スーパーGT第9戦、 富士GT300kmレースの決勝前フリー走行は#18TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が1分34秒919でトップタイム。 GT300は#26ユンケルポルシェ(谷口信輝/ドミニク・ファーンバッハー組)がクラストップだった。
GT100戦目の決勝日を迎えた富士スピードウェイは朝から快晴。既に多くの観客がつめかけ、今年最後のGTのスタートを待っている。
フリー走行は午前8時40分より、30分間で行われた。
このセッションではNSX勢の速さが目立ち、トップのTAKATA童夢をはじめ、2番手に#100レイブリック、 3番手にチャンピオンの#8ATRA、5番手に#32エプソン、6番手に#17リアルと、全車が上位タイムをたたき出した。 そこへ#3イエローハットZが4番手に割って入った格好だ。
一方、ポールシッターの#12カルソニックZは開始8分過ぎにピットイン。クルマはガレージに収められ、
その後も最後までコースには戻ってこなかった。
ドライブしていた星野一樹が振動を感じたということで、リヤカウルとタイヤを外し、両ドライバーとエンジニアのリカルド・
ディビラらが深刻な表情で何事かを話し合っていたが、原因はリヤタイヤにフラットスポットを作ってしまったためと判明。
タイヤを温存するために以降の走行を控えたようだ。
GT300クラスは第7戦優勝の#26ユンケルポルシェが好タイムを連発。谷口が1分43秒278を記録してクラストップとなった。
チャンピオンを争う4台は、#62ウィルコムヴィーマックが2位、#101トイストーリーが3位、
#43ARTAガライヤが5番手と好位置につけたが、
ポイントリーダーの#2プリヴェKENZOアセット紫電はこのセッションを12番手に終わったのが気になるところ。
また、ポールシッターの101号車はセッション終了間際にコース上でストップしており、こちらも決勝への影響が心配される。
第9戦決勝は午後2時5分より、66周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA