MAZDASPEED INFORMATION 平成3年7月21日 全日本富士500マイルレース 途中経過 J.ハーバート、勇気ある救出活動 7月21日に富士スピードウェイで開催された全日本富士500マイルレースに(株) マツダスピードから出場しているJ.ハーバート(カーNo.201「レナウン・マツダ 787B」ドライバー)は、レーススタート後10周目に第1コーナーで起きた事故 に際し、勇気ある救助活動を行った。 9位のポジションからスタートしたカーNo.201は、序盤をトップグループと同等の 1分22~23秒のペースで周回。約2秒差の先行車両をとらえるべくアグレッシブ な走行を見せていた。ところが、10周目の第1コーナーでカーNo.25が単独クラッ シュし、車両は転倒、サンドバリアの中で火災を起こした。これを目撃したカーNo.2 01のJ.ハーバートは、ただちに車両を停車。激しく燃える当該車両のドライバー を救助するため、真っ先に現場に駆けつけた。幸いカーNo.25の和田選手は自力で車 両から這い出し、救助された。人命にかかわる事故だったにもかかわらずレースは中 断されず、オフォシャルが到着したのを確認した後、救助活動を行ったJ.ハーバー トは再びコースに復帰。シートベルトを締めるためピットインした。その後は、失っ た2周を少しでも回復するため、ペースを変更することなく周回を重ねた。 約1時間後にドライバー交代のためピットインしたJ.ハーバートによると「カーNo. 25は、僕の前を走っていた。そして、第1コーナー手前で突然ボディーワークが舞 い上がり、転倒した後燃え上がった。これは大変な事故だと判断し、すぐに車を止め てドライバーを助けるために走った」と語った。 今回の事故に際し、ル・マン直後の重要なレースにもかかわらず、勝負を捨てて救助 のため駆けつけたJ.ハーバートの行動は、スポーツマン精神にのっとった勇気ある 行動として賞賛をうけるべきである。 提供:マツダスピード