなっちゃって、まともに走れなかったんだ。サインボー
ドで、トップから1.5秒遅れがでたときには、これはまずい、って思ったんだけど、
短い予選時間ではピットに入ったらタイムアタックができなくなってしまうんで、
そのまま走らざるをえなかった。なんとか、グリッドの中くらいのところまでこら
れたけど、これが精いっぱいだったね」
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6月10日 日曜日
フリー走行・決勝レース
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 前日の雨は、すでに夜半には止んでいて、あいかわらず、風は強いが雲の間から晴
れ間も見える。決勝レースはドライのコンディションになりそうだ。チームにも、や
や明るい雰囲気が戻ってくる。
 午前10時25分。予定通りにウォームアップ走行が開始される。コースは完全にドラ
イで、まったく雨の心配はない。羽根は、エンジン、ウイングなどの最終チェックを
しながら54秒台後半から前半のラップタイムで周回を重ねる。当然、マシンはガソリ
ンフルタンクの本番使用である。結局、このセッションの最速タイムをものにしたの
は、ただひとり、54秒台をわずかにきった高村一明選手。羽根はそれにつづく2番手
のタイムでフリー走行を終えた。
そして 決勝レース。スタートでは、ポールの横島久が出遅れ、かわりにセカンド
ポジションの古谷直広がスタートダッシュ。羽根は7列目からまずまずのスタートで
1コーナーへ向かう。1周目を終わってのストレートでは、先頭は古谷、そして服部
尚貴-横島-高村-和田久の順。羽根は予選順位と同じく13番手である。2周目、羽
根は一つポジションを挙げて12番手、さらに3周目には9番手にポジションをあげる。
4周目以降も羽根は54秒台前半のラップタイムで追い上げをつづけて、見崎清志、
奥貫直、藤永敬道をパス。また、28周目にそれまでトップを走っていた古谷のトラブ
ルもあり、ラスト9周の時点では、服部-横島-高村-和田につづいて5位の位置を
得る。このあとも羽根はペースをゆるめず、4位の和田を射定圏内までとらえること
に成功するが、のこり2周を切った44周目の第1コーナーでコースアウト。これでフ
ロントウィングを傷めてしまい、結局チェッカーを受けることなくレースを終えねば
ならなかった。
■羽根幸浩のコメント
「マシンの調子は良かったね。エンジンもまったく問題なし。スタートしたポジショ
 ンは、悪かったけど、走りそのものは自分で納得できるものだった。コースアウト
 したのは、急に右足をつってしまったから。それでブレーキングをミスしてしまっ
 た。別に、勝負を焦った訳ではないんだけどね。ピットサインを見落としていて、
 和田君を抜いて6位だとおもってたから、5位をキープしようなんてまったく考え
 なかったよ」
                              EVERGREEN RacingTeam
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