全日本GT選手権

JGTC_Rd2:ホンダ・リリース

  2000年5月5日
                                                     本田技研工業株式会社
                                                           広  報  部

2000 AUOTBACS CUP 全日本GT選手権シリーズ第2戦“ALL JAPAN FUJI GT RACE”

ホンダ NSX ポール・トゥ・フィニッシュで今季初優勝!

○開催日     :2000年5月3(水・祝)~4日(木・祝)
○開催地     :静岡県富士スピードウェイ(コース全長:4.400km)
○決勝レース   :67周(約294.8km)
○天 候     :予選日/晴れ   決勝日/曇り
○コース
  コンディション:予選日/ドライ 決勝日/ドライ
○観客数     :48,500人(決勝日/主催者発表)

 2000年全日本GT選手権シリーズ第2戦「ALL JAPAN FUJI GT 
RACE」が、ゴールデンウィーク中の5月3日(水・祝)~4日(木・祝)、静岡県
富士スピードウェイにおいて開催された。
 4チーム5台体制のホンダNSX勢は、第1戦と同じく無限×童夢プロジェ
クトの2台が00スペック、他の3チーム3台は99改で参戦。五月晴れの富士ス
ピードウェイに集合した。
 3日(水・祝)に行われた公式予選は、TAKATA童夢NSXが午前午後の2回の予
選ともトップタイムをマーク、第1戦に続く連続ポールポジションを獲得。そ
の俊足ぶりを誇示していた。
 4日(木・祝)の決勝レースは、TAKATA童夢NSXがポール・トゥ・フィニッシ
ュでチェッカーフラッグを受け今季初優勝を飾った。他のNSX勢では、Mobil 
1 NSXがコンスタントに走り第7位、Castrol無限 NSXが第8位に入賞した。

●HONDA NSX 出場チームと戦績

No. マシン名          エントラント名            ドライバー      H.W 予選  決勝
8  ARTA NSX          AUTOBACS RACINGTEAM AGURI 鈴木亜久里          14位   R
                                                土屋 圭市
16 Castrol 無限 NSX   無限×童夢プロジェクト    中子 修        50  6位  8位
                                                道上 龍
18 TAKATA 童夢 NSX                              脇阪 寿一       20   P.P. 優勝
                                                金石 勝智
64 Mobil 1 NSX       Mobil1 Nakajima Racing    伊藤 大輔       20   12位 7位
                                                D.シュワガー
100 RAYBRIG NSX       チーム国光with MOONCRAFT  飯田 章        20   7位 25位
                                                服部 尚貴

※タイヤ=全車ブリヂストン  HW=ハンディウェイト(単位:kg)

 前レースで発生していた駆動系トラブルは、対策部品が用意され、5月2
日(火)に行われたフリー走行で効果確認が行われ、TAKATA童夢NSXは午前午後
のセッションともトップタイムをマーク、NSX-GT 00スペックの俊足ぶりを見
せつけた。また、Castrol無限NSXは、駆動系からのオイル漏れというマイナ
ートラブルで、午前のセッションをキャンセル、午後は決勝レースに向けて
タイヤ選択や燃費データの収集に務めていた。

○公式予選 5月3日(水・祝) 第1回/11:10~12:10 第2回/15:20~16:20
 快晴の空模様の下行われた公式予選第1回は、TAKATA童夢NSXの脇阪寿一選
手が、ややスタートを遅らせコースイン。他チームがチェックのピットイン
をする間にタイムアタック。1分25秒554をマークし、暫定のポールポジショ
ンを手中に収めた。
 Castrol無限NSXは7番手、Mobil 1 NSXは9番手、RAYBRIG NSXは13番手、
ARTA NSXは16番手で、このセッションを終了した。

 午後15時20分から予定されていた公式予選第2回は、やや遅れ15時40分か
ら開始された。
 インターバルの間にセッティングの変更を行ったTAKATA童夢NSXの脇阪選手
が、再度タイムアタック。GT500クラス占有時間の後半、自らのタイムをさら
に短縮する1分25秒017をマーク。ポールポジションを確定した。

 この結果、ホンダNSX 00スペックのTAKATA童夢NSXは、第1戦に続き連続の
ポールポジションを獲得、翌日の決勝レースに期待がもたれた。もう1台の
00スペックであるCastrol無限NSXは、セッティングに苦しみ第6位の3列目
からスタートすることとなった。
 他のNSX勢は、RAYBRIG NSXが7位、Mobil 1 NSXが12位、ARTA NSXが14位と、
それぞれ健闘を示した。

○決勝レース 5月4日(木・祝) 14:33~ 67ラップ
 14時33分、全車きれいにスタート。48,500名の観衆の前にゴールデンウィ
ークの全日本GT選手権の幕が切って落とされた。
 脇阪選手がハンドルを握るTAKATA童夢NSXは、ホールショットを決めトップ
で第1コーナーをクリア。3周目にはレースベストラップの1分26秒618をマ
ークし、後続車を引き離しにかかる。その後も1分27秒台のラップタイムを
連発しながら独走体制を固め、他チームがルーチンのピットインを行いだした
30周目には6.772秒、35周目には9.658秒と差を開く。
 38周目、TAKATA童夢NSXもピットイン。脇阪選手から金石選手に交代し、コ
ースへ戻る。
 40周を過ぎ、上位陣のルーチンピットワークが終わって順位が落ち着いて
みると、TAKATA童夢NSXが依然トップをキープ。ハンドルを握る金石選手は、
ピットからのペースダウンの指示にも関わらず、1分27秒台のラップタイム
を再三マークし、逃げ切りにかかる。2番手との差は一時20.679秒まで開く
が、その後ピットからの指示によりペースダウン。最後の2周は1分30秒台
までペースダウンしながらも2番手に14秒239の差を付けトップでチェッカー
フラッグを受けた。

 道上選手がハンドルを握るCastrol無限NSXは、予選6番手、3列目からス
タート。10周目に5番手に浮上し、上位陣のピットインの間に徐々に順位を
上げ一時トップを走ったが、41周目に自らもピットイン。コースに復帰した
1周目に第1コーナーでオーバーランを喫し、8番手に順位を落としてしま
った。その後ハンドルを握る中子選手は、懸命に前車を追うがとどかず、第
8位でチェッカーフラッグを受けた。

 Mobil 1NSXのシュワガー選手が予選12位から良く追い上げ、7番手で伊藤
選手にバトンタッチ。伊藤選手も良くそのポジションを守り、そのまま第7
位でチェッカーフラッグを受け、貴重な選手権ポイント4点を手中に治めた。
 ARTANSXは、予選14位からスタート良く10番手で1周目を終了。2周目に
も順位を一つ上げ9番手でルーチンのピットイン、鈴木選手から土屋選手に
ドライバーを交代し、コースへ復帰。しかし、35周目に他車と接触しクラッ
シュ。リタイアに追い込まれてしまった。
 服部選手がスタートドライバーを務めるRAYBRIGNSXは、予選7番手からス
タート。しかし9周目に突然ピットイン。他車との接触によるサスペンショ
ン破損で、長時間ピットに止まることになり大きく遅れ、結局15ラップ遅れ
の25位となった。

 この結果、ホンダNSXは今季初優勝を飾り、TAKATA童夢NSXは昨シーズン開
幕戦以来の優勝となった。

○無限×童夢プロジェクト 永長 真プロジェクトリーダー
「第1戦の準優勝、そして今回の優勝と、そのステップを考えたときに我々
のやってきたことが間違っていなかったということが確信でき、とてもホッ
としました。シェイクダウンから、ここまで苦労してきてくれたチームの人
たちにまず感謝します。これで安心して00スペックの3号車以降を99スペッ
クをお使いのチームの方々にお渡ししていくことができます。ただ、今回の
レース全体を見たとき、各車の実力が伯仲しているので今後の選手権は、ま
すます厳しいものになると思われます。この結果に安心せず、さらに開発を
進めていきたいと思いますので、今後ともご支援をよろしくお願いいたしま
す。」

○優勝 TAKATA 童夢 NSX  脇阪 寿一選手
「今回は予選で2番手とタイム差がなかったので心配したのですが、金曜日
にガソリン満タンの状態で走ってみてフィーリングも良かったし、それを今
朝のフリー走行で再認識したので決勝は余裕を持って走ることができました。
でも、開幕戦でのトラブルもあるのでペースをコントロールしながら走りま
した。金石さんに交代してからは28秒台で走っているのを、僕が無線で
「29秒台にタイム落として下さい」とお願いしていました。とにかく、思
った通りに優勝できて嬉しいです。」

○TAKATA 童夢 NSX 金石 勝智選手
「最後までペースを保って走ることができました。前回はトップを走りなが
らトラブルでリタイアしたので気が抜けず、最終コーナーを立ち上がったと
きに『やっと勝てた』と思いました。59周目に32秒台までタイムが落ち
たのは、バックマーカーを抜くのに慎重になりすぎただけです。今回は27
秒台を普通に走って出すことができました。さらに少しペースを落として
28秒台ではしっていてもピットから「29秒台に落とせ」と言われたので
すが、逆に29秒台で走る方が難しかったですね。」

  提供:本田技研工業株式会社 広報部



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース