全日本GT選手権

JGTC_Rd4:富士 ホンダ・リリース

                                                                 2000年8月6日
                                                         本田技研工業株式会社
                                                               広  報  部


2000 AUTOBACS CUP 全日本GT選手権シリーズ第4戦 "JAPAN SPECIAL GT CUP"


ARTA NSX(鈴木亜久里/土屋圭市組)
GT選手権初優勝



○開催日        :2000年8月4日(金)~6日(日)
○開催地     :富士スピードウェイ(FISCO)<全長4.400km>
○決勝レース    :57周(約250.8km)
○天 候       :予選日/晴れ  決勝日/晴れ
○気 温       :34℃(13:50)
○路面温度  :52℃
○コースコンディシRン   :ドライ
○観客数        :59,200人(主催者発表)

 富士スピードウェイで開催された「JAPAN SPECIAL GT
CUP」は、8月6日(日)に決勝レース(1周:4.400km x 57周)が開催され、ARTA
  NSXに乗る鈴木亜久里選手が予選5番手から順位を上げ、ドライバー交代でのピット
SXに乗る鈴木亜久里選手が予選5番手から順位を上げ、ドライバー交代でのピット作
業でトップに浮上。代わった土屋選手はファーステストラップを出す好走で、そのま
ま2位以下を引き離し、初優勝のチェッカーフラッグを受けた

●HONDA NSX出場チームと戦績
No. マシン名          エントラント名            監 督        
        ドライバー                              H.W     予選    決勝
 8  ARTA NSX          AUTOBACS RACINGTEAM AGURI 鈴木亜久里     
        鈴木 亜久里/土屋 圭市                   ―       5位    優勝
16  Castrol 無限 NSX  無限×童夢プロジェクト    熊倉 淳一
        中子 修/道上 龍                       60      12位    10位
18  TAKATA 童夢 NSX
        脇阪 寿一/金石 勝智                     90      15位    リタイア
64  Mobil 1 NSX      Mobil1 Nakajima Racing    中嶋 悟       
        伊藤 大輔/D.シュワガー                  70       9位     9位
100 RAYBRIG NSX   チーム国光with MOONCRAFT      高橋 国光
        飯田 章/服部 尚貴                      20       6位     7位

     ※タイヤ=全車ブリヂストン HW=ハンディウェイト(単位:kg)

今大会からAUTOBACS RACING TEAM AGURIとチーム国光 with MOONCRAFTがマシンを00
スペックNSXに変更。これにより、全5チームが00スペックNSXで参戦することとな
った。

○公式予選 8月5日(土) 第1回/11:00~12:00 第2回/16:00~17:00
 公式予選は1回目、2回目とも快晴に恵まれ、特に1回目では気温34℃、路面温度51
℃という厳しいコンディションになった。予選から好調な走りをみせたのは、鈴木亜
久里/土屋圭市組(ARTA NSX)。タイムアタックを務めた鈴木亜久里選手は、予選1回
目に3番手のタイムをマ
ーク、予選2回目はさらにタイムを更新し、1分26秒666で今季最高位となる5番手の
ポジションを獲得した。続く6番手には飯田章/服部尚貴組(RAYBRIG NSX)、第3戦で
優勝し、ドライバーズランキングトップの伊藤大輔/D.シュワガー組(Mobil 1NSX)は
9番手、開幕から3戦連続ポールポジションを獲得していた脇阪寿一/金石勝智組
(TAKATA童夢NSX)は90kgのハンディウエイトによる影響で12位。同じく60kgを積む
中子修/道上龍組(Castrol無限NSX)は13位からの決勝スタートとなった。


○決勝レース 8月6日(日) 14:35~ (57ラップ) 
 決勝は予定通り14時35分にローリングスタートがきられた。スタート直後は5番手
に鈴木亜久里選手(ARTA NSX)、6番手に飯田章選手(RAYBRIG NSX)、7番手にD.シ
ュワガー選手(Mobil 1 NSX)の3台がトップグループに加わる。しかし、9周目にシュ
ワガー選手がスピン、13番手まで順位を落とす。その直後、中子選手(Castrol 無限
NSX)もスピン。17周目に鈴木選手が3番手、飯田選手が5番手に浮上する。26周目に
は他車のアクシデントにより2度目のペースカーが入り、トップグループが一斉にピ
ットイン。このとき、2番手でピットインし、鈴木選手から土屋選手に交代したARTA
NSXは素早いピットワークをみせてトップに浮上する。33周目にレースが再開され、
土屋選手はトップを快走。39周目にファステストラップの1分27秒883をマーク。43周
目に2番手との差を約4秒に広げる。その後方では5番手の服部選手(RAYBRIG NSX)と
6番手まで浮上した脇阪選手(TAKATA童夢NSX)が4位争いを激しく展開。
 しかし、52周目に脇阪選手がAコーナーで痛恨のコースアウト、復帰を試みるもの
のリタイアを喫する。結局、ドライバー交代から終始トップを守り続けた土屋選手は
2位に4秒779差をつけてチェッカーフラッグを受け、AUTOBACS RACING TEAM AGURIに
とって嬉しいGT選手権初優勝となった。

優勝 ARTA NSX
○鈴木亜久里(Aguri Suzuki)監督兼選手
まず、ニューマシンを用意してくれたホンダに感謝します。この車で言い訳はできな
いから、土屋選手ともプレッシャーを感じていました。メカニックも徹夜続きで車を
仕上げてくれたおかげでトラブルはありませんでした。土屋選手がトップを走ってい
るときに、「これで優勝できなかったら今年は2度と優勝できないだろう」と感じて
いたので、勝てたことにホッとしています。チーム全体が力を合わせた初優勝なので
本当に嬉しいです。

○土屋圭市(Keiichi Tsuchiya)選手
「鈴木亜久里」という凄い人と組んで優勝できなかったら、ドライバーとして失格だ
と思っていました。さすがに今回は2人ともピリピリしていました。ドライバー交代
の時にメカニックがトップで送り出してくれたことに感謝しています。残り10周にな
った頃に亜久里選手が無線で「トップでチェッカーを受けてよ」と励ましてくれたの
が本当に力になりました。そのおかげで、最後まで全開でベストラップをねらって走
りました。とにかく、メカニックやチームスタッフに感謝しています。ありがとう。

○永長 真(Makoto Nagaosa)NSX-GT開発プロジェクトリーダー
 いやー、よかった。大変嬉しいです。今年は00スペックを5台作る計画を立て、去
年の暮れから作業をしてきましたが、その5台目を第4戦にして、ようやくARTAに渡す
ことができました。シェイクダウンテストも満足に行なう時間が無い中で、優勝を飾
り本当におめでとうございます。
 ただ、今日のレースを見てみますと、ライバルも格段に競争力を上げてきており、
残る3戦も厳しいレースになることが予想されます。このあとすぐにMINEとTIの二つ
のサーキットでテストを行ないますが、そこでさらに後半戦に向けての新アイテムの
テストを行ないますので、これからもNSXの活躍にご期待ください。

  提供:本田技研工業株式会社 広報部



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