JAFグランプリ、富士スプリントカップは12日、富士スピードウェイでスーパーGT第1レースGT500クラスの決勝を行い、レース終盤のバトルを制したロニー・クインタレッリ(S Road MOLA GT-R)がポールトゥウインを飾った。
GT500クラス第1レースの決勝は15時15分フォーメーションラップがスタート。雲はますます厚くなり気温16度、路面温度18度と相変わらず肌寒い。
スタートはポールポジションのロニー・クインタレッリ(S Road MOLA GT-R)が好スタート。1コーナーでホールショットを奪う。2位に予選2位の大嶋一也(ENEOS SUSTINA SC430)がつけ、3位に予選4位のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(カルソニックIMPUL GT-R)が上がってきた。
大嶋はペースが上がらない。4周目の最終コーナーでオリベイラにかわされるとその後もずるずると後退。トップのクインタレッリは序盤から2位以下を徐々に引き離しにかかる。
しかし、レース中盤からクインタレッリのタイムが落ち始め、背後にはオリベイラが迫ってきた。一時は3秒ほどあったクインタレッリとの差が13周目には1秒6。この2台はバトルをしながらレースは終盤へと入る。
一方、8周目の最終コーナーで大嶋をかわし3位に上がってきたのがアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SC430)。さらに、その背後に迫ってきたのが予選13位からスタートし11周目の1コーナーで大嶋をかわした脇阪寿一(D'STATION KeePer SC430)だ。
レース終盤トップ争いと3位争いが白熱してきた。トップ争いではオリベイラがクインタレッリに再三にわたり仕掛けるが、クインタレッリも巧みにこれを退け、ついにチェッカーまで凌ぎきりポールトゥウインで優勝を飾った。
3位争いはさらに白熱した。ロッテラーと脇阪は18周目の最終テクニカルセクションで併走、さらに19周目の1コーナーからコカコーラコーナーにかけても脇阪がロッテラーに仕掛けるが、ロッテラーも譲らず。この攻防はファイナルラップになっても続き、ついに脇阪がヘアピンでロッテラーをかわし3位をもぎ取った。ロッテラーは4位でレースを終えることとなった。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA, Motorsports Forum