●レース名:1997年全日本F3選手権第9戦 富士 ●サーキット名:富士スピードウェイ ●開催日:10月18日~19日 ●天候:18日(予選日)/晴れ 観客 7200人(主催者発表) 19日(決勝日)/晴れ一時曇り 観客 2万7800人(主催者発表) #65山口大陸選手、自己最高予選グリッドの11位スタート。 しかし、レースは死亡事故発生のため中止に!! 1997年全日本F3選手権は、残すところ今大会を含め後2戦となった。今回は 舞台を富士スピードウェイに移しての開催となる。 恒例で行われる木曜日、金曜日の4回行われた練習走行では、#65山口大陸選手 は、各セッションにおいて、中段ポジションをキープしながらの走行を見せ、前大会 のもてぎ戦から徐々にではあるが成長の跡を見せていることを改めて証明した。チー ムスタッフからブレーキングについてのアドバイスを受け、1分30秒を切ることを 目標に置き、予選日に臨むこととなった。 予選日の午前中に行われた公式練習で、目標タイムの1分30秒を切ることはでき なかったものの、山口選手は1分30秒034のタイムをマーク、13番手ポジショ ンにつけ午後の予選に向けて確かな手応えを掴む。 同時開催のフォーミュラ・ニッポン公式予選が、5回に渡る赤旗中断で長引いたこ とから、午後3時、F3公式予選は開始となる。山口選手は、セッションが始まると すぐにコースインし、徐々にペースを上げていき4周目には1'30.577のタイムをマー ク。チームでは今回、規定で許されている前後各1本づつのスペアタイヤを予選では 投入せず、レースに向けて温存させる作戦を取り、1回目のピットインで左右のタイ ヤを入れ替えて、再度コースイン。この作戦が功を奏し、13周目には、目標として いた1分30秒台を切り、1'29.988のタイムを出すことに成功。そして予選終了間際 に、自己ベストを更新する1'29.668を叩きだし、自己ベストグリッドの11番手を手 に入れた。 予選結果は、95年度SRS-F卒業生の#77伊藤大輔選手が富士スピードウェ イのF3コースレコード更新して今期2度目のポールポジションを獲得、以下#7ト ム・コロネル選手、#2立川裕路選手と続いた。 明けて決勝日。予定通りレースはスタート進行し、山口選手は順調にスタートを決 め9番手でホームストレートに戻ってくる。山口選手は、サントリーコーナーで発生 したクラッシュのスタック車両回収のため、セイフティーカー導入処置がとられてい ることチームからの無線指示から知らされ、スローダウン走行を行って2周目に入っ たが、山口選手の後方ではスローダウン中の車両が前走車両に追突する事故が発生。 この事故によりドライバーが死亡する事態となり、レースは中止されることが決定し た。 ●次回、1997年全日本F3選手権最終戦は、11月8日~9日、三重県鈴鹿サー キッ トで開催されます。