SUPER GT

SGT:第3戦富士 レクサス チーム ペトロナス トムスのSC430が僅差の2位フィニッシュ (TOYOTA)

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ファイナルラップで素晴らしい追い上げを見せたが
惜しくも2位でフィニッシュしたPETRONAS TOM\'S SC430 36号車

 SUPER GTの第3戦「FUJI GT 400km RACE」が5月3日(日)、4日(月・祝)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 恒例のゴールデンウィーク開催となり、予選日、決勝日をあわせて7万8千人以上のモータースポーツファンが富士に集結、熱戦に酔いしれた。

 今大会は、通常よりもレース距離の長い400kmで争われ、レース中のピットイン、ドライバー交代も2回義務づけられることととなった。

 今大会にはレクサスチームからGT500クラスにレクサスSC430が5台出場。また、GT300クラスに2台のレクサスIS350と2台のカローラアクシオが出場した。

◆予選◆

 3日(日)午前9時15分から1時間半に渡って行われた公式練習に続き、午後1時40分から予選1回目がスタート。PETRONAS TOM'S SC430 36号車が2番手、KRAFT SC430が4番手、公式練習でトップタイムのENEOS SC430 6号車が5番手でスーパーラップに進出。第2戦で勝利を挙げ、50kgのウェイトハンデを課されたZENT CERUMO SC430 38号車は9番手。DUNLOP SARD SC430 39号車が12番手となった。

 スーパーラップでは、36号車が見事なアタックを見せたが、最後に逆転され、僅か0.072秒差で2番手。 35号車、6号車は5、6番手グリッドとなった。

 GT300クラスでは、ウェッズスポーツIS350 19号車とCOROLLA Axio apr GT 74号車がスーパーラップに進出し、19号車が3番手、74号車が8番手につけた。

◆決勝◆

 4日(月・祝)、やや雲がかかっているものの過ごしやすい天候の下、5万人の観客が見守る中で午後2時に400kmレースのスタートが切られた。

 最前列2番手グリッドの36号車は好スタートを切り、1コーナーでアウトから首位奪取を狙ったが、立ち上がりで行き場を失い、コースアウト。これで5位までポジションを落としてしまった。その直後に前走車が接触を喫したため、36号車が3位、35号車が4位、6号車が5位となり、この3台を含む上位5台が首位グループを形成して序盤戦へと突入した。

 20周を過ぎたあたりから各車1回目のピットインを開始。首位を争っていたライバル勢よりも遅めのピット作戦を採った36号車は、ピット作業の速さにも助けられ、全車がピットを終えた時点でトップに浮上した。

 その後、58周目まで首位を走行した36号車であったが、2度目のピット時の作業時間の差で、首位を争っていたMOTUL AUTECH GT-R 1号車の先行を許してしまった。

 後方では、6号車がHIS ADVAN KONDO GT-R 24号車を激しく攻め、手に汗握る4位争いを展開。何度か並びかけながらも、なかなか逆転に至らない6号車は、残り4周となったストレートエンドでブレーキング勝負に出たが、痛恨のコースアウト。コースへは復帰したが、その後35号車にもかわされてしまった。

 首位争いは、1位1号車、2位36号車のまま、一時は7秒以上にまでその差は広がったが、終盤に来て36号車が激しい追撃を開始。ファイナルラップにはみるみるその差は縮まっていき、最終コーナーではテール・トゥ・ノーズ状態に。しかし、僅かに及ばず、0.219秒差で36号車は2位チェッカー。2戦連続の2位表彰台獲得となった。

 35号車が5位、6号車が6位、今大会は苦戦を強いられた38号車が9位、39号車が10位でフィニッシュし、レクサスチームの5台は全車がポイント獲得を果たした。

 今大会の結果、ドライバーズランキングでは、 36号車の脇阪 寿一/アンドレ・ロッテラー組が首位に1ポイント差の2位浮上。8位に終わったものの、38号車の立川 祐路/リチャード・ライアン組も首位に4ポイント差の3位に付けている。

 GT300クラスでは、19号車が5位。avex apr COROLLA Axio 31号車が7位入賞。TDP若手コンビの74号車も8位に入り、開幕から3戦連続でのポイント獲得となった。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
ゴールデンウィーク開催の今大会は、ご来場頂いた多くのレースファンの皆様に、内容の濃いレースを見て頂けたと思う。予選、決勝ともトップ争いは出来ていたものの、僅差のバトルを競り勝つためにはもう少しの速さが必要だと実感させられた。これから中盤戦に向けても更なるレクサスSC430の開発を進め、次戦以降の優勝と年間タイトルを狙って行きたい。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社



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