全日本F3選手権第11戦は23日、スポーツランドSUGOで25周の決勝レースを行い、総合で中山雄一(トムス)が、またNクラスでは佐々木大樹(NDDP)が優勝した。
23日の仙台地方は雨の予報だったが、スポーツランドSUGOは朝から本曇り。第12戦フォーメーションラップが始まる8時にはまだ雨は落ちていない。
レースは昨日の第11戦に引き続きポールポジションの中山雄一(トムス)がスタートで少し出遅れたもののなんとか予選2位のリチャード・ブラッドレー(同)を従えて1コーナーへ。3位には山内英揮(B-MAX)が続くが、すばらしいスタートを切った予選5位の平川亮(RSセリザワ)が2コーナーで並びかけ、3コーナーまでに山内の前に出、3位に上がった。
4位に落ちた山内も平川を僅差で追うが、10周目あたりからその差は開き始め、逆に平川は2位のブラッドレーに迫ってきた。
トップに立った中山は後続の争いを尻目に、序盤から圧倒的なスピードで2位以下を引き離しにかかる。5周目には2秒2、13周目には4秒の貯金を築く。途中、上空から雨が落ちてきたものの、21周目には10秒もの差を開き、終わってみれば2位以下を13秒離してぶっちぎりの2連勝を飾った。
3位の平川は16周目にはブラッドレーとの差を2秒以下に縮め、19周目には背後まで迫る。しかし、近づくとコーナーでダウンフォースが抜け、なかなかパスするまでには至らない。結局ブラッドレーは逃げ切り2位でゴール。平川は3位に入り、今シーズンのドライバーズタイトルを手中にすることとなった。
Nクラスはクラスポールポジションの佐々木大樹(NDDP)が好スタート。総合の5位で背後にCクラスの野尻智紀(HFDP)を従えてレースは進行。21周目に野尻にパスされると、そのは背後に勝田貴元(トムス)が迫ってきたが、これを押さえ切り5連勝を飾った。クラス2位には勝田が、同3位には平峰一貴(HFDP)が入った。
第13戦決勝はこの後13時5分より同じく25周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum