2009オートバックス スーパーGT第6戦、「PokkaGTサマースペシャル」の公式練習は、#38ZENT CERUMO
SC430(立川祐路/リチャード・ライアン組)が1分56秒883でトップ。2位には#35KRAFT
SC430(石浦宏明/大嶋和也組)がつけ、レクサスSCが1-2という結果になった。
GT300クラスは#66triple a
ムルシエRG-1(山西康司/余郷敦組)が終了間際に2分08秒843を記録してトップとなった。また、#88triple
aガイヤルドRG-3(松田秀士/坂本祐也組)もクラス4位につけ、ランボルギーニ勢が好調のようだ。
スーパーGT第6戦の公式予選日を迎えた鈴鹿サーキットは朝から薄曇り。一時雨の予報も出ていたが、 午前10時40分から1時間45分間で行われた公式練習は終始ドライコンディションでの走行となった。
これまで「鈴鹿1000km」として長い間親しまれてきた夏の耐久レースだが、今年は経済状況などを鑑みて700kmレースとされ、
それに伴って名称も「サマースペシャル」と変更になっている。
それでもシリーズ中盤戦の山、という位置づけが変わることはない。
特に今年のレギュレーションにおいてこの鈴鹿戦は、シリーズポイント1点あたり2㎏というウェイトハンデで行われる最後のレース。
ランキング上位で重いハンデに苦しむチームにとっては最後の正念場。
逆にここまで好成績を挙げられていないチームにとっては最後のチャンスでもある。
いずれにせよ、ここでの結果がシリーズに大きな影響を及ぼすであろうことは間違いないだろう。
にもかかわらず、ランキングトップの#1モチュールオーテックGT-Rは、ペナルティポイントの累積によってブノワ・
トレルイエを欠く状態でこの鈴鹿戦に臨むこととなった。トレルイエの代役は今季FIA-GTでGT-Rを駆るミハエル・クルムが務める。
その1号車は、このセッションを6位とまずまずのタイムで消化した。
このほか、GT-R勢はセパンで優勝の#3ハセミGT-Rが最上位で総合3位、#12カルソニック、#24HISはそれぞれ9位、
11位に終わっている。
一方、この公式練習で好調ぶりを見せたのがレクサスSC勢だ。
セッション開始早々に#6エネオスSCがトップに立つと、その後も#35KRAFT、#38ZENTが次々にトップに立ち、
最終的に立川の出した1分56秒883がこのセッションのトップタイムとなった。
2位に#35KRAFT、4位にも#6エネオスがつけ、#36ペトロナスが7番手だ。
ここがホームコースのNSX勢は#8ARTAの5位が最上位と苦戦が続く。
GT300クラスは、開始早々から#81ダイシンフェラーリが好タイムを連発。
途中#43ARTAガライヤや#26タイサンポルシェ、#74aprカローラらがこれを上回るタイムを出してもすぐにトップを奪い返し、
チェッカー直前までタイミングモニターの最上位に位置していたが、
最後の最後になって突如#66ムルシエラゴを駆る山西が2分08秒843を叩き出してトップに立った。
また、
今回からの参戦を表明して注目を集めているR&Dスポーツの#62レガシィB4のタイムは結局2分15秒203に留まり、
最下位に終わっている。
一方、ここまで苦戦の続いていた#808初音ミクBMW Z4は今回Cドライバーで参加した番場琢が好タイムを記録、総合25位、
GT300クラス11位で走行を終えている。
スーパーGT第6戦の公式予選はこのあと午後2時40分より、鈴鹿では初めてのノックダウン方式で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA