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SGT:第6戦富士決勝 ZENT CERUMO SC430が逆転優勝! GT300クラスは初音ミクグッドスマイルBMWがポールトゥウイン!

 SUPER GT第6戦FUJI GT 250kmレースは11日、富士スピードウェイで決勝を行い、55周を回ってGT500クラスはZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)が、GT300クラスは初音ミクグッドスマイルBMW(谷口信輝/番場琢組)がそれぞれ優勝を果たした。

観客: 10日(土)15,800人/11日(日)27,800人

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 フリー走行時に一時降った雨はあがったものの午後になると富士スピードウェイ上空には雲が広がってきた。ローリングラップが14時に始まり、55周での争いとなったが、雨はコースに落ちず、終始ドライコンディションでレースは展開された。

 ローリングスタートからトップで1コーナーに飛び込んだのはポールシッターのDENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人組)の石浦。2位にはZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)の平手が付ける。この2台は後続を引き離しながら2秒前後の間隔で周回を消化してゆく。

 24周を終わって2位を走る平手がピットインすると、石浦も25周終わりでピットイン。SARDチームのピット作業が迅速だったため、平手から立川に、石浦から井口にドライバーチェンジするとその差は4秒ほどに広がる。

 しかし、レース終盤にかけて徐々に2位立川がトップ井口に迫る。47周終わりにはその差は2秒。51周を終わってついに差が0秒7と井口の背後に立川が忍び寄ってきた。

 そして53周目のコカコーラコーナー。2位立川はトップ平手とサイドバイサイドの争いに持ち込み、ついにコーナー立ち上がりでトップに立った。

 そしてファイナルラップ。立川はチームクルー歓喜のなか、トップでゴール。しかし、2位を走る井口はなんと300クラスのマシンと絡んでスピン。再スタートを切ったものの8位でのチェッカーとなった。

 3位でレースを始めたのはENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔/大嶋和也組)の大嶋。しかし、タイヤが厳しいのか17周目のコカコーラコーナーでPETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー/中嶋一貴組)のロッテラーにパスされるとずるずると後退、ドライバーを伊藤にチェンジしてもペースが上がらず、結局10位でレースを終えた。

 代わって3位に立ったロッテラーは22周終わりでドライバーを中嶋にチェンジ。しかし、こちらもタイヤが厳しかったのか、40周目にカルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)の松田、KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)の塚越にあいついでパスされ、一気に5位まで落ちてしまった。さらにレース終盤、49周目のストレートに入ったところでタイヤがバースト。ピットロード入口のガードレールにクラッシュしてレースを終えることとなった。

 3位に上がった松田と4位塚越の争いは熾烈を極めた。46周目から47周目のストレートから1コーナー、コカコーラコーナーにかけて併走、53周目の1コーナーでは接触するほどのバトルを演じたが、松田が最後まで塚越を押さえきり3位に入った。塚越は4位。

 GT300クラスは、ポールシッター初音ミクグッドスマイル BMW(谷口信輝/番場琢組)の谷口がホールショット。しかし、2周目に2位のVerity TAISAN Porsche(松田秀士/峰尾恭輔組)の松田がコカコーラコーナー立ち上がりで前に出て一時トップに立つが、松田は谷口とのバトルで左リアのホイールが割れピットイン。早々に戦列を去った。

 これで2位に立ったのが、エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電(高橋一穂/加藤寛規組)の加藤。加藤はリードを築いて2位のまま高橋にバトンを渡すが、PACIFIC NACイカ娘フェラーリ(山岸大/山内英輝組)をパスして3位に上がってきたSG CHANGI IS350(折目遼/アレキサンドレ・インペラトーリ組)のインペラトーリに46周目のコカコーラコーナーでかわされ3位に落ちた。

 結局、優勝はぶっちぎりで初音ミクBMW、2位にはIS350が入り、3位には最終ラップで背後まで迫られたJLOCランボルギーニRG-3(井入宏之/関口雄飛組)の関口をかろうじて押さえきった紫電が入った。

 この戦いの前までポイントリーダーだったJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸組)は終盤、他車との接触によるリアホイール、エアバルブ破損でストップ。22位でノーポイントに終わったため、優勝した初音ミクが逆転でポイントリーダーに立った。

 次戦第7戦は昨年開催されなかった大分県のオートポリス。再びGTサーカスは関門海峡を渡り10月2日に決勝が行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA, Yoshinori OHNISHI, Motorsports Forum


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