SUPER GT

SGT:第3戦富士決勝 レクサスSCが汚名返上の1-2フィニッシュ!! 優勝はZENTセルモ、立川は富士5勝目 GT300はルーキーコンビのライトニング・マックイーンMR-Sが殊勲の初勝利

2008オートバックス スーパーGT第3戦、富士GT500kmレースは、#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン組)が優勝。立川はこれでGT通算10勝目。 その半分の5勝がここ富士スピードウェイで挙げたことになる。
2位には#36PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)が入り、 開幕から苦戦の続いたレクサスSC勢が、1-2フィニッシュで見事ホームコースで雪辱を果たした格好だ。
ポールシッターの#18TAKATA童夢NSXはレース序盤でのスピンが響いて勝利を逃した。
GT300クラスは新人コンビの#95ライトニング・ マックイーンaprMR-S(平手晃平/国本京佑組)が昨日の初ポールポジションに続いて見事初優勝をも達成。 19歳4ヶ月の国本の優勝はGTにおける歴代最年少記録だ。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:56,900人)

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080504StartGT500決勝レースは午後2時ちょうどにスタート。
ポールポジションの#18TAKATA童夢NSXがホールショットを決めて1コーナーをクリア。 レース序盤は2番手スタートの#38ZENTを2秒後方に従えて悠々とトップを快走するスタートドライバーの小暮だったが、 なんと22周目のダンロップコーナーで痛恨のスピン。
これで#38立川は易々とトップの座を手にすると、そのまま後続を突き放しにかかり、37周終わりでライアンに交代した。 ライアンも着実にリードを広げて75周終わりで再び立川へ。
結局ZENTセルモSCは終始危なげない走りで110周を走りぬき、 最後は2位に13秒882差をつけてレクサス陣営に今季初の優勝をもたらした。

一方、3位以下が抜きつ抜かれつの接戦を繰り広げ、中々ペースが上がらなかったことが功を奏し、 なんとか2位でレースに戻った小暮だったが、 32周終わりと比較的早めに1度目のルーティンストップを行った結果重量増に苦しむGT-R勢に行く手をふさがれる格好となり、 34周終わりで入った#35宝山SC、35周終わりまで引っ張った#100レイブリックNSXの先行を許してしまった。
更に66周目には#36ペトロナスSCのロッテラーまでもが小暮を攻略、5位にまで転落してしまう。
その後は69周終わりで交代した道上龍の健闘もあり、TAKATA童夢は終盤順位を二つ挽回して3位でこのレースを終えた。

080504PodiumGT500めまぐるしく入れ替わったのが2位争いだ。
TAKATA童夢のピットストップで2位に繰り上がった#35宝山SCを、長めに1スティント、 2スティントをこなした#36ペトロナスSCが71周目にかわして2位に浮上、 それに#100レイブリックNSXの細川慎哉が97周終わりのホームストレートで並びかけていく。
36号車と100号車は併走状態のまま1コーナー、2コーナーを抜け、 コカコーラコーナーの進入で遂に細川が競り勝ってトップ立川の追い上げにかかる。

ところが106周目のヘアピンで細川が痛恨のスピン。
これで再び2位の座は#36ペトロナスSCのものとなり、 レクサスSC勢は開幕3戦目にしてホームコースでの待望の優勝を1-2フィニッシュという文句なしの状態で手にすることとなった。

080504StartGT300GT300クラスは序盤から白熱した。
ポールシッターの#95MR-Sを、 ストレートスピードにアドバンテージを持つ#33ハンコックポルシェの影山正美が3周目の1コーナーで抜き去ってトップに立つと、 その後方からは7周目の1コーナーで#95平手のインを差した#77クスコインプレッサの佐々木孝太が徐々に差を詰め、 12周目のダンロップ進入で遂に#33影山のインに飛び込んでトップに躍り出る。
その後方からは#110ボクスターの光貞も迫ってきた。

ところが#33影山、#110光貞の2台が接触。
33号車は右フロントバンパーを破損してオレンジボールを提示され、 110号車も左リヤタイヤをバーストさせて共に序盤でのピットストップを強いられてしまう。

更に一旦はトップに立った77号車も2ストップ作戦を採っていたうえ、 レース中盤から終盤にかけて黄旗追い越しによる10秒ストップ、 #43ARTAガライヤとの接触によるドライブスルーと立て続けにペナルティを課せられて勝負権を失った。

080504PodiumGT300こうした上位陣の混乱の中、 apr得意の1ストップ作戦を遂行しつつも果敢に後続とのバトルに競り勝った平手、 国本のルーキーコンビは揃ってGTデビュー3戦目にして初めての勝利をポール・トゥ・ウィンという最高の形で飾った。

2位には#46MOLAレオパレスZ(星野一樹/安田裕信組)、 3位には予選17番手からジャンプアップを果たした#2プリヴェKENZOアセット紫電(加藤寛規/高橋一穂組)が入った。

スーパーGT第4戦はセパンサーキット。6月22日決勝だ

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA



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