スーパーGT第5戦「SUGO GT 300kmレース」の決勝前フリー走行はウェットコンディションの下で行われ、 GT500は#1ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組)、 GT300クラスは#77クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太組)がそれぞれトップタイムを記録した。

決勝日を迎えたスポーツランド菅生は朝から霧雨が降ったり止んだりを繰り返し、路面は再びウェット状態となった。
予報では最高気温も25度に留まる見込みで、昨日に続いて涼しいレースウィークとなりそうだ。
こうしたコンディションの下、フリー走行はウェット宣言とライト点灯の指示とともに午前9時より30分間で行われた。
最初にトップタイムを記録してきたのは#39デンソーサードSC。タイムは1分28秒194だ。
他のチームも当初概ね1分28秒~30秒台で周回を重ねていたが、セッション後半に入ってから次第にペースを上げてきた。
そんな中、昨年のチャンピオンマシンで昨年の菅生戦を制した#1ARTA
NSXが残り時間5分を前に1分27秒471と一気に27秒台前半のタイムを記録してトップに躍り出た。
その直後に#18TAKATA童夢NSXが1分28秒152で2番手に。
フリー走行セッションはこのままNSXの1-2で終わるかと思われたが、
チェッカー直前に#35宝山SCが1分27秒804で2番手に浮上。
トップの1号車はタイムを更に1分27秒207まで縮めて走行を切り上げた。

GT300クラスは唯一の全輪駆動車の強みを発揮した#77インプレッサが開始早々に1分34秒997とダントツのトップタイムをたたき出してきた。
他のチームも徐々にタイムを上げてきたが、2番手の#43ARTAガライヤでさえ1分35秒707を出すのがやっとの状態で、
このコンディションが決勝まで続けば#77インプレッサの連勝もあり得そうだ。
決勝レースはこのあと午後2時5分から81周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro
TAKESHITA