2007スーパーGT第6戦決勝はスタートから5時間を経過。
依然トップの#8ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン/井出有治組)は145周を消化したが、
突然降ってきた雨にペースが上がらず、2位宝山SCの猛追を受けている。
GT300トップも依然として#2プリヴェKENZOアセット紫電(高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹組)だが、
レインタイヤへの交換に手間取り、アドバンテージを失うこととなった。
レースが130周を過ぎたあたりから突然雨が降ってきた。
雨脚は一気に強まり、コース上のあちこちで激しい水煙が上がる状態に。
これには堪らず各車一斉にピットになだれ込み、レインタイヤに履き替える。
この混乱の最中、135周目のヘアピンで#32エプソンNSXと周回遅れの#19ウェッズスポーツセリカが接触。 32号車は右フロントの足回りにダメージを負ってピットに戻り、レースを終えた。
トップの8号車も137周目のスプーンで堪らずコースアウト。その周終わりでレインタイヤを装着。
しかしここから先のペースがなかなか上がらない。
逆に2位の#1宝山SCを駆るアンドレ・ロッテラーはここで一気にペースを上げて、トップとの差を詰めにかかった。
ロッテラーが2度のコースアウトを喫したにもかかわらず、一時は9秒近くまで開いていた両者の差は瞬く間に2秒前後まで詰まってきた。
周回遅れをかわすタイミングで差は増減を繰り返すが、明らかにロッテラーのペースが速い。
こうした状況の中、5位を走っていた#18TAKATA童夢NSXが142周目の1コーナーで大クラッシュ。 ドライバーの小暮卓史は無事だったが、クルマは大きなダメージを受けてコース脇にストップしてしまった。
GT300クラストップの紫電も127周目のデグナーでコースアウト。ドライバーの吉本は懸命にピットを目指し、
最後のスティントを高橋に託す。
しかしここで、インパクトレンチのホースが外れるアクシデントが発生。作業に1分近くを要したが、
2位の62号車との差がほぼ1周ちかいこともあり、なんとかトップでコースに復帰した。
5時間経過時点での順位は、GT500クラスが145周を消化して
8-1-23-100-17-3-38-24-6-22-39-18-32
GT300は134周を消化して
2-62-7-46-43-13-47-4-31-55-333-19-666の順だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO