2000 AUTOBACS CUP 全日本GT選手権シリーズ第5戦 " GT CHAMPIONSHIP in TI"
2000年9月10日
本田技研工業株式会社
広 報 部
Castrol 無限 NSX(道上/光貞)2位表彰台獲得
NSX勢がドライバー、チーム部門ともにランキングトップを堅持
○開 催 日:2000年9月8日(金)~10日(日)
○開 催 地:TI Circuit AIDA(岡山県)<全長3.703km>
○決勝レース:82周(約303.646km)
○天 候:予選/曇りのち雨 決勝/曇り
○気 温:32℃(13:45)
○路面 温度:42℃
○コースコンディション:ドライ
○観 客 数:49,200人(主催者発表)
9月10日(日)、TIサーキット英田(岡山県)において「GT CHAMPIONSHIP
in TI」の決勝レース(1周:3.703km x 82周)が開催され、道上龍/光貞
秀俊組(Castrol 無限 NSX)が2位表彰台を獲得。この結果、道上龍選手がド
ライバー部門で、無限×童夢プロジェクトがチーム部門でそれぞれランキング
トップに浮上。ホンダ勢が両部門のトップを堅持した。
●HONDA NSX出場チームと戦績
No. マシン名 エントラント名 監 督
ドライバー H.W 予選 決勝
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8 ARTA NSX AUTOBACS RACINGTEAM AGURI 鈴木亜久里
鈴木亜久里
土屋 圭市 60 5位 リタイア
16 Castrol 無限 NSX 無限×童夢プロジェクト 熊倉 淳一
道上 龍
光貞 秀俊 40 3位 2位
18 TAKATA 童夢 NSX
脇阪 寿一
金石 勝智 70 8位 10位
64 Mobil 1 NSX Mobil1 Nakajima Racing 中嶋 悟
伊藤 大輔
D.シュワガー 50 11位 16位
100 RAYBRIG NSX チーム国光with MOONCRAFT 高橋 国光
飯田 章
服部 尚貴 20 9位 5位
※タイヤ=全車ブリヂストン HW=ハンディウェイト(単位:kg)
○ 公式予選 9月9日(土)
第1回/10:20~11:20
第2回/15:00~16:00
公式予選は前夜の雨によりウエット路面の状態で開始され、さらに予選2回
目の後半に激しい雨が降ったため、実際にタイムアタックができたのは予選
2回目の前半のみであった。その中でも好調な走りをみせた道上龍選手
(Castrol無限NSX)が、1分28秒377のタイムで予選3番手を獲得。前戦富士で
今季初優勝を飾った鈴木亜久里/土屋圭市組(ARTA NSX)は、60kgのハンディ
ウエイトを積みながらも5番手のポジションを獲得し、2連勝へ向けて好調さ
をアピールした。70kgのハンディウエイトを積む脇阪 寿一/金石勝智組
(TAKATA童夢NSX )は8番手。続く9番手に飯田章/服部尚貴組(RAYBRIG NSX)、
伊藤大輔/D.シュワガー組(Mobil 1NSX)は10番手からの決勝スタートとなった。
○ 決勝レース 9月10日(日) 14:00~ (82ラップ)
決勝は前日と一変して晴れ間がのぞく天候となった。14時05分にローリング
スタートが切られ、レース序盤は3番手に光貞秀俊選手(Castrol 無限 NSX)、
6番手に鈴木亜久里選手(ARTA NSX)、7番手に飯田章選手(RAYBRIG NSX)、
9番手に金石勝智選手(TAKATA童夢NSX )、10番手にD.シュワガー選手(Mobil
1 NSX)が続いた。鈴木選手(ARTA NSX)と飯田選手(RAYBRIG NSX)は、11周
目に5、6番手にポジションアップしていたものの24周目の1コーナーで飯田選
手が痛恨のスピン。コース復帰をするものの順位を落としてしまう。その直後
の12コーナーでは鈴木選手が前車の急激なブレーキングをよけきれず接触、そ
のままグラベルに突っ込みリタイアとなってしまう。
今年のGT選手権に初参戦ながら好走をみせて3位争いをしていた光貞選手
(Castrol 無限NSX)は33周目にピットイン、道上龍選手にドライバー交代。
素早いピットワークもあり、ほぼ全車がドライバー交代を終えた時には2位に
ポジションアップを果たし、道上選手がそのポジションを確実に走りきって、
今シーズン3度目となる2位表彰台を獲得した。
一度は11番手まで出遅れていたRAYBRIG NSXは服部選手の猛烈な追い上げで5
位までポジションアップしてチェッカーを受けた。脇阪寿一/金石勝智組(TAK
ATA童夢NSX)は、70kgのハンディウエイトを積みながらも粘り強い走りをみせ、
10位でチェッカー。レース中盤まで6位争いをしていた伊藤大輔/D.シュワガー
組(Mobil 1 NSX)は44周目の1コーナーでコースアウトをしながらも復帰し16位
完走を果たした。
○道上 龍(Ryo Michigami)選手
今日はスタートドライバーの光貞さんに頑張ってもらったので助かりました。
光貞さんが先に走って僕が後半を走るパターンは結構うまくいきました。ドラ
イバー交代のピット作業も速く、いいポジションでバトンタッチしてもらいま
した。優勝した38号車(竹内浩典 /立川祐路組)を1度は抜いたのですが、43
周目の1コーナー入口でタイヤをロックさせて再び抜かれてしまいした。でも、
最後まで自分のペースを守って走れたと思います。これで3回目の2位ですが、
チーム、とドライバーズでランキングトップに立ちました。次の第6戦MINEは、
ハンディウエイトが厳しいと思いますが、ここで踏ん張って最終戦の鈴鹿で優
勝したいと思います。
○光貞秀俊(Hidetoshi Mitsusada)選手
NSXはコーナーリングスピード重視の車なので、アップダウンが激しいこの
コースでは、ストレートでターボ勢に苦しめられました。でも、道上さんと力
を合わせてNSXのポテンシャルを引き出せたと思っています。今年の00スペッ
クは去年まで僕が乗っていたNSXと比べてダウンフォースが強くてフォーミュ
ラマシン的な動きをしますね。とりあえず、今年初めてのGT選手権レースでし
たが、道上さんやチームとのコミニュケーションも問題なく、レースに没頭で
きる環境を作っていただいたことに感謝しています。NSXへの想いは人一倍強
いので絶対にチャンピオンを獲得できるように頑張りたいと思います。
○永長 真(Makoto Nagaosa)NSX-GT開発プロジェクトリーダー
非常にタフなレースでしたが、ドライバー及びメカニックが自分たちの役割
をきちんと果たしたことでGTチャンピオンシップの両部門で、無限×童夢プロ
ジェクトがトップに立ちました。レースを振り返ってみますと、天候が予想か
らずれたことによって、タイヤにはずいぶん厳しい条件下でレースがスタート
したわけですが、スタートドライバーの光貞選手は、その難しい条件下で役割
を充分にこなし、良いポジションを守ってピットイン。メカニックは日頃の練
習の成果を発揮して抜群の速さで道上選手を送り出してくれました。後を引き
受けた道上選手もしっかりとレースを展開してくれました。最終的にはハンデ
ィウエイトが効いて2位に甘んじた訳ですが、重要な15ポイントを獲得してく
れました。
残りはMINEと鈴鹿の2戦のみですが、NSXで両部門とも獲得できるように頑張
ります。これからも応援をよろしくお願いいたします。
提供:本田技研工業株式会社 広報部
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