ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP 1997 GT INSIDE REPORT NICOS CUP GT ALLSTAR RACE 10 Nov.'97 Preview Report プレビューレポート FMOTOR4版 ------------------------------------------------------------------------- '97GTCスペシャル NICOS CUP GTオールスター戦'97 in ツインリンクもてぎ GT in The OVAL GT王座決定戦はオーバルで!! 200km/hバトルは迫力&楽しさのテール・トゥ・ノーズ! 1997年全日本GT選手権のシリーズ戦は全戦が終了した。そして、シーズンの最後 を飾るスペシャル・イベント『NICOS CUP GTオールスター戦』が今年も開催される。 今年のGTオールスター戦の舞台は栃木県に新たにオープンした"ツインリンクも てぎ"だ。しかも、ツインリンクもてぎの2つあるコースの1つ"スーパースピード ウェイ"を使用する。このスーパースピードウェイは日本唯一のオーバルコースだ。 オーバルとは楕円という意味。4つのコーナーを繋いだ単純なコースはバンクがつ いており、お馴染みのロードコースとは違って常に高速な走行を強いられる。単純 なレイアウトだがそのスピードゆえ、また異なったハイテクニックが必要になるの だ。また、オーバルコースは"エンターテイメント"の国アメリカが本場のなだけに スタンドから全コースが一望できるという、観客に最大限のサービスがなされてい る。もちろん、このスーパースピードウェイも同様だ。観客とのふれあいを重視す るGTオールスター戦に、このコースはうってつけといえよう。そして、今回のGTオ ールスター戦がこのオーバルを使った最初の公式レースとなる。 今年のGTオールスター戦の参加できるのは、ファン投票と97GTCの実績によって 選抜された26台32選手のみ。この選ばれたチーム、選手、マシンで闘われ今年のGT キングを決定する。また、通常の選手権シリーズ戦のようなサポートレースは行わ れず、すべてがGTに関連したイベントが1日中開催される。しかもファンと選手と の交流の時間やマシン展示などの時間をより多くとってある。とにかく、1日中GT 気分に浸れるのがGTオールスター戦なのだ。 人気実力を兼ね備えたチームが参戦 スペシャル・ドライバーには片山右京(No.36)とヒロ松下(No.5)が登場 参加チームはファン投票1位のチーム国光(No.100 RAYBRIG NSX/高橋国光・飯 田章組)や同2位ホシノレーシング(No.12 カルソニックスカイライン/星野一義 ・本山哲組)などをはじめ、今季GTCで優勝を飾っているトヨタチームサード(No. 39デンソーサードスープラ/影山正美・谷川達也組)、GT300クラスのRS-Rレーシン グwith BANDOH(No.19 RS☆Rシルビア/織戸学・福山英朗組)など。このほか、話 題の車種であるディアブロGTR(No.88 JLOCディアブロGTR)やフェラーリF355(No. 27 TEAM FCJフェラーリ)なども選出されている。残念ながら総合チャンピオンの ミハエル・クルム&ペドロ・デ・ラ・ロサ組はスケジュールの都合上参加できない が、これに代わってNo.36カストロール・トムス・スープラには関谷正徳と、今季で F1から引退する片山右京が乗ることになった。また、No.37のカストロール・トムス ・スープラには鈴木利男と、F3で活躍している19歳の新鋭・舘信吾が乗ることとな った。また、No.5 5ZIGEN SUPRAには田嶋栄一と日本人唯一のレギュラー・インディ ドライバーのヒロ松下が組むことになった。 緊迫の瞬間が連続するオーバル・バトル 総合優勝者の決定はポイント制で さて、レースの見どころだが。もちろん、オーバルならではのスリップストリー ムを多用した高速バトルを堪能して欲しい。そして、今回にかぎり第1ターン(い わゆるコーナー)と第3ターンに特設のシケインが設置される。これにより単にス ピードだけでなく、ブレーキングバトルも見どころとなる。このシケインは本来オ ーバルでの使用を考えていないGTCマシンとそのタイヤに負担を掛けないための特 例である。だがこれにより、マシンのパワー差を吸収し、レース自体を均衡にかつ バトルの多いものとすることになりそうだ。そして、有力チームだがこれがさっぱ りわからない。高速連続走行が多いため、スープラやNSXといった空力性能が優れた マシンが有利なのは、事前のテストでも証明されている。だが、テストでは参加車 両も少なく状況もずいぶん違う。そして、オーバルというバンクが連続するコース は特殊で経験者が少ない。そのなかで長谷見昌弘、星野一義といったベテランたち のスカイラインがその経験を生かして上位に進出する可能性もある。そして、直線 と言ったらディアブロGTRも忘れてはいけない。意外な伏兵となりそうだ。 レース方式はまた選手権シリーズとは違った方法を採用している。まず、予選は 15日(土)の午後に1時間で行われる。ただし、決勝グリッド上位は16日(日)の午前 に行われる"トップクォリファイ"によって決定する。これに参加できるのはGT500 上位7台、GT300上位3台。各チームの代表ドライバーがわずか3周でタイムアタッ ク。この1発勝負でポールポジションを決定するのだ。また、予選とトップクォリ ファイそれぞれにもポイント(1位:25p~25位:1p)が与えられ、決勝時のポイ ントに加算される。 そして、決勝レースは2レース制。1レースは60周で行われる。各レース中には 必ず1度ピットインし、タイヤ交換とドライバーの交代が義務づけられている。な お、燃料補給は許されていない。また、選手権でのウエイトハンデは反映されない が、予選、第1レースの上位には次のレース時にGT5001位:30kg、2位:20kg、3 位:10kg、GT3001位:20kg、2位:10kgのウエイトハンデが搭載されることにな る。各レースには1位:50ポイント~25位:25ポイントとポイントが与えられる。 この第1,2レースと予選、トップクォリファイの合計ポイントによって、総合優 勝者が選ばれる。 楽しさの瞬間が連続する各種イベント このようにレースもオーバルコースと選手権シリーズとは違った方式の採用によ り、新鮮に楽しめると思う。だが、GTオールスター戦の楽しみはレース以外のイベ ントにもある。15日(土)には公開車検が行われ、一般の観客も車両検査の状況を 見ることが出来る。また、スタンド裏ではGTメンバーズステージが展開され、キャ ンギャルの登場やGTグッズの即売会などが開催され、ピットウォークもいつもより 長めに実施される。そして、チューニングカー・デモランにレーシング・トラック ヘッドのデモレース、トライアルバイクのデモンストレーションなどサーキットイ ベントも盛りだくさん。ニッサンの協力によりル・マン24時間参加のGT1マシン、 R390GT1や往年の名車R380の展示も行われる。オープニングやエンディングのセレ モニーや公開記者会見、レースクィーン・パラダイス(オンステージ)なども見逃 せない。 また、GTオールスター戦の公式プログラムは、'97GTCの総集編的編集になってお り、今季のレースシーンから選りすぐりのカットを、そして名言を抜き出している。 GTオースター戦のガイドとしても、そして今シーズンの記録としても保存できるも のとなっているので、購入をお勧めする。 Report by GTインサイドレポート班 ◎エントリーリスト [GT500] 15台 No. マシン ドライバー エントラント タイヤ ---------------------------------------------------------------------------- 2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里/E.コマス NISMO BS 3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘/田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS 5 5ZIGEN SUPRA 田嶋栄一/ヒロ松下 TEAM 5ZIGEN DL 8 POWERCRAFT SUPRA W.ガードナー/T.クリステンセン POWERCRAFT BS 12 カルソニックスカイライン 星野一義/本山 哲 HOSHINO RACING BS 18 avex童夢無限NSX 黒澤琢弥/山本勝巳 無限+童夢PROJECT BS 30 NICOS PORSCHE 山田洋二/茂木和男 TEAM TAKE ONE BS 34 STPタイサンアドバンバイパー 土屋圭市/松田秀士 TEAM TAISAN with ADVAN BS 36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳/片山右京 TOYOTA Castrol TEAM BS 37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男/舘 信吾 TOYOTA Castrol TEAM BS 38 カストロール・セルモ・スープラ 竹内浩典/金石勝智 TOYOTA Castrol TEAM BS 39 デンソースープラGT 影山正美/谷川達也 TOYOTA TEAM SARD BS 88 JLOC ディアブロGTR 和田孝夫/和田 久 JLOC CORSA DL 100 RAYBRIG NSX 高橋国光/飯田 章 チーム国光with MOONCRAFT BS 556 KURE R33 影山正彦/近藤真彦 NISMO BS [GT300] 11台 7 RE雨宮SuperG RX7 山路慎一/松本晴彦 RE雨宮レーシング DL 17 東京科芸専:REロードスター 野上敏彦/細野智行 KAGEISEN RACING TEAM DL 19 RS☆Rシルビア 織戸 学/福山英朗 RS-Rレーシングwith BANDOH YH 25 つちやMR2 土屋武士/長嶋正興 土屋エンジニアリング YH 26 タイサンスターカードRSR 鈴木恵一/新田守男 TEAM TAISAN Jr. YH 27 TEAM FCJフェラーリ 太田哲也/A.オロフソン TEAM FERRARI CULB of JAPAN YH 60 ワイズダンロップBP キャバリエ 佐藤久実/田中 実 KRAFT DL 71 シグマテック911 星野 薫/城内政樹 シグマテックレーシングチーム DL 81 ダイシンシルビア 大八木信行/木下隆之 TEAM DAISHIN BS 91 バーディークラブ・MR-2 松永雅博/三原じゅん子 ファーストレーシングチーム YH 910 ナインテンポルシェ 袖山誠一/見崎清志 910 RACING DL ◎タイムスケジュール 11月15日(土)練習・予選日 ゲートオープン 6:00 公開練習1 8:50~ 9:40 公開練習2 10:30~11:20 ピットウォーク 11:30~13:20 &公開車検 トラックヘッド・デモ 13:30~13:45 ウォームアップ 13:50~ 予選 GT500 14:00~14:20 GT300 14:20~14:40 混走 14:40~15:00 スタート練習 15:10~15:20 11月16日(日)決勝日 ゲートオープン 6:00 ウエルカムトーク 8:00~ モーニングプラクティス 8:20~ 8:40 グランドオープニング 8:40~ トップクォリファイ 9:00~ 9:40 オープニングセレモニー 9:50~ ウォームアップ走行 10:20~ 決勝第1レース 11:00~(60Laps) ピットウォーク 12:00~13:20 ウォームアップ走行 13:20~ 決勝第2レース 14:00~(60Laps) 表彰式 15:00~ &グランドフィナーレ *スケジュールはレース進行などにより変更されることもあります。 当日の場内放送などでご確認ください。 ◎チケット購入のご案内 ☆各種前売り券、好評発売中!! 前売券(2日間)●大人:5,000円 ●中・高校生:1,600円 ●子供(4歳~小学生):500円 ●駐車券1000円(16日のみ有効) 決勝(16日)当日券●大人:6,000円 ●中・高校生:2,000円 ●子供:500円 予選(15日)当日券●大人:3,000円 ●中・高校生:1,000円 ●子供:500円 当日駐車券 ●16日:2,000円 ●15日:1,000円 指定エリア券 グランドスタンド ●A席:2,000円 ●B席:2,000円(15日は指定席は自由席扱い) ピットウォーク券●1,000円(当日のみ有効、限定1,000枚) パドックエリアパス●9,000円(2日間有効、ピットウォーク可、入場料別、 限定2,000枚) ☆チケット発売所 チケットぴあ(03-5237-9999)/JR東日本各駅のびゅうプラザ(緑の窓口)/ ツインリンクもてぎ/GTオールスター実行委員会他 ☆お問い合わせ GTオールスター実行委員会(TEL 03-3461-9893/FAX 03-3461-9882) ツインリンクもてぎ(TEL 0285-64-0001/FAX 0285-64-0009) ☆観戦バスツアー ●東京・仙台発日帰りツアー 15,000円+希望観戦券 観戦券+往復バス代金、スーパースピードウェイ2周体験走行、記念プログラム付 集合場所・時間◎東京発:11/16(日)午前7:00/JR新宿駅西口 ◎仙台発:11/16(日)午前7:00/JR仙台駅東口 ●東京・仙台から1泊コース:25,500円+希望観戦券 観戦券+往復バス代金、1泊宿泊(朝食付)、スーパースピードウェイ2周体験 走行、記念プログラム付 集合場所・時間◎東京発:11/15(土)午前7:00/JR新宿駅西口 ◎仙台発:11/15(土)午前7:00/JR仙台駅東口 ■予約お問い合わせ:近畿日本ツーリスト スポーツ交流課(TEL:03-5323-6950) ◎TV中継 11月24日(月/祝日) 11:00~12:15 テレビ東京系全国6局ネット 放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/ テレビせとうち/ティー・エックス・エヌ九州 以上 GTアソシエイション事務局 GTインサイドレポート班 古屋 知幸 = QYB04322 =