PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第9戦 公式予選 レポート

 

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プレスインフォメーション 2014年10月04日

鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014 第9戦 公式予選を鈴鹿サーキット(三重県)にて、2014年10月4日(土)に開催いたしました。

天候:晴れ 路面:ドライ 気温:25℃ 路面温度:33℃(スタート時)

10月3日(金)、Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)第9戦が開幕した。今大会はF1第15戦日本グランプリとの併催であり、PCCJは3日(金)にフリー走行が、4日(土)に公式予選が、5日(日)に決勝レースが行われる大会日程。シリーズ最終戦、そしてタイトル決定戦ということで普段のレース以上に大きな注目を集める1戦である。

鈴鹿サーキットでのPCCJは、8月末に行われた第8戦に続き今シーズン2回目。コースは基本的に変わっていないが、秋季の開催となるため気温と路面温度の低下が予想される。また、大型の台風18号が日本の南側から徐々に接近しており週末は降雨の可能性が高い。そのような予想しにくい気象状況下で、まず3日(金)に2本のフリー走行が行われた。

12時から始まった1回目の走行では、今季3勝をあげている#14 元嶋佑弥がトップタイムを記録。#11 山野直也が2位、#12 小河諒が3位と、同ポイントでシリーズ首位を争うふたりが続いた。そして16時45分から行われた2回目の走行では#12 小河、第6戦の勝者#78近藤翼、#19永井宏明というオーダーに。2本の走行を合わせた総合結果では#14 元嶋、#11 山野、#12 小河、#78近藤という順位になった。また、ジェントルマンクラスでは目下3連勝中の#9武井真司が6位で最上位につけた。

4日(土)は前日に引き続きドライコンディションが保たれ、15時30分から公式予選がスタート。フリー走行トップの#14 元嶋を先頭に次々とカレラカップパイロットたちがコースインし予選アタックを開始した。コースイン直後、1周目にいきなり#11 山野がスピンを喫するがマシンにダメージはなく走行を続行。F1の予選直後ということで路面にはラバーが乗り、グリップレベルはフリー走行の時よりも上がっている。

まず最初に2分05秒512という、コースレコードを更新するトップタイムを刻んだのは#78近藤だった。しかし#14 元嶋がその直後に2分05秒090を記録しトップに。#78近藤も2分05秒413と自身のタイムを縮め僅差で2位につける。ふたりはその後ピットに戻りタイヤの内圧を調整。#14 元嶋はリヤウイングの角度を調整し最高速狙いの空力セッティングを施した。「時間が後になるほうが走行条件が良くなる」と判断したふたりは、その後しばらくピットに留まりライバルの状況を静観。その間に#12 小河はアタックを続け、2分05秒200のタイムで#78近藤を抜き2番手に浮上。さらに、その直後に2分05秒198までタイムを縮めた。「スプーンのふたつ目でアウトにはみ出しブレーキを踏んだ。あれさえなければ04秒台に入っていたはずです」と、好タイムにも関わらず#12 小河は悔しそうな表情を浮かべた。

予選終了10分前、ピットでタイミングをうかがっていた#14 元嶋がコースイン。それを追う形で#78近藤もピットを後にし、最後のタイムアタック競走が始まった。フリー走行でユーズドタイヤを履き続けた#78近藤は、予選で初めてフレッシュタイヤを装着。予選開始直後の走行でまずグリップバランスを確認し、最後の10分にかけていた。そして近藤は完璧ともいえる走りで全長5.807kmの鈴鹿サーキットを攻めきり、コースレコードとなる2分05秒055という最速タイムをマーク。#14 元嶋は2分05秒090という自身のベストタイムを更新することができず予選2位に終わり、#78近藤がポールポジションを獲得した。ポールシッターとなった#78近藤は「マシンのバランスがとても良かったので自信はありました。路面にF1マシンのラバーが乗り、グリップレベルが上がってもバランスは良いままだったので最後の10分にかけていた。最後のコースインのタイミングが元嶋選手と重なってしまったのは偶然です」と、笑顔でコメント。高い確率で雨が予想される翌日の決勝については「雨のレースは得意なのでむしろ歓迎です。優勝でシーズンを締めくくりたい」と目を輝かせた。

予選2位の#14 元嶋は「ポールポジションを逃したのは悔しいですね。タイヤの熱の入れかたを失敗して思ったほどタイムが伸びなかった。素晴らしい走りをした近藤選手におめでとうと言いたいです。明日は雨の天気予報ですがウェットは好きなので自信はあります」と、#78近藤同様レインコンディションを歓迎する。雨を得意とするふたりの若手ドライバーが、明日の決勝でどのようなレースを見せてくれるのか楽しみだ。ミスを犯しながらも予選3位となった#12 小河は「ブレーキを踏んでもあのタイムが出たことからもわかるように、マシンにスピードはあります。1番大切なのは山野選手よりも上でフィニッシュしてシリーズチャンピオンとなることですが、できれば優勝でタイトルを決めたい」と、決勝レースへの抱負を述べた。

ジェントルマンクラスは、#9武井が2分07秒808という総合6番手タイムで最上位。ジェントルマンクラスのコースレコードを更新した#9武井は、「途中でパドルシフトに不具合が起きてしまったが、それでもクラストップタイムで良かった。明日の決勝では、これまでのレースと同じように他の人に迷惑をかけないように走りたい。そうすればおのずと結果もついてくると思います」と、最終戦にかける意気込みを語った。

いよいよシーズン最終戦。F1日本グランプリの併催レースとして華々しい雰囲気の中で行われる第9戦は、5日(日)12時15分スタート予定。全10周のレースでPCCJ 2014のシリーズチャンピオンが遂に決定する。

■第9戦 公式予選結果
Pos. Car# Class Driver Car Name Best Time
1 78 近藤 翼 SKY RACING R 2'05.055
2 14 元嶋 佑弥 GARMIN PORSCHE R 2'05.090
3 12 小河 諒 TEAM KTOUCH PORSCHE R 2'05.198
4 11 山野 直也 TEAM KTOUCH PORSCHE R 2'05.526
5 19 永井 宏明 NINNE Racing 2'06.656
6 9 G-1 武井 真司 BINGO SPORTS 2'07.808
7 32 飯田 太陽 TEAM KRM 2'08.219
8 25 G-2 神取 彦一郎 NILZZ RACING 2'08.433
9 24 G-3 剛 覇矢人 GAINER with Team Tetsuya 2'08.758
10 33 G-4 TAKASHI TEAM KRM 2'08.988
11 2 田島 剛 NINNE Racing 2'09.232
12 21 G-5 高田 匠 NINNE Racing 2'09.420
13 7 G-6 星野 敏 D'station HAI racing 2'09.830
14 3 G-7 江本 玄 Team Samurai 2'10.256
15 51 G-8 Paul IP KCMG 2'10.592
16 52 G-9 Tsugio HARUYAMA SHARAKU RACING 2'12.782
73 G 鈴木 篤  SR ASSET HAI RACING 出走せず

G=ジェントルマンクラス
R=コースレコード

 



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