スーパーGT第3戦富士500kmレースのスーパーラップは、
昨年4戦連続を含む5回のポールポジションを獲得した#18TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が1分34秒941を記録して、
5戦ぶりにポール奪還を果たした。
GT300クラスは#95ライトニング・
マックイーンaprMR-S(平手晃平/国本京佑組)がデビュー3戦目で挑んだ初めてのスーパーラップで見事一番時計を叩き出した。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:31,100人)
公式予選2回目が終了したちょうど5分後、GT300クラスからスーパーラップが開始された。
このクラスは午前中の専有、混走ともウェットコンディションでの走行となったため、
完全ドライで行われたスーパーラップでは午前中の結果からは予想もつかない順位となった。
予選終了間際に10位に滑り込んだ#7RX-7を駆る井入宏之が6位に浮上したほか、 午前中9位だった#43ガライヤの高木真一が3番手、 同じく8位の#110ボクスターを駆る光貞秀俊に至っては2番手までジャンプアップを果たし、見事フロントローを獲得してみせた。
しかしそれ以上に圧巻だったのが95号車を駆る平手の走りだ。
平手はセクター2、セクター3で他をまったく寄せ付けない区間ベストタイムを立て続けに出して1分44秒189を叩きだし、
見事初めてのスーパーラップで最高の結果を出して見せた。
一方、合同テスト、午前中の予選と、 何度もトップタイムを記録して富士での活躍が大いに期待された#77クスコスバルインプレッサは最終コーナー立ち上がりでアウトに大きくはらんだのが響いて4位に終わった。
続いて行われたGT500の走行では、#6ENEOSのタイム抹消によって繰り上げ出走を果たした#17REAL NSXの金石年弘が大健闘。見事4位にジャンプアップを果たす。
予選2回目でトップタイムを記録してドライコンディションに自信を見せた#38ZENT
SCの立川祐路も6番手出走ながら1分34秒971を記録してその時点でのトップに。
しかしその2台後に出走した18号車の小暮はこのレースから新たに変更したエキゾーストシステムによるドライバビリティの向上にも助けられ、
立川のタイムを僅か0.030秒上回る1分34秒941を記録して、昨年9月の第7戦ツインリンクもてぎ以来、
実に8ヶ月ぶりにポールポジションを獲得した。
その一方で午前中1-2を達成し、このセッションの最後に出走したダンロップ勢は#32EPSON NSXが7番手、#39SARD
SCが8番手に低迷することとなった。
またSL進出を果たした唯一のGT-R、#12カルソニックインパルも結局順位を一つ落とし、
10番手から明日の決勝をスタートすることとなった。
第3戦決勝は明日午後2時より110周、500kmで戦われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA