SUPER GT

SGT:第1戦岡山 ZENT Audi R8 LMS ultra、GTA調整値+40kgにより苦戦を強いられ16位に終わる (HitotsuyamaR)

 Hitotsuyama Racingは4月6~7日に岡山国際サーキットで開催されたSuper GT 第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」において、16位完走を果たしました。2013年は、都筑晶裕 / リチャード・ライアンのコンビを昨シーズンから継続し、マシンを最新型のAudi R8 LMS ultraにスイッチ。マシン名をZENT Audi R8 LMS ultraとし、スーパーGTでは常にチャンピオン争いに名を連ねてきたハンコックタイヤとのパートナーシップのもと、上位進出を目指しより強力な体制でシーズン開幕戦を迎えました。

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4月6日 公式練習 / 公式予選

 3週間前の公式テストではクラス2位のタイムを記録し、チームは開幕戦の目標として表彰台を掲げてきたものの、レースウィークの金曜日に急遽GTAから「GTA調整値」としてZENT Audi R8 LMS ultraのみ+40kgのウエイトを課せられる発表がなされた。レースウィークに入ってからの突然で不本意な発表にドライバー、チームスタッフともに納得のいかない中での開幕戦となった。土曜日、岡山国際サーキットは天気予報通り朝から厚い雲に覆われ、午前中の公式練習開始時には雨が降り始める。今シーズンから使用するハンコックタイヤでのウェット走行は初めてということもあり、エースのリチャードを中心に手際良くセッティングやタイヤ選択を進めていく必要があるが、GTA調整値+40kgは予想以上にマシンへの影響が大きく、マシンバランスはリチャードをもってしても全く定まらない最悪の状況に立たされた。さらには赤旗中断が相次いだことで都筑の走行時間も短くなり、トップからは3.486秒も引き離されたクラス13位で練習走行を終えた。午後2時から予定されていたGT300の公式予選Q1だが、雨脚が強まり10分間遅れて開始された。Q1を担当するリチャードは、ウェットでの実績を持つハンコックタイヤのパフォーマンスを最大限引き出すべく、アタックのタイミングを窺う。しかし、#88Lamborghini、#30Audi、#86Lamborghiniとコースアウトにより赤旗中断のきっかけを作るマシンが相次ぎ、リチャードはアタックのタイミングを見つけ出すことが出来ないままクラス19位で予選を終えることとなった。

  • P1 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 山野哲也 / 佐々木孝太
  • P2 #3 S Road NDDP GT-R 星野一樹 / 佐々木大樹
  • P3 #11 GAINER DIXCEL SLS 平中克幸 / ビヨン・ビルドハイム
  • P19 #21 ZENT Audi R8 LMS ultra 都筑晶裕 / リチャード・ライアン

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4月7日 決勝レース

 時折突風に見舞われる悪天候の中、約16,000人の観客を迎えた決勝日。レースが開始される午後2時には天候も回復しドライコンディションでの開幕戦決勝レースがスタートした。#21 ZENT Audi R8 LMS ultraのスタートを担当するのはリチャード・ライアン。まずは無難にスタートを決めオープニングラップでポジションを1つ上げたリチャードだが、2周目のヘアピンでイン側から#86 Lamborghiniにヒットされ弾き飛ばされてしまう。このアクシデントでポジションを19位まで落とすも、なんとかコース上に留まりレースを続ける。例のごとくここからの追い上げをリチャードに期待するチームだが、この日のリチャードは追い上げを開始するどころか後方のマシンからの追撃をブロックするのが精一杯。GTA調整値+40kgがマシンバランスを崩し、さらにはタイヤへの負担を大きくしていることが原因であるのは疑いようがない。その後も全くペースを上げることが出来ないリチャードだが、その状況下でも1分33秒台で淡々と走行を続け、34周目、クラス14位でピットイン。後半スティントを都筑に託した。少しでもマシンの状況を改善すべく、都筑はリチャードが使用したものとは別のコンパウンドのタイヤを装着しピットアウト。ライバルの脱落も有り各車ピットストップを終える頃にはクラス12位まで浮上するも、苦しい展開は変わらず徐々にポジションダウン。クラス16位までポジションを落として開幕戦レースを終えた。

  • P1 #11 GAINER DIXCEL SLS 平中克幸 / ビヨン・ビルドハイム
  • P2 #4 GSR 初音ミク BMW 谷口信輝 / 片岡龍也
  • P3 #87 ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3 山内英輝 / 吉本大樹
  • P16 #21 ZENT Audi R8 LMS ultra 都筑晶裕 / リチャード・ライアン
チーム代表 一ツ山幹雄
 「正直なところ、シーズンオフから公式テスト後までチームにあった高いモチベーションはこの開幕戦の前日で消えてしまいました。GTA調整値+40kgで全て台無しです。リチャードとは今年のことについては昨年のJAF GPでほぼ話し終えていました。そして年末には実際に彼と契約を済ませていました。GT500という選択肢もあった彼が、Hitotsuyama Racingを優勝させたい。チャンピオンになれるだけのポテンシャルがあるから。と言ってまだまだGT500の可能性がある中で契約書にサインしてくれたのです。それから新車を用意し、タイヤも実績のあるハンコックタイヤと契約することができました。さらに、チーム内のコミュニケーションを大事にし、より効率化を図るために、メンテナンスも鬼木監督が自ら立ち上げたメンテナンス会社に変更しました。ドライバーラインナップ以外は大改革して臨んだ岡山公式テストでクラス2位のタイムを残しました。さて開幕戦頑張ろう。そんな矢先に書類一枚の通達で40kg積みなさい、ですからね。でもネガティブなことばかり言っていても仕方ないので、今置かれた状況でベストを尽くしていきます。ハンコックタイヤもAudiに合わせこんでいけばもっともっとポテンシャルは上がるはずですし、とにかくハンコックの皆さんはポジティブです。第2戦富士ではもっと良いところを魅せられるように努力します。宜しくお願い致します。」

 第2戦富士は4月28日~29日に富士スピードウェイにて開催されます。引き続き、皆様からの沢山のご支援・ご声援をお待ちしております。

Offcial Facebook page of Hitotsuyama Racing.
http://www.facebook.com/pages/Hitotsuyama-Racing/202417599846736

Hitotsuyama Racing Press release


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