1992年5月25日 -1992年全日本F3000選手権シリーズ第4戦- 赤 旗 中 断 の レ - ス で 2 位 を 得 る シリーズ第2、第3戦と不本意なリタイアに終わっているロス・チーバーは、気を 取り直してこのレースを迎え、シリーズチャンピオン獲得へ向けコンセントレーシ ョンを高めた。プロミス&レイナード・レーシングチームも、気持ちを新たに鈴鹿 サーキットのゲートをくぐった。 [5月23日:予選]今回の出走台数は27台。この中から1台が予選落ちとなる。 天候は晴れだが、午後からは雨の降る可能性があると、天気予報は告げていた。そ のため、多くのチームが午前中の公式予選のセッションに勝負をかけることになっ た。25番ロス・チーバーは、予選開始後30分ほどしてようやくコースに姿を現す 。そして、ゆっくりコースを1周した後タイムアタックに入った。それまで、1分 46~47秒台のラップタイムで推移してきた予選の流れの中で、チーバーは1分45秒 続き (改行で表示 E:終了) 440のベストタイムをマ-クした。その後、エディ・アーバイン選手がチーバーの タイムを上回る1分45秒200のタイムで走ったため、残り1セットの予選用タイヤ を装着してチーバーは2回目のタイムアタックを行った。 そして、予選終了5分 前に1分44秒383を記録。 午後の予選が途中から雨となったこともあり、他に1分 44秒台を出すドライバーは最後まで現れず、今季3度目のポールポジションが確定 した。「この予選タイムは、今日の暑かったコンディションを考えれば、開幕戦で コースレコードを出したときに匹敵するほど満足すべきものだ」とチーバーは語っ た。 [5月24日:決勝]午後には雨の可能性もあるという天気予報だったが、鈴鹿サ ーキットは晴天に恵まれた。朝のフリー走行で、25番ロス・チーバーは7番手の 1分49秒559のタイムをマークする。 そして、決勝レース直前までベストセッティ ングを得るためのトライを続けた。鈴鹿4連勝をかけた決勝レースでは、ポールポ ジションから好スタ-トで1コーナーをトップで通過、チーバーが独走態勢を築く かに見えた。しかし、オープニングラップのS字コーナー区間で予選3番手に着け ていたフォルカー・ヴァイドラー選手に抜かれ、2番手へとポジションを落とした 。その後一時はヴァイドラー選手の背後に迫るチーバーだったが、ブレーキの効き が甘くなりはじめ、かわすまでには至らなかった。レース終盤に入り、27周目の1 コーナーで接触事故が起こったため赤旗が出され、レースは中断。 結局、決勝レ ースは26周を終えた時点で成立したものとなり、チーバーの2位が決まった。 ド ラ イ バ ー & チ ー ム 監 督 コ メ ン ト ●ドライバー/ロス・チーバー(Ross Cheever) 決勝レースでは少し問題点があって、スタート直後はタイヤの温度が十分に上が らず、フォルカーに抜かれてしまった。そして、レースが進んでいくうちにブレー キの効きも甘くなってきたので様子を見たがフォルカーを捕らえることができなか った。結果的に2位に終わったが、シリーズポイント6点を獲得できた。 まだ7戦を残しておりシリーズチャンピオン争いはまだこれからという状況なの で、次のレースでまた頑張ります。 ●チーム監督/本間勝久(Katsuhisa Honma) 我々が予定していたセッティングが得られず、フォルカー・ヴァイドラー選手に 抜かれてしまいましたが、今回のレースは競り合いながらも接触することなく、走 り切ることができました。そして、シリーズポイント6点を重ねることができたの で、チャンピオンシップの争いでもトップに立つことができました。今後さらにテ ストを重ねることによって、マシンの戦闘力を高めて行きたいと思います。チーム のみんなでチャンピオン獲得を目指して頑張りますので、これからも応援をよろし くお願い致します。 レースデータ ●開催日/5月23日(予選)~24日(決勝) ●開催地/鈴鹿サーキット(三重県):1周 5.86403KM ●主催者/鈴鹿サーキットランド、鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC) ●観客数/予選日:15,000人/決勝日:60,000人 ●天 候/予選日:晴れ後時々雨、20℃/決勝日:晴れ、24℃ 提供 プロミス株式会社 営業企画部