スーパー耐久

S耐:Audi R8 LMSがスーパー耐久シリーズ2011に参戦   Hitotsuyama RacingがST-Xクラスにプライベート参戦

2011/01/14
R8LMS-1.jpgAudi R8 が日本のレースに参戦します。Audi Sport(Audi AG直轄のモータースポーツ部門/本拠地: ドイツ、インゴルシュタット)がプライベート レーシングチームに販売するAudi R8 LMSを使用し、 静岡県富士市を本拠とするHitotsuyama Racingが、本年度のスーパー耐久シリーズST-Xクラスに参戦します。

ST-Xクラスはスーパー耐久シリーズに今年から新設されたカテゴリーで、FIA GT3レギュレーションに 準拠したFIA公認車両が参加できるクラスとなっています。今年のST-Xクラスはスーパー耐久シリーズ全10戦(ASIA Round含む)のうち、7戦に設置されます。

Audi R8 LMS
R8LMS-2.jpg2009年、Audi Sportはルマン、DTM(ドイツ ツーリングカー選手権)に続き、新たなモータースポーツ カテゴリーとしてFIA GT3に参戦すべく、R8のクワトロシステム(四輪駆動方式)を後輪駆動に変更しFIA GT3レギュレーションに準拠させ、国内外のレースに参戦を計画しているプライベートチーム向けに開発したAudi R8 LMSをリリースしました。Audi R8 LMSは、世界各国76大会のGT選手権で合計23回の優勝と3つのチャンピオンシップを獲得しました。特に、世界でも過酷な「緑の地獄」と称されるニュルブルクリンク24時間レースでは、初参戦でGT3クラス優勝、総合順位2位の成績を残し、かつ参加した4台全てのAudi R8 LMSが完走するなど、初年度からその高い戦闘力が実証されました。

2010年からは、プライベートチームに対してAudi R8 LMSの供給が開始され、完璧なレーシングマシンを提供するために、Audi SportはFIA GT3レギュレーションへの対応を強化。数々の技術的改良を施した進化型Audi R8 LMSで、FIAホモロゲーションを取得しました。Audi R8 LMSは、この年開催されたニュルブルクリンク24時間レースにおいて、クラス優勝を成し遂げました。

Audi Sportの責任者、Dr. ウルリヒッヒは「新型の開発において、我々はサービス インターバルの延長と、メンテナンス性の向上に主眼を置いてきました。進化したAudi R8 LMSには、前シーズンにパートナーたちと得た教訓が注ぎ込まれています。プライベートチームに優れた信頼性と扱いやすさを提供することで、アウディ ブランドの高い品質基準を証明することができると確信しています」とコメントしました。

アウディ ジャパンは今回のAudi R8 LMSの参戦により、日本におけるアウディの持つ「スポーツ イメージ」がより強固なものとなることを期待しています。

<ご参考>

アウディ カスタマースポーツセンター
2010年4月にはアウディ カスタマースポーツセンターがオープンし、モータースポーツに参戦するカスタマーへのサポート体制が整いました。同時期にはアウディ カスタマー スポーツ プログラムも立ち上がり、ベルリン郊外の飛行場跡、グロースドリン専用サーキットにおいて、「Audi Sport Experience」としてサポートが始まりました。2011年からは、これまで主軸だったヨーロッパ市場に加え、アジア市場にでも販売強化を開始します。

Audi R8 LMSベースマシン仕様
エンジン: 90°V型 10気筒 5,200cc
最高出力: 500hp
最大トルク: 500Nm
トランスミッション: シーケンシャル6速ギヤボックス
タイヤサイズ:  フロント:29/66-18 リア:31/71-18
車重:  1,300kg

Audi R8 LMS主な参戦レース(2010年)
24h Nürburgring(ドイツ)、24h Spa-Francorchamps(ベルギー), Belcar(ベルギー), ADAC GT Masters(ドイツ), Australian GT Championship(オーストラリア), Campeonato de Espana Iber GT(スペイン), Campeonato de Portugal de GT(ポルトガル), Campionato Italiano Gran Turismo(イタリア), Championnat de France GT(フランス), FIA GT3 European Championship(欧州各国), International GT Open(欧州各国), VLN enduarance championship(ドイツ)

スーパー耐久シリーズ2011 シリーズ日程表
Round Date Distance ST-X Circuit
Rd.1 2011/4/9-10 400km ○ ツインリンクもてぎ
Rd.2 2011/5/21-22 400km ○ スポーツランドSUGO
ASIA Round
2011/6/11-12 300km ○ Kore Int. Circuit(KOREA)
2011/6/25-26 200km ○ Ordos Int. Circuit(CHINA)
2011/7/2-3 200km ○ Beijing City Circuit(CHINA)
Rd.3 2011/7/23-24 4Hours ○ 富士スピードウェイ
Rd.4 2011/8/27-28 400km ○ 岡山国際サーキット
Rd.5 2011/9/17-18 400km 仙台ハイランドレースウェイ
Rd.6 2011/10/22-23 300km 鈴鹿サーキット
Rd.7 2011/11/25-26 50Lap×2 もてぎSuper Speed Way

Hitotsuyama Racing
静岡県富士市依田橋152-1に本拠を構える日本の純プライベート レーシングチーム。全日本ツーリングカー選手権、全日本GT選手権(現SUPER GT)、全日本スポーツカー耐久選手権などに長年にわたり参戦し、数々の勝利を収めています。

ノバ・エンジニアリング
Audi Sportと日本国内におけるサテライト契約を締結し、今後の車両購入、サポートの窓口を務めます。

ノバ・エンジニアリング株式会社
窓口責任者:中村 誠(ナカムラ マコト)
〒410-1308 静岡県駿東郡小山町大御神220-1
Tel : 0550-78-0329
E-Mail : nova-eng@mail.wbs.ne.jp

スーパー耐久シリーズ ST-Xクラス
スーパー耐久シリーズは、STOスーパー耐久機構が主催する、市販車を改造した車両によって行われる ツーリングカーレースです。同じく市販車を改造した車両のカテゴリにSUPER GTがありますが、SUPER GTがエンジンや車体等に大幅な改造が認められているのに対し、スーパー耐久シリーズは小規模の改造のみを認めるレギュレーションとなっています。

従来のST1、ST2、ST3、ST4、ST5クラスに加え、今年から新設されたクラスで、FIA GT3レギュレーションに準拠しています。また、プラチナドライバー(FIA F1選手権、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン、SUPER GT・GT500クラスの走行経験者等)のチーム登録を1名までと制限し、チームの均衡化を図るなど、新しい試みがなされています。
今年はASIA Roundを含む前半7戦が設定レースとなっています。

アウディジャパン・プレスリリース



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