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SUPER GT第8戦オートポリス フリー走行 TAKATA童夢NSXがトップタイム

 SUPER GT第8戦(SUPER GT in KYUSHU 300km)は15日、オートポリスで決勝に向けてのフリー走行が行われた。GT500クラスは1'43.583でTAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が、GT300クラスは1'52.017で吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太/番場琢組)がトップタイムを記録した。

 オートポリスは早朝から快晴。さわやかな秋風も吹き、絶好のレース日和を迎えた。午前9時、定刻よりGT500クラス15台、GT300クラス21台の計36台が参加して決勝に向けてのフリー走行が始まった。

1015_takata.jpg  GT500クラスでトップタイムをマークしたのは、1'48.583でTAKATA童夢NSX。練習走行から好調で予選でもポールポジション。決勝へ向けて万全の仕上がりの模様だ。僚友でフロントローを分け合ったARTA NSXは1'44.426で9位と出遅れたが、NSX-BS勢のもう1台、80kgのウェイトを積んだRAYBRIG NSXは終盤までフリー走行をリードし1'43.751で結果2位に終わったが、こちらも上々の仕上がりとみていいだろう。

 GT500クラスでドライバーズ選手権をリードしているOPEN INTERFACE TOM'S SC430が1'46.114で14位、昨年のチャンピオンZENTセルモSCも1'45.502で13位と下位に沈んだ。恐らく最終戦、得意の富士に向けてウェイトを下ろす戦略だろう。このセッションでのトップとの差はそれぞれ、2.5秒と1.9秒。決勝でのラップタイムは1分45秒前後と思われるので、この0.8%は0.8秒ちょっと。特定の方法で算出された平均ラップタイムの0.8%以上遅ければ、SC-BS勢はマイナス25kgの救済処置を受けられるのでここまで狙っているのかも知れない。

 練習走行でトップタイム、予選で3位に甘んじたXANAVI NISMO Zは5位。こちらはドライバーズチャンピオンに向けては勝つしかない。あるいは、決勝の展開によっては、よりチャンピオンシップに近いMOTUL AUTECH Zのサポートに回り、順位を譲る場面が見られるかも知れない。

1015_kittyo.jpg  一方、GT300クラスでは吉兆宝山DIREZZA Zが1'52.017でトップタイムをマーク。このチームもドライバースチャンピオンに向けては勝つしかなく、まずは決勝に向けての視界は良好だ。ドライバーズチャンピオンをリードするアネブルADVAN VEMAC 320Rは85kgものウェイトを積んでいるため、11位。恐らくウェイトを下ろす作戦でやはり7位あたり狙いか。同ランク2位の雨宮アスパラドリンクRX7は2位。こちらは同ランク3位でこのフリー走行で10位だったプリヴェチュリッヒ紫電との争いで、決勝で上位に入ったほうが俄然有利になりそうだ

 決勝は午後2時より300km、65周で争われる。まずはスタートに注目。NSX1-2で始まれば、ドライバーズ選手権5位のARTA NSXと同7位のTAKATA童夢NSXに対してHonda Racingがどんな指示を出すか興味深い。レース巧者のNISMOが、予選3位のXANAVI NISMO ZとMOTUL AUTECH Zをどのように動かすかも注目したい。トヨタ勢、とりわけSC-BS勢の動きにも要注意だ。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA



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