全日本GT選手権

GTインサイドレポート Rd.4/2

                    AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CAR CHAMPIONSHIP
                       1998  GT INSIDE REPORT
   Round 4 JAPAN SPECIAL GT-CUP                                8 Aug. '98
    Qualify Report                予選日レポート                FMOTOR4版
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'98AUTOBACS CUP GTC第4戦富士 JAPAN SPECIAL GT-CUP(8/8,9)


3度目の正直!!今度は勝つぞNSX!ポールはNo.100 RAYBRIG NSX
富士に強いデンソーサードスープラGTが予選4位でNSXの独占を阻む
GT300は、60kgハンデを克服してNo.25つちやMR2が奪取!

夏も本番となる8月8日、富士スピードウェイではAUTOBACS全日本GT選手権第4戦
「JAPAN SPECIAL GT CUP」の予選が開催された。前日は時折雨も降っただけに天候
も心配されたが、終始ドライコンディションで行われ、前評判通りNSX勢がトップを
争い、No.100 RAYBRIG NSXがコースレコードの1分27秒316で開幕戦鈴鹿以来のポー
ルポジションを獲得した。

◆午後の天候をにらんで早めのアタック合戦に
予選1回目は、午前10時30分より1時間の予定で始まった。天候は曇り。雨の気配
はないものの雲は暗く、天候の悪化も考えられるためか、各車早めのアタックと
なった。開始わずか7分後にはNo.64 Mobil1 NSX(T.コロネル)が従来のコースレ
コード1分28秒625を更新する1分28秒172を記録。そのわずか20秒にはNo.16 
Castrol無限NSX(道上龍)が28秒056とトップを奪い、この後の激しいタイムアッ
プを予感させた。No.16とNo.64はこの後もアタックを続け、ともに27秒台に突入。
10分過ぎにはNo.16が27秒527までタイムアップ。このNSX勢に続いたのは、No.12カ
ルソニックスカイラインだった。10分過ぎ6周目に星野一義は1分28秒723で、この
時点で4番手と健闘。だが、No.39デンソーサードスープラGTの谷川達也がこれもレ
コード更新の28秒339でカルソニックを抜いて4番手に。そして、15分経過した時点
で第2戦、第3戦と予選で奮わなかったNo.100 RAYBRIG NSXの飯田章が1分27秒316
というスーパーラップを叩き出し、リーダーボードのトップに立った。この後、こ
のタイムを上回るものはなく、No.100 RAYBRIG NSXが暫定ポールを獲得した。

◆ベストコンディションにはならなかった予選2回目
午後2時40分より行われる予定の予選2回目だったが、直前に霧が発生したために
開始が20分遅れて午後3時からのスタートとなった。スタート直後はまだ1コーナー
付近に霧が残り、各車ヘッドライトを点灯させての走行。このため、各車思い切った
アタックが出来ない。その中で午前はNSX勢の最後尾となったNo.18 TAKATA童夢無限
NSX(山本勝巳)が7分過ぎにトップに立つと、さらに1分28秒498まで詰める。だ
が、No.39デンソーサードスープラGTの谷川が直後に28秒460で逆転。はじめてNSXの
トップが脅かされたことにスタンドに喚声が挙がった。しかし、No.18が28秒284で再
度逆転。ところが、No.39も次のラップで1分27秒994で再々逆転。さしものNo.18も
このタイムを更新することができずにこのまま予選を終了した。この他に予選2回
目で注目されたのが、No.12カルソニックスカイラインで28秒551で3番手、そして
V10エンジンのパワーを活かしたNo.55 STPタイサンバイパーが28秒840で6番手と
なった。
 予選総合としては、午前のタイムでNo.100 RAYBRIG NSXがポールポジション。2回
目にトップとなったNo.39デンソーサードスープラGTが総合4位とNSXの上位独占に
くさびを打ち込んだ。

◆GT300はハンデウエイトをものともしないつちやMR2がトップに
GT300クラスは、午前中のセッションが始まってまもなくNo.25 つちやMR2の舘信吾
が1分34秒608を出してトップに立った。続いてNo.61 テイボン・トランピオ・FTO、
No.71シグマテック911、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7などがタイムアップしてく
るが、いずれも1分35秒台。つちやMR2に迫るチームは現れなかった。40分過ぎ、No.
61が1分34秒629を出すが、わずかにトップには及ばなかった。午後のセッションは、
霧の影響なのかタイムアップを果たしたクルマは少なかった。そこで注目を集めた
のはNo.19 ウェッズスポーツセリカ。M.アンジェレッリのドライブで、午前中より
約1秒タイムを縮め、1分35秒725でこのセッションの3番手となった。No.44 ア
ペックスDLモモコルセMR2のP.ダンブレック、No.61 テイボン・トランピオ・FTOもタ
イムを縮めるが総合順位を逆転するにはいたらず、つちやMR2の舘がGTC初のポール
を手にした。



GT500 POLE POSITION
No.100 RAYBRIG NSX
飯田 章 1'27.316(コースレコード)
「金曜日は調子がいまひとつで、ポールは無理かなって思っていたんですが、無限
やチームのみんなが頑張ってクルマを良くしてくれたんです。うまくARTAスカイラ
インのスリップに入れて、タイムが出せました。決勝ですが、まだ十分なセッティ
ングが出来ているわけではありませんが、これまでのデータもあるので大丈夫で
しょう。見えないライバルを追いかけますよ。で1勝出来れば、弾みがつくような
気がしますので、勝ってシリーズ・チャンピオンの争いにも加わりたいです」


GT300 POLE POSITION
No.25 つちやMR2
舘 信吾 1'34.608(コースレコード)
「ウエイトハンデもあって、予選より決勝で表彰台を狙うことを考えてました。思っ
たよりみんなのタイムが速くならなくて、結果的ですね。でも初のポールですから、
うれしいですよ。タイムを出したときはスリップにも入らなかったけど、60kgのハン
デもそんなに気にならないし、まあブレーキングなんかはガンバってみました。明日
は、できれば一番前からブッちぎりたいですね」


以上
                       GTアソシエイション事務局
                       GTインサイドレポート班
                       古屋 知幸 = QYB04322 =


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