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全日本GT選手権シリーズ(JGTC)第4戦 TMTOUCH JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA 決勝 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2002年6月23日 ■開催場所:セパン・サーキット ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■RB26エンジン、4位で最終レースの花道を飾る カストロール ピットワークGT-Rは無念のリタイヤ <決勝 15:00~17:03 Fine / Dry> 39,000名の地元マレーシア人ファンが詰めかけたセパンサーキットは、気温の上昇 とともにヒートアップ。決勝レースがスタートした午後3時には、気温37℃、路面 温度は53℃を超えていた。 グリーンライトとともにトップ集団は第1コーナーに団子状態で突入して行った。 エリック・コマスが8番手グリッドからスタートした#23カストロール ピットワー クGT-Rは、この混乱を巧みに抜け、4番手で第2コーナーへ。そののち#62ヴィーマッ クのコースアウトでセーフティカーランとなり、8周目に解除となると3位へとポジ ションアップした。その後は、徐々に後続を引き離して単独3位を確実なものとし、 26周目に影山正美に交代した時には、暫定2位であった。酷暑の中ながらも、ニス モのクルーは完璧にミスのないピットワークで影山を送り出した。 影山はこのままポディウムに駆け込むかと思われたが、#37スープラが35周目以降 背後に迫った。影山は#37の追撃をかわし続けたが、39周目の高速コーナーで#37に リアをプッシュされ、グラベルにスピンアウト。なんとかコースに戻るものの、ト ランク、リアウィング、そして左リアフェンダーを壊しており、40周目にコースサ イドに停車。レースを終えることとなった。 11番グリッドから本山哲がスタートした#22ザナヴィ ニスモGT-Rは、スタート直後 のクラッシュを避けて7位でホームストレッチに戻ってくると、8周目のリスタート 時には4位へと浮上。予定通り24周目にピットインして、ミハエル・クルムにステ アリングを渡した。クルムは4位を守ってステディなドライビングで周回を重ねた が、31周目には#37に先行を許す。しかし、39周目に僚友#23がストップしてしまう と再び4位へ。44周目にはレース中のベストラップを更新するファイトを見せ、54 周目のフィニッシュラインを4位で通過した。 ■エリック・コマス 「今日のGT-Rは、完全に仕上がっており、非常に速かったです。タイヤも十分パ フォーマンスを発揮したと思います。スタートの時のポジションアップがうまく いってエキサイティングなレースを見せられたと思います。残念ながら正美がプッ シュアウトされて、リザルトはなくなってしまいましたが、次のレースは新エン ジンで改めてポディウムを狙います」 ■本山哲 「ラッキーもあったけど、序盤に順位を上げられて良かったですね。とにかく暑 いレースということで、前半はセーブしながらでした。今回は特別なレースだっ たので、どうにかポディウムがほしかったけど、4位の結果は次のレースが身軽な のでよかった。いずれにしても、レースらしいレースができてのこのポジション には満足です。これをきっかけに、後半戦の好成績につなげたいですね」 ■ミハエル・クルム 「本山がよく頑張って4位で渡してくれたのが功を奏しました。後半は#100のNSX が追ってきていたので必死で逃げました。交代してからずっとクールスーツが機 能していなかったので、最後は朦朧としてきましたが、なんとか4位フィニッシュ できて良かったです。富士のレースはウェイトなしで臨めます」 ■オーテックジャパン 川口エンジニアのコメント 「2台とも表彰台の権利を持っていたので、なんとか表彰台に上げてあげたかった ですが・・・。ドライバー全員がエンジンには問題がなく、他のエンジンと少し も遜色ないと言ってくれたことが感慨深かったです。とにかく、RB26の引退試合 を無事に終えられて、ホッとしています」 レース終了後、ピットに2台のGT-Rが戻ると、ニスモチームのスタッフ全員がクル マを囲み、シャンパンで乾杯。RB26エンジンとニスモ安達社長の引退をねぎらった。 (決勝結果は省略させていただきました) 上記の詳細情報は「NISMO official web site」をご覧下さい。