全日本F3選手権第20戦(最終戦は)、栃木県のツインリンクもてぎで決勝を行い20周を走って、大嶋和也が今季6勝目。同時に今シーズンの全日本F3ドライバーズチャンピンも獲得することとなった。2位には関口雄飛(広島トヨタ)、3位には石浦宏明(TDP TOM'S)が入った。
「普通にスタートして、普通に走れば逃げ切る自信はあります」と昨日の予選後記者会見で語った大嶋和也(TDP TOM'S)。言葉どおり、トップで1コーナーへ入った瞬間、2007年の全日本F3チャンピンは彼に決定した。
ツインリンクもてぎは午後からやや風があるものの日差しも強くなり、気温も上昇気味。12時30分、いよいよ今シーズンのチャンピオンが決まる最終戦のフォーメーションラップが始まった。
スタートを制し、1コーナーでホールショットを奪ったのはポールポジションの大嶋和也(TDP TOM'S)。2位に予選2位のオリバー・ジャービス(DHG TOM'S)が続くが、同3位の石浦宏明(TDP TOM'S)、同4位のロベルト・ストレイト(INGING)を出し抜いて3位に上がってきたのはなんと同5位の関口雄飛(ナウ)。4,5位に落ちた石浦とストレイトは絡むように3コーナーへ。ストレイトは堪らずコースアウトし、復帰するも最後尾に落ちた。このまま2位以上でゴールすれば大嶋のチャンピオンは決定だ。
その後も大嶋は快走。4周目、5コーナーで塚越広大(Real)、8周目V字コーナーでジャービスがストップするなど、下位のトラブルを尻目に悠々と20周を走り切り、ポールトゥウイン。今季6勝目を上げるとともに今シーズンのドライバーズタイトルを獲得した。
日本人が全日本F3チャンピオンになるのは2002年の小暮卓史以来久々の5年ぶり。大嶋にとってもビッグな勲章となり、これを引っさげて来シーズンはヨーロッパへ旅立つこととなる。
2位には関口が入り、嬉しい初表彰台。3位には石浦が入った。
ストレイトはコースアウト後、猛追したものの5位。総得点では大嶋を上回るものの有効ポイント制のため届かず、惜しくもドライバーズランキング2位で今シーズンを終えることとなった。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA