これが問題のシーン。やはりオリベイラの課題はスタートなのか。(Photo:K.Takeshita)
全日本F3選手権第7戦の決勝が6月5日午後3時15分よりツインリンクもてぎで行われ、 ポールポジションからスタートした#10ファオ・パオロ・デ・オリベイラが圧倒的な 速さで後続を寄せ付けず、トップでフィニッシュしたが、スタート時の幅寄せに対して 1分加算のペナルティが下り、2番目にフィニッシュした#12ファビオ・カルボーンが 繰り上げ優勝となった。 レースは定刻どおり午後3時15分にフォーメーションラップが開始され、スタートした。 2番手スタートの#36番場琢が勢い良く飛び出し、ポールのオリベイラに並びかけるが、 オリベイラはクルマをイン側に寄せて番場を牽制し、トップのまま1コーナーへ。 番場は芝生にタイヤを落としてこれを回避、引き続きオリベイラの追撃に掛かるが、 3周目の最終コーナーで痛恨のコースアウトを喫し、7位にまでポジションを落として しまった。 この後方では5番手スタートのカルボーンがスタートで#2武藤英紀を抜き去ると、更に 3コーナーで#4ロニ・クインタレッリを攻略し、3番手に上がる。番場のコースオフで彼は 2番手に上がるが、ファステストラップを連発するオリベイラに対してはなす術もない 状況だった。 結局オリベイラはカルボーンに9秒以上の大差をつけてフィニッシュ。 前回のTIに続いての2勝目を飾ったかに思われたが、スタート時の番場に対する行為に 対して抗議が出され、1分加算のペナルティが下った。 この結果、2位フィニッシュのカルボーンが繰り上がって来日初の優勝を遂げた。 以下、2位クインタレッリ、3位#1リチャード・アンティヌッチ、4位#3横溝直輝の順 となり、注目の中嶋一貴は一時9位まで順位を落とすが最終的に6位となった。 第8戦の決勝は6月6日午前11時5分より、20周で行われる。 なお、このペナルティを反映して出された暫定結果の改訂版に対し、TOM'Sより控訴 が提出されたため、第7戦の正式結果についてはJAFにて裁定されるまで保留とされた。
2004年6月5日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
暫定結果 -P.-No.-Driver--------------------------Car---------Engine----Lap----Gap--- 1 12 ファビオ・カルボーン D F303 N SR20VE 14 - 2 4 ロニ・クインタレッリ D F302/3 T 3S-GE 14 3.959 3 1 リチャード・アンティヌッチ D F304 T 3S-GE 14 4.768 4 3 横溝直輝 D F303 T 3S-GE 14 5.239 5 2 武藤英紀 L-D F106/03 H MF204C 14 6.132 6 8 中嶋一貴 D F304 T 3S-GE 14 7.302 7 36 番場琢 D F304 T 3S-GE 14 8.000 8 7 山本左近 D F304 T 3S-GE 14 9.871 9 33 池田大祐 L-D F106/03 T 3S-GE 14 14.355 10 32 小早川済瑠 L-D F106/03 T 3S-GE 14 20.760 11 19 柴田裕吉 D F302 T 3S-GE 14 47.095 12 50 磯崎元彦 D F304 T 3S-GE 14 48.046 13* 10 ファオ・パオロ・デ・オリベイラ L-D F106/03 H MF204C 14 50.091 14 14 柳田真孝 D F302 N SR20VE 13 1Lap -----------------以上完走------------------------------------------------------ Fastest Lap #10ファオ・パオロ・デ・オリベイラ 1'48.752(13/14Lap) * No.10 国際モータースポーツ競技規則付則L項(ドライブ行為の規律)違反により、 競技結果に1分加算とする。