全日本GT選手権

GTインサイドレポートALLSTAR/6

                     ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
                       1997  GT INSIDE REPORT
   NICOS CUP GT ALLSTAR RACE                                    16 Nov.'97
   GT Inside Report           インサイドレポート3              FMOTOR4版
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'97GTCスペシャル NICOS CUP GTオールスター戦'97 in ツインリンクもてぎ

☆第1レース

◎第1レース・データ
気温:20゚C  路面温度:22゚C  晴れ

ローリングスタート開始:11時ちょうど

No.91  クラッチトラブルで出走できず

*リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ)
No.    原因          周回数
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No.556  他車との接触         6L
No.25  クラッチペダルステー折損  16L
No.12  他車との接触        24L
No.39  燃料系           28L
No.36  オイル漏れ         31L
No.60  ドライブシャフト      34L

No.2 ZEXELスカイライン(第1レース優勝)
エリック・コマス「スカイラインはレギュラーシーズン中はもうひとつ力を発揮で
きないことが多かったが、今回はコースとの相性がよかったようだ。開幕戦の鈴鹿
で勝って、最後のここでも勝つことができた」
鈴木亜久里「エリックがアドバンテージを築いてくれて、交代してから差を広げる
ことができたので勝ちだと思った。第2レースも頑張ります」

No.27 TEAM FCJフェラーリ(第1レースGT300優勝)
太田哲也「開幕戦の鈴鹿はひどい状況だったんで、ここまで来れて初優勝できて嬉
しい。いいレースだった。うまくシルビアを抜けてナインテンも落ちてくれた。
トップに出られた瞬間に優勝を確信できた。アンダース(オロフソン)選手もいい
ドライバーだからね。ピット作業もうまくいったし、スタッフのおかげです」

No.19 RS☆Rシルビア(第1レースGT300 2位)
福山英朗「シケインは2台行けないから、ヒジョーに危ない。『ほんまかいな』って
感じ。おかげさまでクルマのほうは問題ない。ただ、気温が上がってきたんで若干
タイヤがきつくなってきた。セッティングも変えたいね」

No.81 ダイシンシルビア(第1レースGT300 3位)
木下隆之「おもしろいっすねこれ。シケインで競り合うのは危険。かなりスリリン
グ」

No.25 つちやMR2
第1レース中、クラッチペダルのステーが折れてリタイアとなってしまった。第2
レースまでには直せるだろうとのこと。ところで、左フロントフェンダーにNo.26タ
イサンスターカードRSRのステッカーが貼ってあったので土屋春雄代表に訊いてみる
と「出られなかったから代わりに走ってあげてるんだよ。べつに頼まれたわけじゃ
ないよ」ということだった。

No.910 ナインテンポルシェ
玉本秀幸「(パナソニックシケインをまっすぐ行ってしまったのは)後ろからGT500
のクルマが来たので先にいかせようとフルブレーキングをしたら、6速でギア抜けし
たから。とても怖かった。エンジンは調子はいい。ただ、路温が上がったのでタイ
ヤの滑り出しが感じられる」

No.12 カルソニックスカイライン
金子豊監督「接触によるダメージです。第2レースに間に合うかどうかは、まだ
ちょっとわかりません」


☆第2レース

◎第2レース・データ
気温:17゚C  路面温度:20゚C 曇り
観客動員 11/16 23,000人(11/15 6,500人 曇り)

ローリングスタート開始:14時ちょうど

*リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ)
No.    原因          周回数
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No.39  他車との接触        8L
No.88  他車との接触        8L
No.34  オーバーヒート      21L

No.2 ZEXELスカイライン(第2レース優勝、総合優勝)
鈴木亜久里「今日はエリックがずっと頑張ってくれて、ボクはミスしないように最
後までもってっただけ。みんなエリックのおかげですよ」
エリック・コマス「今年のGTC開幕戦をニッサン車で優勝して、今年最後のレースも
ニッサン車で優勝できた。最高だよ。クルマは快調だったけど、第1レース優勝で
課せられた30kgのウエイトハンデは若干キツかった。ブレーキングとシケイン内の
グリップでちょっと効いた。でも優勝できてうれしい。ブリヂストンにお礼を言い
たい」

No.27 TEAM FCJフェラーリ(第2レースGT300優勝、GT300総合優勝)
太田哲也「ホントにうれしいときは『うれしい』っていう言葉しか出てこないもん
なんですね。第1戦のときはホントにビリで、どうなっちゃうかと思いましたが、こ
こまで来れたのは応援してくれるみなさんのおかげです」
アンダース・オロフソン「勝ててとてもうれしい。No.81ダイシンシルビアを抜いた
ときは他のクルマとも争っていたので結構ハードだった。マツダ(No.7 RE雨宮
SuperG RX7)もいたし、速いクルマも遅いクルマもいた。コーナーをうまく抜けれ
ばストレートの終わりで追い抜くことができるのはわかっていたが、あのクルマの
ほうがストレートで若干速かったので、かなり接近して脱出スピードをさらに上げ
るようにしなければならなかった」

No.37 カストロール・トムス・スープラ(第2レース2位、総合2位)
舘信吾「表彰台に上がれるなんてビックリですね。大先輩たちをさしおいて、こん
なとこ上がっちゃっていいんだろうかって感じです。利男さんのおかげですよ」
鈴木利男「彼は初めてなのに、よく頑張ってくれたよ」

No.37 カストロール・セルモ・スープラ(第2レース4位、総合3位)
竹内浩典「今年はこれまで場を盛り上げるだけで終わっちゃって、表彰台に上がれ
ていなかったんで、最後に上がれてよかったですね。コースは、シケインがあると
抜けないんでちょっとストレスがたまりました。でも、楽しみのレースとしてはよ
かったんじゃないですかね。一度はシケインなしで走ってみたいですけど」

No.3 ユニシアジェックススカイライン(第2レース3位、総合4位)
長谷見昌弘「第2レースは3位です。総合では4位ですかね。ウチのクルマはストレー
トが遅いよ。NSXより遅いんだもん」

No.81 ダイシンシルビア(第2レースGT300 2位、GT300総合2位)
大八木信行「生き残れたレースという感じ。シーズン後半からエンジンも調子よ
かったし、今日は、トータルででも(表彰台は)まちがいないと思った」
木下隆之「フロントとリア、右側2本のタイヤを交換したのはレギュレーションど
おり。自分のパートではマージンを10秒ぐらいかせいだ。トータルで2回ともトッ
プ3に入れた。シリーズ戦じゃないにしろ、みんな頑張ってくれてようやく“シリ
ーズプラス1”で表彰台に上がれた。クルマはまだまだだけど」

No.910 ナインテンポルシェ(第2レースGT300 3位、GT300総合3位)
袖山誠一「玉本選手が後半頑張ってくれた。ピットアウトしたときは4位で、3位ま
でポジションを上げてくれた。ペースカーが入って、フェラーリとダイシンに1ラッ
プ近く先にいかれたのは痛いですよね」
玉本秀幸「抜かれて追い上げての繰り返し。ペースカーのあの入りかたは悔しい。
GT500クラスに左右されるのはつまらないよね。あれがなければ接近戦ができたは
ずだけど、まあ『時の運』ってヤツかな。計時が混乱して、最後がよくなかったね」

No.34 STPタイサンアドバンバイパー
松田秀士「オーバーヒート。第1レースでボクに代わったときから兆候があったん
だけど」

No.100 RAYBRIG NSX
高橋国光「ハブかなにかのトラブルのようです。ブレーキングでクルマがふらつく
んですよ」

No.7 RE雨宮SuperG RX7
松本晴彦「2レース目スタートとしてすぐに、5、6速が入らなくなって、途中は
4速までで走ってたんです。山路さんはさらに4速も入らなくなってピットインし
ました」
山路慎一「シフトリンケージのピンが折れちゃった。松本さんが5、6速が入らないっ
て言うんだけど、最初は入った。あれ? と思ったらグラグラになって、グルグル
回るようになっちゃった」

No.19 RS☆Rシルビア
福山英朗「シフトリンケージが壊れた。ミッションのケースが壊れて直したんだけ
ど、またおかしくなった」

No.25 つちやMR2
小幡 栄「スタートはボクが行った。クルマはバランスも悪くないし、ズルズル滑
るようなこともなく、そこそこ走れたかな。オーバルは今回初めて走りました。シ
ケインはMR2にとっては得意な所。フェラーリやポルシェだとその先の加速が速い。
パーマネントコースとは違うからね。後半、午前中に修理したクラッチを溶接した
ところがどうしても弱くて、また折れてしまったみたい」

No.91 BuddyClub・MR-2
三原じゅん子「2レース目は私がスタートしました。クラッチのトラブルは完全に
は直ってなかったみたいで、そのうえミッションもおかしくなてきたんです」

No.60 ワイズダンロップBPキャバリエ
佐藤久実「パナソニックシケインでのスピンはブレーキロックでした。第1レース
でのデフトラブルは直したんですが」



☆1997年 全日本GT選手権シリーズ GTインサイドレポート 全戦終了となります。
 また、来シーズンにお会いしましょう。
                        GTインサイドレポート班

P.S.GTインサイドレポート、全日本GT選手権にご感想、ご意見などございましたら
  GTインサイドレポート班・古屋までメール又は、モータースポーツファン・
  フォーラムの国内レース会議室(FMOTOR4F/MES/#10)、GTC Offcial WebSite
  (http://www.gtc.infosim.co.jp/)までご遠慮なくお寄せください。

以上
                       GTアソシエイション事務局
                         GTインサイドレポート班
                         古屋 知幸 = QYB04322 =



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