2013年の締め括りとなる富士スプリントカップ。来シーズンからマシンが新型SF14に切り替わるため、現行マシンSF13にとってはこれが最後のレースとなる。各ドライバー、チームは好成績で終え気持ちよくオフを迎えたいところだ。
予選日朝、午前9時48分から30分間行われたフリー走行では、#20松田次生(レノボ・チームインパル)がトップタイムをマーク。好条件に恵まれたとはいえ、松田の叩き出したタイム1分23秒7は、従来のコースレコードを0.7秒も更新。予選ではどこまでタイムが削られるのか楽しみだ。
朝から秋晴れの好天に恵まれた富士スピードウェイ上空は雲一つなく、絶好のレース日和となった。
シリーズ戦ですでにデータを得ている各マシンは、走行開始からほぼ全開走行。開始5分には#39国本雄資(P.MUセルモ・インギング)が早くもコースレコードを更新してしまった。シリーズ戦では富士のレースは7月に行われる。気温が低いこの季節はエンジン、タイヤにとって好条件が重なっており、これが最後の勇姿となるSF13型マシンも気持ち良く走っているようだ。
スーパーGTとのダブルヘッダーであり走行時間が限られている今回のレースでは、このフリー走行の間に、予選と決勝のセッティングを確認する必要がある。このため、開始15分を過ぎた頃には上位陣のタイムはほぼ出揃った。
#20松田次生に続いたのは、チームメイトの#19J.P.デ・オリベイラ、#32小暮卓史(ナカジマレーシング)、#40伊沢拓也(ドコモ・チーム・ダンディライアン)。最終戦鈴鹿で大逆転チャンピオンとなった#16山本尚貴(チーム無限)は8番手で走行を終えた。
予選は、このあと午前11時55分から行われる。シリーズ戦とは異なり25分間の一発勝負だ。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI