2006全日本ラリー選手権 第6戦
「RALLY HOKKAIDO」
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■開催月日:2006年7月7日~9日
■開催場所:北海道
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◇手応えをつかんだインプレッサの炭山裕矢が3位入賞
今年の全日本ラリー選手権は、今回の「ラリー北海道」でいよいよ後半戦に突入する。ポイントスタンディングは、開幕連勝後に3位、2位と順調にポイントを重ねた勝田範彦がリーダーについている。
また今シーズンから全日本ラリーに参戦を開始したSUBARUラリーチームジャパンだが、全日本への参戦は、一応今回を持って終了する。チームドライバーの勝田としても、その有終の美をなおさら優勝」の2文字で飾りたいところだ。
今回の「ラリー北海道」はアジア・パシフィックラリー選手権との併催イベント。7月8日からアタック開始となった。SS1、勝田の思いが炸裂した。2番手を5秒もちぎるベストタイムをマークして、好調な滑り出しを見せた。そして第4戦のグラベルイベントで後半絶好調だった炭山裕矢が4番手タイムをマークしてラリーをスタートした。SS2は勝田2位、炭山3位とインプレッサが上位を占める。
そして迎えたSS3。長いストレートからクレストを越えた直後の左コーナーだった。アクセルを踏み切った勝田はクレストをジャンプ。だが着地後のブレーキングが間に合わずコースアウトしてしまった。
これで炭山が2位に浮上してきた。だがその炭山にトラブル発生。SS5、ワダチの中に掘り起こされた尖った石が隠れていた。これを踏んでバーストしてしまったのだ。残りの距離を考えて、バースト
したままステージをゴール。被害を最小限に食い止めたものの3位後退を余儀なくされた。この時点で2位との差は40秒以上に広がっていた。だが4位とは10秒以上。まだまだ序盤、炭山は慎重かつ大胆にコースを攻め続けた。この結果、レグ1終了時点で3位キープに成功。4位との差を40秒以上に広げて初日を終えた。
一夜明けてレグ2。炭山は焦ることなく熱くなることなく、冷静にラリーを進めていった。2位との差、4位との差を考えても、3位キープはクレバーな選択。そして223.92km16SSを走りきり、自身過去最上位となる3位をゲットすることができた。「長いラリーで初めて完走できました。フロントバンパーも無傷でしたし。走り方がわかってきましたから、今後は3位前後の順位をキープできるよう頑張ります」と語る炭山。今後の活躍が大いに期待できそうだ。
■Race Results Pos Cl-Pos. Driver/Co Driver Car Time/Diff 1. JN4-1 奴田原文雄/小田切順之 Mitsubishi Lancer Evo 2:21:51.8 2. JN4-2 石田雅之/安東貞敏 Mitsubishi Lancer Evo +39.4 3. JN4-3 炭山裕矢/沼尾敬廉 SUBARU IMPREZA WRX STI +1:48.5 4. JN4-4 田口幸宏/佐藤忠宜 Mitsubishi Lancer Evo +2:35.3 5. JN4-5 星野 博/佐藤茂樹 Mitsubishi Lancer Evo +5:59.5 6. JN4-6 飯泉忠男/石田裕一 Mitsubishi Lancer Evo +6:00.3 7. JN4-7 原口 真/松井和子 SUBARU IMPREZA WRX STI +7:53.2 8. JN4-8 大庭誠介/高橋浩子 Mitsubishi Lancer Evo +11:14.0 9. JN2-1 田中伸幸/星野 元 Mitsubishi Mirage +14:11.1 10. JN4-9 上村智也/和泉孝明 Mitsubishi Lancer Evo +18:37.6
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[スバルモータースポーツマガジン]