SUPER GT

SGT:第9戦富士 クスコDUNLOPスバルインプレッサが3位表彰台を獲得 (SUBARU)

 SUPER GT第9戦は11月第2週の週末に、静岡県の富士スピードウェイで行われた。それまでの静岡県東部は例年より温暖な日々が続き、富士山名物の冠雪も薄くなってしまうほど。しかし、この週末はあいにくの雨に見舞われたこともあり、肌寒い晩秋のおもむきであった。

 土曜日午前に行われた公式予選1回目は雨。AWDを武器とするインプレッサにとっては、またとないアピールのチャンスとなる。ここでアタッカーのヴァンダムは1.6kmのストレートからヘアピンに至るダウンヒルの高速セクション、そして後半の左右に振られるテクニカルセクションまでを激しくプッシュし、2番手タイムをマーク。スーパーラップ進出を果たした。

 雨は上がったものの、依然として湿った路面となったスーパーラップでもアタッカーのヴァンダムは見せ場を作り、見事にインプレッサをポールポジションに導いた。インプレッサのポール獲得は今季3回目となりグランドスタンドのSUBARUファンは大いに盛り上がった。

 決勝レースが行われた11月9日。富士スピードウェイは地元静岡や首都圏から集まった47,100名ものレースファンで溢れかえった。人気のSUPER GTシリーズ最終戦ということで、今季最多の人出だった。スターティンググリッドでは、GT300隊列の最前列にはためくSUBARUフラッグがひときわ目立っていた。

 スタート前には、ポツポツと小雨が降り始めたが、路面はむしろドライコンディションとなっていき、スリックタイヤを選ぶか、インターミディエイトタイヤ(軽い雨用タイヤ)をチョイスするか、どのチーム関係者も頭を悩ませた。フォーメーションラップの直前にCUSCOチームはインターミディエイトを選んだ。

 午後2時、通常より1周多い2周のフォーメーションラップを経て決勝レースがスタート。インプレッサのスタートはヴァンダムが務めた。コースは全車が全開走行しても水しぶきは上がらず、路面はほぼドライになっていた。このため、タイヤへの負担はかなり厳しいものとなりチームは早めに決断し、ピットインを指示した。

 序盤にピットインしてタイヤをスリックに交換したインプレッサは、最後尾まで順位を落としていた。しかし、ヴァンダムは怒濤の追い上げを開始。山野に交代するまでの間に、12位にまで順位を押し上げた。一時落胆したSUBARUファンはヴァンダムのファイトに惜しみない声援を送った。

 レース中盤には再び雨。ドライバー交代とともにレインタイヤを装着し、コースに復帰した山野は、思い切りの良いドライビングで上位陣を次々にパスしていく。悪条件で真価を発揮したベテラン山野は、9台抜きを果たして3位表彰台を獲得。インプレッサらしい戦い方で今シーズンを締めくくった。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
[スバルモータースポーツマガジン]

Text: スバルテクニカインターナショナル株式会社



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