LEYTON HOUSE RACING TEAM PRESS INFORMATION 全日本F3000選手権シリーズ 第4戦 鈴鹿フォーミュラジャパン 1990年5月26日 土曜日 鈴鹿サーキット ●予選第1回目 好天に恵まれ初夏を思わせる日差しのなか、鈴鹿フォーミュラジャパン公式予選第 1回目がスタートした。クリスチャン・ダナーが9時55分から始まるAグループ。 関谷正徳と岡田秀樹が10時40分から始まるBグループからの出走である。 Aグループのダナーは淡々と周回を重ね、2セット目の予選用タイヤを履いて出た 7周目に昨日のベストタイムを辛うじて更新、1分50秒561をマーク。Aグルー プ16台中13番手のタイムで1回目の予選を終了した。 10時40分、予選Bグループの計時が開始された。コースコンディションと気温 等、条件の良い前半にタイムを出す作戦に出た関谷は、シグナルがグリーンになるや コースに飛び出し1周目から積極的なアタックに出た。 計時開始1周目に1分49秒10、ピットインしてタイヤを左右入れ替え、水で冷 やしたあと再びコースイン。1分49秒01を出す。この時点でグループ4番手と好 位置にランクされている。予選終了間際、新品の2セット目の予選用タイヤを履いた 関谷は、1分48秒50をたたき出し、マルティニ選手を抜いてグループ3番手にジャ ンプ。その後、関谷のタイムを上回る者は現れず、小河、星野に次ぐグループ3番手 で最初のセッションを終えた。 岡田は6周目に1分49秒31をマーク、7番手につけた。 ※なお、関谷はリヤウイングの規定により、予選終了後、車両検査委員より抹消の通 達があり、タイムは無効となった。 ●予選第2回目 予選2回目。午前よりも気温、路面温度ともにやや高くなり、更にコースは他のク ラスの走行で荒れており、タイムアタックの条件としては苦しいと言わざるを得ない。 Aグループ2回目は午後1時55分から開始された。クリスチャン・ダナーは1回 目の予選で与えられた2セットのタイヤを使いきっており、2回目はそれらを左右入 れ換えたりしながらのアタックとなる。条件的にも午前のタイムを上回ることは難し く、ダナーは9周に渡って意欲的に走行を続けたものの、結局1回目のベストタイム より2秒遅い1分52秒891がベストタイムとして記録された。 1回目の予選でタイム抹消という苦汁をなめた関谷の組は2時40分にスタート。 ダナー同様、1回目にかけていた関谷はやはり2セット目の予選用タイヤをすでに使 い切っており、非常に苦しいタイムアタックとなる。そのタイヤをいたわりつつ慎重 に走行を開始した関谷は、まず1分51秒10を出したあとピットイン。各部のチェッ クを終え、再アタック。前走車のひっかかりながらも1分50秒031をマークし、 Bグループ総合で10番手のポジションで予選を終えることになった。 岡田はこのセッションではタイムアタックできず、Bグループ総合6番手にランク されている。 ●ダナー:「車を扱いやすいものにするために金曜日から努力を続けてきたが、時間 も限られていて満足のいくセッティングができなかった。89Bとしてはこれでほぼ 限界だと思う。決勝ではできる限りの努力をして、良い結果を残せるよう頑張る」 提供:レイトン・インターナショナル