SUZUKA 1000km

Pokka1000km:ホンダ決勝リリース

 2001年8月26日
 R01-067

The 30th "Internatinal Pokka 1000km"2001

ロックタイト無限×童夢NSX(道上/光貞/伊藤組)2位表彰台獲得、
   TAKATA無限×童夢NSX(S.フィリップ/金石/細川組)4位


■開催日 :2001年8月24日(金)~26日(日)
■開催地 :鈴鹿サーキット(三重県)<全長5.85913m>
■決勝レース :171周
■天 候  :予選/晴れ  決勝/曇り
■気 温 :予選/30.7℃ 決勝/27.3℃(15:00時点)
■コースコンディション :予選/ドライ 決勝/ドライ
■観客数 :32,000人(主催者発表)

 今世紀初、しかも第30回を迎える記念すべき真夏のスポーツカーレースの祭
典、「2001 第30回インターナショナル ポッカ 1000km」が、8月24日(金)~26
日(日)、三重県鈴鹿サーキットにおいて開催された。
 28~29回大会と2連勝を飾っているHonda NSXは、本年も無限×童夢プロジェ
クトから2台のNSX-GTが、同一車種3連勝の新記録を目指し参戦した。
 また本年は、#18TAKATA無限×童夢NSXのドライバー金石勝智選手が高橋国光
選手等の記録を更新する3連勝を目指すと同時に、3rdドライバーとしてフォー
ミュラ・ドリームからルーキー・ドライバー細川慎弥選手を起用している。細
川選手は本年から参戦しているHondaの人材育成プログラム、フォーミュラ・
ドリームで8戦8連勝中のスーパールーキーで、本プログラムの一環としてより
多くの経験を積ませることを目的に、起用された。

 8月25日(土)に行われた公式予選では、ロックタイト無限×童夢NSXの道上 
龍選手が渾身のアタックを見せ第2位フロントロー、TAKATA夢願×童夢NSXが第
3位と、1000kmの決勝レースを戦うに十分なポジションを獲得した。

 翌26日(日)13時にスタートの切られた決勝レースでは、ロックタイト無限×
童夢NSXが一時トップを快走するも第2位、TAKATA無限×童夢NSXは第4位へ入賞。
残念ながら鈴鹿1000km3連覇はならなかった。


●Honda NSX出場チームと戦績
No.マシン名エントラント名
監 督ドライバー予選/決勝

1 ロックタイト無限×童夢NSX 無限×童夢プロジェクト
熊倉 淳一  道上 龍 2位/4位
光貞 秀俊
伊藤 大輔

18 TAKATA無限×童夢NSX   S.フィリップ 3位/6位
    金石 勝智
    細川 慎弥

※タイヤ=全車ブリヂストン

○公式予選 8月25日(土) 第1回/12:40~13:40 第2回/16:30~17:30

 公式予選は晴れ、気温30.7℃、ドライコンディションという状況のもと行な
われ、2回目の17時過ぎ、気温や路面温度がやや下がった終盤、激しいバトル
が繰り広げられた。

 その予選2回目、14分ほどの赤旗中断を挟んだ17時20分過ぎ、各車一勢にフ
レッシュタイヤを装着しタイムアップを狙う展開となり、目まぐるしく順位が
入れ替わった。
残り時間10分を切った頃、ロックタイト無限×童夢NSX(道上/光貞/伊藤組)の
道上選手がコースイン、1ラップのウォームアップ後タイムアタックを開始し
た。その2ラップ目、渾身のアタックを見せた道上選手は2分00秒849をマーク。
フロントロー第2位を獲得した。

 TAKATA無限×童夢NSX(S.フィリップ/金石/細川組)は、セバスチャン・フィ
リップ選手がやはり終盤にタイムアタック。クールダウン・ラップを挟みなが
ら懸命のアタックを見せるが、2分01秒860に留まり、第3位セカンドローから
のスタートとなった。
金曜日のフリー走行で初めてNSX-GTのハンドルを握ったルーキー細川慎弥選手
は、僅かなラップ数ながらセッションを重ねるごとにタイムアップし、予選2
回目には、2分06秒台にまで詰め、決勝レースに期待が集まった。
 ポールポジションは#38 auセルモスープラが、2分00秒321をマークし獲得し
た。

○決勝レース 8月26日(日) <13:00スタート  171ラップ>
 
 決勝レースはドライコンディションのもと、13時ちょうどにローリングがス
タート。
1周後新世紀の鈴鹿1000kmの幕が切って落とされた。
 序盤、総警McLaren GTRに先行された光貞選手の駆るロックタイト無限×童
夢NSXであったが9周目、そのポジションを取り返し29周目にはトップのauセル
モスープラのピットインにより、トップへ浮上。2番手にはS.フィリップ選手
のTAKATA無限×童夢NSXが続いていた。その後NSX勢もルーチンのピットインを
行い順位は2~3番手となる。
49周目、再びauセルモスープラのルーチンピットにより1~2番手となるが、54
周目に
2番手の金石選手のTAKATA無限×童夢NSXが、追い上げてきたauセルモスープラ
にパス
され3番手となる。65周目、#39 iDC大塚家具サードスープラと激しいポジショ
ン争いを繰り広げていたTAKATA無限×童夢NSXは、デグナーカーブで周回遅れ
のマシンと接触しハーフスピン、そこへ#39iDC大塚家具サードスープラが追突
し、TAKATA無限×童夢NSXは大きくスピン。TAKATA無限×童夢NSXはすぐに再走
するが痛恨のタイムロスを喫してしまう。
 67周目のロックタイト無限×童夢NSX、68周目のTAKATA無限×童夢NSXのルー
チン・ピットインが終わりポジションが落ち着いた70周目にはトップと伊藤選
手のロックタイト無限×童夢NSXの差は、66.418秒と開いてしまい、3番手には
総警McLaren GTR。
 TAKATA無限×童夢NSXはiDC大塚家具サードスープラに次ぐ5番手となり、金
石選手から替わったS.フィリップ選手は懸命の追い上げを開始する。
 81周目、トップのauセルモスープラがルーチンのピットイン、ロックタイト
無限×童夢NSXは再びトップに浮上するが、89周目にはフレッシュタイヤでタ
イムアップしてきたauセルモスープラにパスされ2番手となる。TAKATA無限×
童夢NSXは4番手を追走する。
 102周目、ロックタイト無限×童夢NSXがルーチンのピットイン、ドライバー
を光貞選手に替わる。同じ周、TAKATA無限×童夢NSXもルーチンのピットイン、
ドライバーは金石選手に替わり懸命の追い上げを図った。その後レースの上位
陣はやや膠着状態となり、
 118周目頃、西コースで小雨がパラつくが直ぐに止みレースに影響はなかっ
た。
 137周目、ロックタイト無限×童夢NSXは最後のピットイン、ドライバーを道
上選手に替わり、続いて138周目、TAKATA無限×童夢NSXもピットイン、S.フィ
リップに替わり最後の追い上げを図った。
 ハンドルを握る道上選手は懸命の追い上げを図るが、145周目に約26秒あっ
た差を14.454秒まで詰めたところで171周目を迎え、第2位でチェッカーフラッ
グを受けた。
同じく最後の追い上げを図ったTAKATA無限×童夢NSXのS.フィリップ選手は、
終盤右足の不調でタイムアップできず、第4位でチェッカーフラッグを受けた。


○無限×童夢プロジェクト 熊倉淳一監督

「鈴鹿1000km 3連勝を達成できずに残念だし悔しさいっぱいの結果ですが、ロ
ックタイト無限×童夢NSXはトラブルらしいトラブルもなく、NSX-GTの持つポ
テンシャルは出し切ったレースでした。TAKATA無限×童夢NSXは、途中のアク
シデントで追い上げを図らなければならず、しかも小雨がぱらつき、雨の経験
のない細川君を乗せられなくて、気の毒なことをしました。
他の5名のドライバーは、全員良く頑張ってくれたと感謝しています。
この教訓をシリーズ戦に生かし、プロジェクトの2連勝を目指しがんばります
ので、応援してください。」

◇2位 ロックタイト無限×童夢NSX

○道上 龍(Ryo Michigami)選手

「今日のレースでは、決められた仕事はきちんとこなしたし、チームの仕上げ
たマシンは完璧でしたが、相手が上手でした。ライバルチームの作戦も良く見
えたし、これをバネにシリーズを頑張り、連続チャンピオンを目指します。シ
リーズ戦を応援に来てください。」

○光貞 秀俊(Hidetoshi Mitsusada)選手

「マシンのポテンシャルは出し切って戦い、自分たちのレースは完璧でしたが
2位でした。結果には満足していません。」

○伊藤 大輔(Daisuke Ito)選手

「チームのスタッフやマシンは完璧でしたが、この結果には悔しいの一言です。
今回自分を起用してくれたプロジェクトには感謝しています。この経験を自分
のチームに持ち帰り、残りのシリーズ戦を頑張ります。」

◇4位 TAKATA無限×童夢NSX

○セバスチャン/フィリップ(Sebastien Philippe)選手

「最後のドライブでは追い上げるつもりで頑張ったが右足がしびれ、思うよう
にチャージがかけられず残念だった。マシンは良かったが結果には悔しい思い
をしています。」

○金石 勝智(Katsutomo Kaneishi)選手

「途中周回遅れと接触しハーフスピンしたときに、後ろから来たiDC大塚家具
サードスープラとぶつかり、大きく遅れてしまってチームに申し訳ないと思っ
ています。それもあって細川君にはすまなかったけれどフィリップと二人で精
一杯頑張ったのですが、残念な結果でした。」

○細川 慎弥(Shinya Hosokawa)選手

「決勝に乗れなかったことは残念でしたが、あの状況ではしかたがないと思っ
ています。金曜日に初めて乗ったときには、もっと戸惑いがあるかと思いまし
たが、マシンが安定していて安心してアクセルを踏めるし、怖さが少しもなか
ったです。合計しても20数ラップでしたが、今朝のウォームアップではタイム
も2分05秒台を出せましたし、大変楽しんで走れました。こんなチャンスをく
れたチームに感謝しています。」

   提供:本田技研工業株式会社 広報部



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