全日本F3選手権第12戦決勝は、ポールポジションの#1カルロ・ヴァン・ダム(PETRONAS
TOM'S)が危なげない走りで17周を独走し、昨日に続いて連勝。今回もファステストラップを記録して22ポイントを獲得した。
ナショナルクラスは#18松下昌揮(AIM SPORTS)が山内英輝の追撃を退け、今季2勝目を挙げた。
第12戦決勝は午前10時25分にスタート。
ポールのヴァン・ダムが後続を押さえてトップで1コーナーに飛び込むと、
その後方では3番手スタートの#7山本尚貴が出足よく#36国本京佑を制して2位に浮上してきた。
序盤から後続を引き離しにかかるヴァン・ダムに対し、山本も懸命に食い下がるが、その後方からは国本と#37井口卓人が迫ってくる。
スタートで山本の先行を許した国本は山本を僅差で追い上げ、6周目のシケインでインに飛び込むが、立ち上がりでこの2台が接触、
国本はそのまま2位を取り戻すが、山本はここで井口、#33ケイ・コッツォリーノにも抜かれて5位に後退してしまった。
トップのヴァン・ダムはフルポイント獲得を目論んでいたが、
国本がファステストを記録しているものと思い込んでいたため最後までペースを落とさずに周回を重ね、
16周目にこのレースのファステストラップである、1分58秒081を記録して今季6勝目を上げた。
2位には機能に続いて国本がつけ、井口が3位。
11周目のダンロップコーナーでコッツォリーノがコースアウトしたために山本が4位に繰り上がった。
ナショナルクラスはポールの山内がスタートで失速、一気に4位に後退する中、#20アレキサンドレ・インペラトーリがトップに立つが、
1周目のヘアピンでスピンした全日本クラスの#8中山友貴を避けようとしてスピードを緩めたところを松下に抜かれ、2位に後退してしまう。
しかもインペラトーリはエンジンのオーバーヒート症状に悩まされてスリップストリームが使えない状態での走行となってしまい、
後方から追い上げてきた山内に9周終わりのホームストレートで抜かれてしまった。
スタートでの失敗を懸命に挽回してきた山内は、ファイナルラップで松下のコンマ5秒背後まで接近、 最後のシケインでオーバーテイクを狙ったものの、僅かに届かない。
結局松下は山内を0.129秒という僅差で抑えきり、今季2勝目を獲得した。
次の舞台はツインリンクもてぎ。8月9日、10日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Phot: Motorsports Forum