全日本GT選手権

GTC_Rd.7:SUGO GT決勝レポート

        '98 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP Round 7
                     SUGO GT CHAMPIONSHIP

      最終戦の勝者は4台目のNSX、TAKATA童夢無限NSX!
       チャンピオン争いはスタート前に決着!

 NSX有利の下馬評の中、大アクシデントと濃霧で中止となった悪夢の第2
戦富士を挟んで、ペンズオイル・ニスモGT-R(コマス/影山正美)の連勝で始ま
った今シーズンのGT選手権。その後はMobil1、Castrol無限、RAYBRIGと、チ
ームこそ異なるもののNSXが3連勝。GT500クラスは未勝利のトヨタも含み3
メーカーの熾烈な戦いが繰り広げられてきた。
 一方、GT300は豊かなマシンバラエティの中、熟成の進んだつちやMR2が開幕
を制すると、重量ハンデをものともせず圧倒的な強さでチャンピオンを決めた。

 迎えた最終戦。秋晴れとなったSUGOには心地よい風が吹き、シーズンを締め
くくるにふさわしい天候となった。そして、最終戦までもつれたペンズオイル
・ニスモGT-RとMobil1 NSX(山西/コロネル)のチャンピオン争いの行方を見届
けようと、スポーツランドSUGOには多くの観客(主催者発表38,100人)が訪れ
た。(と書いてみたら……)

 午後2時10分、定刻どおりフォーメイションが始まったが、なんと最終コー
ナーで逆転チャンプを狙う#64NSXが駆動系トラブルでストップ。なんとス
タートを待たずしてチャンピオンが決まってしまった……。コロネルは車を降
り頭を抱える。

 隊列を整えるため、4周のフォーメイションの後スタート。このため決勝は
78周での争いとなる。
 早くもPP#16NSXが抜け出し、NSX、スープラ、スカイラインという
オーダーでレースは進む。

3周目 レインボーコーナーで、11位#55バイパーがスピン。コース復帰。
    #23スカイラインは接触したらしく右Fフェンダーを失っているが、
    そのまま走行を続ける。
6周目 #88ディアブロ、スロー走行。
    #71シルビア、ピットイン。
10周目  順位  GT500(TOP10) 16-18-38-100-36-37-8-5-50-12
              GT300(TOP 5) 25-44-19-61-77
12周目 #5スープラ、SPコーナーでクラッシュ!(他車と接触?)
13周目 #36スープラ、3コーナー先でクラッシュ。
    #100NSXペース落ちるが、そのまま走行続ける。
15周目 #18NSXと#38スープラの2位争いが激化。
20周目 順位 GT500(TOP10) 16-18-38-37-8-12-50-3-23-100
              GT300(TOP 5) 25-44-19-77-71
21周目 #39スープラ、2コーナーで#100を抜いて10位に上がった途端にク
    ラッシュ。フロント部大破。ピットに戻るが修復は難しくリタイア。
30周目 #100NSXピットイン。国光から飯田に交代、ピットアウト。
    トップ#16と#18の差は約4秒。
32周目 #100NSX、リア下部から炎を上げる。飯田はグラベルにマシン止
    めマシンから転がり出る。リタイア。
33周目 #18NSXピットイン。ここから続々とピットインが始まる。
38周目 トップ#16NSXピットイン。道上から中子へ。
39周目 1コーナーで#18が#16をパスし実質のトップに浮上。
40周目 順位(ルーティンのピットインをしていない車あり)
       GT500(TOP10) 8-18-16-38-37-12-3-50-23-2
              GT300(TOP 5) 25-19-77-10-15
40周目 #15シルビア他車と接触しスピン。コース復帰、ピットへ。ドライバ
    ーチェンジ。
49周目 GT300クラスのトップ#25MR2ピットイン。
50周目 順位 GT500(TOP10+α) 18-16-37-38-8-12-3-23-50-2-55
              GT300(TOP 5+α) 25-77-61-19-71-15-7
       トップ2車は#18を#16がサポートするような感じでランデブー走行。
    NSX中唯一未勝利の#18を勝利に導く作戦のようだ。
55周目 5位走行中の#8スープラにペナルティストップを示す黒旗提示。
    (黄旗追い越し違反。10秒ストップ)
60周目 順位 GT500(TOP10) 18-16-37-38-12-3-23-8-50-2
              GT300(TOP 5) 25-77-61-19-15
66周目 #55バイパーが馬の背で炎上。ドライバーのリードは無事脱出。
    煙と消化剤がコースを覆って視界を遮ったため、セーフティカーが導
    入される。
70周目 #77インプレッサトラブル。ピットインを繰り返しリタイア。
70周目 順位 GT500(TOP10) 18-16-37-38-12-3-23-8-50-2
              GT300(TOP 5) 25-61-15-21-19
73周目 レース再開。残り6周。
74周目 トップ#18NSXは安泰だが、#16と#37の2位争いは白熱。0.7秒差。
    しかし、この戦いも#16のスパートで決着。

 結局、セーフティカーランの影響による順位変動もなく、各車は西日を背に
受けてフィニッシュ。
 優勝は、今季未勝利だった4台目のTAKATA童夢無限NSX(金石/脇阪)。これ
でNSXは4台全てが仲良く1勝ずつで、シーズンを締めくくった。
 チャンピオンは緒戦で2勝を挙げたペンズオイル・ニスモGT-Rのコマス&影
山正美が手にした。

●決勝結果(暫定)TOP15
 P--No.Cls----Car----------------------Drivers---------- Lap--
 1  18 500  1 TAKATA童夢無限NSX         金石/脇阪         78
 2  16 500  2 Castrol無限NSX            中子/道上         78
 3  37 500  3 カストロールTOM'Sスープラ 鈴木利男/バート   78
 4  38 500  4 FK/マッシモセルモスープラ 竹内/野田         78
 5  12 500  5 カルソニックスカイライン  星野一義/黒澤     78
 6   3 500  6 ユニシアJECSスカイライン  長谷見/田中       78
 7  23 500  7 ペンズオイル・ニスモGT-R  コマス/影山正美   78
 8   8 500  8 FET SPORTS SUPRA          ガードナー/田中   77
 9  50 500  9 ARTAスカイライン          本山/土屋武士     77
10   2 500 10 ZEXELスカイライン         亜久里/影山正彦   77
11  25 300  1 つちやMR2                 鈴木恵一/舘       74
12  61 300  2 テイボン・トランピオ・FTO 中谷/原           73
13  19 300  3 ウェッズスポーツセリカ    織戸/山本         73
14  15 300  4 ザナヴィシルビア          近藤/青木         73
15  21 300  5 ダンロップ-BP-BMW         一ッ山/加藤       72
--------------------------------------------------------------


                          *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース