Japanese F3

NAKAJIMA HONDA F3 FUJI RACE REPORT

●レース名 :1997年全日本F3選手権第4戦富士
●サーキット:富士スピードウェイ/4.470×21Laps
●開催日  :5月31日~6月1日
●天候   :31日(予選日)/曇      観衆  7600人
        1日(決勝日)/晴時々曇  観衆4万3000人

#64西翼選手、富士の1コーナーで、1度に2台をパスするパフォーマンスを見せ
るもあえなくスピン。しかし、各セッションにおいて成長を見せる!
#65山口大陸選手F3初参戦。つらいデビュー戦となるが、今後の成長に期待!

 フォーミュラニッポンとの同時開催により、富士スピードウェイにおいて、全日本
F3選手権第4戦が行われた。NAKAJIMA HONDAとしては今回から初参戦する、SRS
-F優秀卒業生の山口大陸(やまぐち たいろく)を迎え、#64西翼選手と2台体制
でのレースとなる。
 予選、決勝に先駆けて、29日(木)、30日(金)の両日、合計5時間におよぶ練習
走行が行われたが、#65山口大陸選手は、5月初旬に鈴鹿サーキットにおいてF3
初走行を済ませているものの、今回の富士が各ライバルたちとの本格的な走行はこれ
が始めてとなる。
 やや緊張の面もちで開始された29日午前中の練習走行において#65山口選手は
丁寧に周回をこなし、F3マシンになれることに終始。一方、#64西翼選手も富士
での走行はこれが初めて。日本屈指の高速サーキットである富士スピードウェイの特
性把握につとめ、午後に行われた走行では午前の走行でのベストラップを1秒以上上
回るタイムを出すなど、サーキット特性把握の早さにチームスタッフたちも一同、と
りあえずはほころんだ表情を見せた。 
 明けて30日の練習走行においても、西、山口両選手ともに積極的にラップ回を重
ね、翌日への予選に向け確かな手応をつかんで行く。その日の夜、チームスタッフ、
そして、チームのスーパーバイザーでSRS-Fの講師でもある佐藤浩二は、雨が降
るかもしれなということもあり、入念に雨のケースの打ち合わせを重ね、翌日の予選
に備える。が、何とか予選日の天気はもち、コンディションもドライで予定通り
AM10:30公式練習開始。
 このセッションにおいて、#64西翼選手は思ったようにタイムがのびず11番手。
山口大陸選手は23番手のタイムをマークし、PM2:40、いよいよ予選開始。
 西選手は、徐々にタイムを上げて行き、30秒台前半のタイムをマークしはじめる
が9ラップ目にコースアウトを喫し、すぐにピットイン。さらなるポジションアップ
を狙うため、左側のみニュータイヤを投入して再度コースインとなる。そして、17
ラップ目に1'30.265、18ラップ目に1'30.164、19ラップ目1'30.043と次々とラッ
プタイムを更新し、最終的に9番手につけた。しかし、予選序盤のコースアウトが、
黄旗区間でのコースアウトだったため、オフィシャルに自己の限界の範囲内での適切
なドライビングではないと判断されてしまい、ベストラップタイムを削除されてしま
うペナルティを課せられることが予選終了後に通告される。こうして、西選手の予選
ポジションは10番手となってしまうことが確定した。
 一方、#65山口選手はなかなかタイムを上げられず、12ラップ目のサントリー
コーナー付近でコースアウト。復帰できずそのまま予選を終えることとなり、22番
手が確定してしまう。
 ポールポジションはただ1人1分28秒台をマークした#7トム・コロネル選手
(ダラーラF397・トムス)が獲得。これに、SRS-F96年度受講生の#77伊藤大
輔選手(ダラーラF396・無限)が2位につづいた。
 明けて6月1日決勝日。気温26℃、路面36℃という条件の中、PM3:58、21ラ
ップの決勝レースがスタートする。スタートにおいて#64西選手はインを狙いに行
くも、アウト側が空いていたため素早くハンドルを切りポジションアップをトライ。
が、その時痛恨のスピンを喫する。そして、コースに復帰し、1ラップ目のコント
ロールラインを通過したときには22番手までポジションを落としてしまうことにな
る。
 一方、#65山口選手はスタートの混乱の中をかいくぐり、1ラップ目を15番手
で戻ってくるが、次の1コーナー進入において、山口選手の前方でコースアウトした
車両がコースに復帰行動に入り、その際、山口選手の進路をふさぐ形となってしまう。
山口選手はその車両をよけきれずコースアウト。そのままリタイヤとなってしまった。
 #64西選手はスタートこそ失敗してしまったものの、9ラップ目には1'30.187を
10ラップ目には1,30.134の予選並のスピードをマーク。トップで走る#7トム・コ
ロネル選手(ダラーラF397・トムス)らとさほどかわらぬタイムで周回を重ねる。
 そして、12ラップ目。1コーナーで先行する2台の車両をパスするパフォーマン
スを見せるも、その直後にスピン。その時点でエンジンストップとなり、西選手の第
4戦富士のレースは終わってしまう。
 なお、レースは、各セッションでトップタイムをマークしていた#7トム・コロネ
ル選手(ダラーラF397・トムス)が優勝。今期3勝目をマークした。

■チーム総監督中嶋悟のコメント
「初めてのコースとはいえ、両選手ともミスが多すぎました。次回、走り慣れた鈴鹿
での活躍に期待します。」

●次回レースは7月5日~6日、三重県鈴鹿サーキットにて開催されます。


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