全日本F3選手権は16日、オートポリスで14周の決勝を行い予選2位からスタートした嵯峨宏紀(ルボーセ)が初優勝。Nクラスは千代勝正(同)がポールトゥウインで今季2勝目を飾った。
F3の決勝レースは15時20分にフォーメーションラップが始まった。スタートは、ポールシッターの山内英輝(ハナシマ)が出遅れ、トップには予選2位の嵯峨宏紀(ルボーセ)、2位には予選3位の国本雄資(トムス)が上がり、山内は3位に落ちた。
その後方では、Nクラスの蒲生尚弥(トムス)と佐藤公哉(ノバ)が接触。マシン2台がコース脇に止まったためこの2台の車輌を排除するため早々にセーフティーカーが導入されることとなった。
車輌の排除に手間取り、セーフティーカーは7周終わりでピットイン。9周目からリスタートが切られた。ここで2位の国本がアウトから嵯峨の前に出るが1コーナーでグラベルに飛び出しコースアウト。3位の山内も嵯峨に迫るが、抜くに至らず。嵯峨、山内、関口雄飛(スリーボンド)の順でレースは再開された。
その後も山内は嵯峨の隙を伺うが、並びかけるには至らず、14周を走ってレースは終了。嵯峨がF3初優勝を果たした。2位には山内が、3位には関口が入った。
Nクラスは、クラス予選2、3位の蒲生と小林がオープニングラップで接触、リタイアしたためポールの千代勝正(ルボーセ)は安泰。リスタートも無難にトップを守り、2位の小林崇志(HFDP)との差もあったため、そのままポールトゥウインを決めた。3位には黒田吉隆(アチーブメント)が入った。
2位には小林が入り、蒲生がリタイアしたたがまだNクラスチャンピオンを決めるには至らなかった。
第16戦は明日17日、10時35分より20周で争われる。
【※後記】
レース終了後、Nクラス優勝の千代勝正に対してSC中の車間距離を取りすぎたため、競技結果に対して30秒が加算された。このためNクラス優勝は小林崇志となり、Nクラスドライバーズチャンピオンは最終戦を待たずに小林に決定した。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum