全日本GT選手権

JGTC_Rd.1:鈴鹿GT300km決勝レポート

        '99 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP Round 1
                        SUZUKA GT 300km

      TAKATA童夢NSX(脇阪/金石)初優勝!昨年最終戦の無念を晴らす
       右京、国内シリーズ復帰戦で表彰台ゲット!

 午後1時25分、スタート進行に入る前、先日のテスト走行で亡くなった舘信
吾選手へ哀悼の意を表すためサーキットにいる観客、関係者によって1分間の
黙祷が捧げられた。
 空はどんよりと暗く雨は降り続く。気温8度という寒さ。国内レースの開幕
には相応しくない天候となったが、不確定な要素が増えたことで波瀾は必至。
最後まで目の離せないレースとなった。

 チャンピオンこそ逃したものの速さでは抜きんでるNSX。打倒NSXを目
論し新型車を送り込んだスープラとGTR勢。迎え撃つ形となるNSXは昨年
の改良型。しかし、それらの実力も雨の中で計り知ることは難しい。

 午後2時15分、ローリング開始。1周のローリングの後、ライトを点灯した
マシンが水しぶきを高々と上げてスタート。
 GT300ポールの#81シルビアがスタート直前の最終コーナーでスピン。大きく
遅れる。

2周目 S字で#12GTR(星野)が#16NSXを抜いて3位へ。他を上回るタイム。鬼
    神の走りだ。
2周終了順位  GT500(TOP10) 18-1-12-16-64-36-100-2-37-3
              GT300(TOP 5) 910-7-71-15-19
3周目  #64NSX(山西)がシケインでスピン、ストップ。
5周目 #100NSX(国光)スピンして縁石でアンダーパネル痛める。
        #55バイパー(田嶋)コースアウト。コース復帰。
        #64NSXシケインでまたスピン。
6周目 #39スープラコースアウト。オフィシャルの手借りて復帰。
7周目 #100NSX(国光)2コーナーでコースアウト。グラベルにはまる。
        #16NSX(道上)もコースアウト。NSX勢は4台中3台がアクシデント。
        #7RX7(松本)スピン。グラベルにはまる。
8周目 #18NSXもスピン。トップ脱落。NSXは自滅していく……。
        #12GTR(星野)、#1GTR(コマス)をヘアピンで抜きトップへ。

10周終了順位  GT500(TOP10) 12-1-18-36-2-37-3-35-38-32
              GT300(TOP 5) 71-910-19-81-21

13周目  #77インプレッサ、S字でクラッシュ。
        トップ#12GTRスプーンでコースアウトするも自力復帰。3位に落ちる
        が再度追い上げを敢行。
15周目  #12GTRスロー走行、ストップ、再スタートを繰り返す。ABSにトラブ
        ルを抱えたようだ。
        これでトップ争いは今のところ#1GTRと#18NSXの2台に絞られた感じだ。
17周目  #81シルビア、エンジン不調でガレージに入る。点火系か?暫くして
    復帰。
18周目  #12GTRピットイン。影山正美にチェンジ。

20周終了順位  GT500(TOP10) 1-18-36-2-37-3-35-38-32-88
              GT300(TOP 5) 71-19-910-21-26

21周目  #36スープラ、ルーティンのピットイン。
22周目  #35スープラ(ラファネル)デグナーでスピンアウト。
23周目  #1GTR(コマス)と#18NSX(脇阪)がテールtoノーズに。
24周目  ヘアピン立ち上がりで#18NSXがトップに立った。
26周目  レース折り返しとなったあたりから、各車続々とルーティンのピット
        イン。トップ#18NSXも26周終えて、#1GTRも27周終えてピットへ。
28周目  #1GTRがピットアウトした時点では#18NSXの前に出たが、タイヤも温
        まっておらず、#18が即座にトップ奪還。
        この周終えて両者の差は#18NSX--(8.9秒)--#1GTR
29周目  #37スープラピットイン、利男から右京へ。

30周終了順位  GT500(TOP10) 18-(10.2秒)-1-*16-37-36-2-3-38-32-30
              GT300(TOP 5) *71-910-26-61-19
              (*は未ピットイン)

34周目  ピットインを済ませていなかった#16NSX、#17ポルシェピットイン。
        #18NSX--(19.5秒)--#1GTR   トップ#18NSX安全圏へ逃げたか?
35周目  #18NSX--(23.1秒)--#1GTR
36周目  #18NSX--(22.5秒)--#1GTR
37周目  #18NSX--(24.8秒)--#1GTR
38周目  4位争いが白熱。#36スープラ(黒澤)vs#2GTR(クルム)

40周目  #35スープラ、コースアウト、復帰。
40周終了順位  GT500(TOP10) 18-(30.6秒)-1-37-36-2-16-3-38-32-55
              GT300(TOP 5) 71-19-910-61-26

46周目  #16NSX(中子)1コーナーでコースアウト。リアからタイヤバリアにク
    ラッシュ。ピットに戻るがリタイア。

 途中スピンで遅れる場面はあったものの、ポールスタートの#18TAKATA童夢
NSXが開幕戦を制し初優勝。昨年の最終戦トップでチェッカーを受けながらも、
再車検で苦渋をなめた悔しさを晴らすことになった。
 国内シリーズ復帰を果たした片山右京は、雨の中ブランクを感じさせない走
りを見せ表彰台を得た。
 また、序盤トップに躍り出て観客を湧かせた星野は、マシントラブルで結果
には結びつかなかった。

(周回数はトップのものです)

●レース暫定結果(トップ10+α)
 P--No.Cls----Car------------------------Drivers--------Laps
 1  18 500    TAKATA童夢NSX              脇阪/金石       51
 2   1 500    ペンズオイル・ニスモGTR    コマス/本山    
 3  37 500    カストロールトムススープラ 鈴木利男/右京  
 4  36 500    カストロールトムススープラ 関谷/黒澤琢弥  
 5   2 500    ARTAゼクセルスカイライン   亜久里/クルム  
 6   3 500    ユニシアJECSスカイライン   長谷見/田中    
 7  38 500    FK/マッシモセルモスープラ  竹内/立川      
 8  32 500    cdma Oneセルモスープラ     木下/近藤      
 9  55 500    STPアドバンタイサンバイパー松田/田嶋      
10  12 500    カルソニックスカイライン   星野/影山正美  

11  71 300  1 シグマテック911            城内/河野      
12  19 300  2 ウェッズスポーツセリカ     織戸/原        
15  61 300  3 テイボン・トランピオ・FTO  中谷/ファーマン
16 910 300  4 ナインテンポルシェ         余郷/玉本      
20   7 300  5 マツモトキヨシRX-7         松本/山野      
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            *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***



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