飛行機雲がただ一筋空にたなびいているだけという絶好のレース日和の中、決勝
レースの幕は切って落とされた。
朝から唯一ばたばたと作業を続けているのは、#8脇阪 寿一のマシンだ。シフ
トに問題を抱え、フリー走行後にギアボックスを交換することを余儀なくされたか
らだ。
午後2時、フォーメーションラップのスタート。
全車ダミーグリッドを何事もなく離れた。
気温は23度、路面温度は35度となっている。
今シーズンからタイヤはブリヂストンのコントロールタイヤとなった。ブリヂス
トンはハード、ミディアム・ソフトの3種類を投入してきているが、今回のイベン
トでは全車ミディアムでの走行となる。
全車グリッドにつき、レッドライトが消えて開幕戦がスタート!!
1コーナーをトップで通過したのは、#19黒澤 琢弥。続いて#64高木 虎之介だ。
1周目の順位は、#19黒澤 琢弥、#64高木 虎之介、#9ペドロ・デ・ラ・ロサ、
#27影山 正美、#56本山 哲、#20影山 正彦。
トップと2位に差は、0.3秒ほど。完全にテールトゥノーズだ。
2周目の順位は変わらず。トップと2位の差は、0.381秒だ。トップと3位の
差は、1.398秒となっている。
3周目、4位争いの#27影山 正美と#56本山 哲もテールトゥノーズ。
4周目、4番手走行の#27影山 正美に対してフライングスタートでブラックフ
ラグが掲示される。
5周目、トップと2番手の差は、0.317秒差。
ここで、#3川本 篤に#35ミハエル・クルムがシケインで追突。#3川本 篤に
乗り上げたクルムだったが、なんとかそのまま走行を続ける。しかし、川本はシケ
インコース上でストールしてしまった。
6周目、#27影山 正美でブラックフラグによるピットストップ10秒。
#2エスティバン・トゥエロがスプーンでコースアウトしたが、なんとかトラッ
クに復帰する。
7周目、順位に変更はないが、1コーナーで#19黒澤 琢弥のインを#64高木
虎之介がうかがっている。
8周目順位は、#19黒澤 琢弥、#64高木 虎之介、#9ペドロ・デ・ラ・ロサ、
#56本山 哲、#11光貞 秀俊、#20影山 正彦。
10周目、トップ2台の争いに#9ペドロ・デ・ラ・ロサが追い付いてきた。
12周目、#64高木 虎之介は1コーナーでイン側に飛び込もうとしたが果たせず、
姿勢を崩してS字に入るところでスピン、コースアウトしてしまう!!
順位は、#19黒澤 琢弥、#9ペドロ・デ・ラ・ロサ、#56本山 哲、#11光貞
秀俊、#20影山 正彦、#33鈴木 利男。
#5マーク・グーセンがエンジントラブルでここでリタイヤとなってしまった。
13周目、トップと2番手の差は、0.506秒。3番手の差はかなり開いている。
#20影山 正彦がここでスロー走行。
14周目、11番手まで上がってきていた#35ミハエル・クルムがコースアウト。
15周目、#20影山 正彦はタイヤ交換のためピットストップ。
順位は、#19黒澤 琢弥、#9ペドロ・デ・ラ・ロサ、#56本山 哲、#11光貞
秀俊、#65山西 康司、#10飯田 章。
#18ラルフ・ファーマンがコースアウト、マシンを降りる。
17周目、#20影山 正彦がピットストップ時の速度違反によりブラックフラグを
受ける。
#11光貞 秀俊がファステストラップ、1'47.823を叩き出す。
18周目、1コーナーアウト側から#9ペドロ・デ・ラ・ロサが#19黒澤 琢弥のか
ぶせ、パスされてしまう!!
#20影山 正彦がピットイン。ペナルティを受けずにピット前でストップしてし
まう。
19周目、トップ#9ペドロ・デ・ラ・ロサと2番手#19黒澤 琢弥の差は、1.739
と広がってしまった。
また#56本山 哲を#11光貞 秀俊がパスして3番手に浮上!!
20周目の順位は、#9ペドロ・デ・ラ・ロサ、#19黒澤 琢弥、#11光貞 秀俊、
#56本山 哲、#65山西 康司、#10飯田 章。
トップと2位の差は、3.781秒。#9ペドロ・デ・ラ・ロサがファステストラップ
1'47.353を記録!!
21周目、#17近藤 真彦がゆっくりとピットイン。何らかのトラブルの模様。
22周目、トップと2番手の差は、5.382秒まで広がってしまった。
23周目、2番手#19黒澤 琢弥と3番手#11光貞 秀俊の差が2秒代に迫ってきた。
24周目、2番手3番手の差は2.1秒。
#11光貞 秀俊がファステストラップ1'47.143を記録して、更に迫ってゆく!!
順位は、#9ペドロ・デ・ラ・ロサ、#19黒澤 琢弥、#11光貞 秀俊、#56本山
哲、#65山西 康司、#10飯田 章。
25周目、2番手3番手の差は1.335秒。
#2エスティバン・トゥエロがテグナでマシンをコース脇に止める。
26周目、2番手3番手の差は1.109秒。
27周目、2番手3番手の差は1.197秒と、接近が止まった。
#6リスト・ヴァルタネンがコースアウト。グラベルに止まってしまう。
28周目、トップと2番手の差は、4.528秒。2位3位の差は1.707秒。
ここで#55金石 勝智がファステストラップ1'47.259をマーク。
29周目、更に#55金石 勝智がファステストラップ1'47.013をマーク。
30周目順位は、#9ペドロ・デ・ラ・ロサ、#19黒澤 琢弥、#11光貞 秀俊、
#56本山 哲、#65山西 康司、#10飯田 章。
トップと2位の差は3.532秒とまた差を詰めはじめた!!
7番手#55金石 勝智は更にファステストラップ1'46.738を記録。
32周目、トップと2位の差は4.708秒とまた広がってしまった。
34周目、残り周回数は後1周。順位に変動はないが、6番手争いが#10飯田 章
と#55金石 勝智の間でヒートしてきている。
ここでチェッカードフラグ。暫定順位は以下の通り。
1.#9ペドロ・デ・ラ・ロサ
2.#19黒澤 琢弥
3.#11光貞 秀俊
4.#56本山 哲
5.#65山西 康司
6.#10飯田 章
7.#55金石 勝智
8.#33鈴木 利男
9.#1ノルベルト・フォンタナ
10.#28山本 勝巳
11.#27影山 正美
12.#8脇阪 寿一
#9ペドロ・デ・ラ・ロサのコメント:
「フォーミュラニッポンに参戦して最初の優勝ですごくうれしい。スタートでは
良いスターとが切れたが最初は前の2台についてゆくことができなかった。しか
し、マシンの調子も良く、タイヤのグリップの最高だったため、黒澤を抜きさるこ
とができた。すごくすごくハッピーだよ」
/*** FMOTOR4 SUB-SYSOP 山川 順治/PEE00630(RIJ) ***/
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