全日本GT選手権

JGTC-Rd1:高木真一レース結果報告

高木真一全日本GT選手権第1戦T&Iレース結果報告

 何時もお世話になっております。

 2001年全日本GT選手権の開幕戦が岡山県T&Iサーキットで始まりま
した。
 今年のチームは、昨年同様アペックスレーシングのメンテナンスですが、鈴
木亜久里監督率いるARTAの一員となる事になりました。よって、チーム名
は「ARTA with APEX」となり、車両はトヨタMR-Sを使用。
パートナーは新田選手です。
 昨年に増しチームは強化されたので、チャンピオンを取れる一番近いチーム
だと思います。

 開幕戦、いよいよ金曜日の練習走行から始まった。
 この金曜日練習、いかに車をセットアップ出きるかで、決勝の結果を左右さ
せる。その練習1回目、車のバランスは悪くない。常にトップタイム争いにく
いこんでおり、2番手のタイムで終えた。午後のセッションも、予選・決勝そ
れぞれのセッティングを煮詰めていきトップタイムで練習を終え、予選決勝に
大きな弾みを付けた。

 予選日、降水確率AM30%、PM40%と怪しい天気予報だった。午前1
回目の走行は曇り、午後に雨が降る可能性が高い為、全車このセッションを勝
負に!我々チームも、予選開始真っ先にアタックに行った。新田選手は周回を
重ねるごとにタイムアップ!しかし、タイヤも温まってきた4周目、なんとス
ピン!コースアウト。他車の撒いたオイルにのってしまったのです。これで、
1回目の予選は走れず僕の走行は午後となってしまった。しかし、3周目に出
したタイムを抜くチームは出ず、暫定ポールポジションとなった。
 そして午後の予選、天気予報通り雲行きが徐々に怪しくなってきた。もし雨
が降れば僕は、トップ3台の平均タイム107%をクリアできなくなり、予選
落ちとなってしまうのです。僕は早めに車に乗り込み開始と同じにアタックに
行くことにした。しかし、開始15分前から遂に小雨が降り始めたのです。し
かし、それ以上雨は強くならないまま予選は始まった。真っ先に出た僕は慎重
にコースを確かめながら走った。そして、1周目に基準タイムはクリアでき予
選落ちは間逃れた。直ぐにピットに入り、新田選手に交代、再度アタックの準
備し雨がやむのをまった。そうこうすると雨もやみタイムアップを試みアタッ
クにいった。しかし、路面コンディションが変わったのか、タイムアップはな
らず。幸い他チームも我々が出した1回目のタイムを上回る者は出ず。開幕戦
ポールポジションを取ることができた。

 決勝日、快晴23度と春日和。決勝2時スタート。ファーストドライバーの
新田選手はスタートを決め、2位を徐々に引き離しにかかった。10周で約7
秒ほどマージンを作った。しかし、ここからはペースが上がらず厳しそうで、
逆に2位との差が徐々に詰まり始めていたのです。これは、ドライバー交代し
た後もかなり厳しいレースになると予想した。そして、そろそろ準備をして待
ってた35周目! 1台車が横転しているのがモニターに写ったのです。ピッ
トは騒然! ペースカーが入ると予測した各チームピット作業の用意をした。
直ぐにピットインする事も出来たのですが、無線機故障で、新田選手には伝わ
らず、ピットボードを見てからのピットインとなった。ピット作業はスームー
ズにいき、トップのままでコースインできた。しかし、後ろにはインプレッサ、
マツキヨ7がバックミラーで確認できていた。そして、ペースカーが入り再ス
タート。タイヤの新しい時になるべく後続を引き離しておこうと、プッシュし
た。そうすると、7秒まで差はひろがったが、周回を重ねるごとにオーバース
テアがひどくなり、自分の気持ちを抑えながら必死で走った。しかも、2位の
インプレッサはじわじわと追い付いてくる。一時とも気が抜けなかった。それ
でもなんとか踏ん張り41周を走りきり、2位に2秒の差でトップでチェッカ
ーを受ける事が出来ました。

 開幕戦をポールトゥーウィンで終える事ができ、これ以上ない形でシーズン
をスタートできたことは、シリーズを通して非常に有利になったと思います。
これも、スポンサーさん、チームスタッフ、応援して頂いている方々のお陰で
す。
 今後とも引き続き応援宜しくお願いします。

  提供:高木真一選手



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