ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP 1997 GT INSIDE REPORT Round 3 Hi-land GT Championship 20 June '97 Preview Report プレビューレポート FMOTOR4版 ------------------------------------------------------------------------- '97GTC第3戦 ハイランドGT選手権レース GTインサイドレポート・プレビュー 待望!!97年型スカイラインGT-Rついにデビュー決定 混沌としてきたGTC中盤戦。三つ巴の戦い必死 全6戦で争われる97全日本GT選手権にとって、第3戦仙台ハイランドは序盤を締め 括り、後半戦に弾みをつける重要なレースだ。また、GTレースの国際的祭典97ル・ マン24時間レースも終了し、ドライバーやチーム関係者たちもここから国内レース に一気にのめり込むことになる。 第1戦に勝利し、第2戦でも表彰台に上がったスカイラインGT-R。No.2ZEXELスカイ ラインのE.コマスは、第1戦当初から96年型スカイラインの限界を示唆し、新型を待 望していた。そして、この仙台でいよいよ97年型のスカイラインGT-Rが登場するこ とになった。NISMOの柿元監督は「シャシー剛性、重心高を見直し、エンジンについ てもトルクの向上を図った。色々と創意工夫している」と言い、際だった変更より も長所を伸ばす方針だったようだ。それだけにこれまで通りのスカイラインの丈夫 さと扱い勝手の良さはそのままに新型のハンデはなく戦えるだろう。 一方、第1戦鈴鹿でポールポジション、第2戦富士で優勝と本来の速さを発揮しつ つあるスープラ。こちらは開幕戦からの新型投入でこの第3戦仙台ではもう熟成の域 に達するだろう。サバイバルだった第2戦富士の表彰台を2台のスープラが埋めたこ とは、その信頼性が上がりつつあることを表している。ドライバー陣でも、富士の 勝者であるNo.39デンソーサードスープラの影山正美は引き続き谷川達也と組んで連 勝を狙う。また、No.8POWERCRAFT SUPRAに元2輪世界チャンピオン、ワイン・ガード ナーが昨年に続き乗ることとなった。そしてこのレースからスープラが1台増え、 No.510 RYOWA HOUSE SUPRAにB.ガショー&P.ベルモンドのフランス人コンビが移籍 する。このように、人車ともに充実を迎えるスープラ勢は念願のGTC制覇に向け着々 と布石を打っている。 デビュー戦の第2戦富士は予選で好位置に付けながらも、決勝レースをアクシデン トでわずか3周足らずで終えてしまったNSXの2台。第3戦仙台までに2回のテストを行 い、その雪辱を狙う。わずか数十周のテスト走行だけで富士に臨み、熟成不足は否 めなかった。だがマシンは順調に仕上がり、5月のテストでは一緒に走ったスカイラ イン勢と同等のタイムで走ったという。仙台はテクニカルだけに、No.100RAYBRIG NSXの飯田章曰くのフォーミュラ的なNSXにとって得意なサーキットとなるはず。 No.18 avex童夢無限NSXのドライバー、黒澤琢弥はフォーミュラ・ニッポンで優勝す るなど、このところ絶好調なだけに表彰台、いや優勝をも狙える存在であるだろう。 このところ、国産車種ばかりが目立つ感があるが、ポルシェ勢に強力な助っ人が 現れた。開幕からウワサされたチーム・タイサンとドリキンこと土屋圭市のジョイ ントが成立。第3戦仙台よりNo.34 STPタイサンポルシェGT2で参戦することになった。 コンビを組むのは松田秀士。ル・マンでは並み居る強豪を抑えて予選クラス8位に食 い込んだテクニックを峠サーキットの仙台ハイランドで存分に発揮してほしい。忘れ てならないのが、ディアブロGTR。デビューとなった第2戦富士ではレース前の金曜日 に完成したばかりで、マイナートラブルの連続。それでも決勝で一時5位を走るな ど、国際GT1クラスを想定したマシンの素性は侮れない。ひょっとしたひょっとする 最大のダークホースといえよう。 こちらはバトルロイヤル!! MR2とRX7の巻き返しの予感?! シリーズの行方を占う第3の勝者 GT500クラスよりさらに混沌としているのが、GT300クラスだ。シルビア、MR2、 RX7の国産3車種に、昨年の覇者ポルシェRSRを加えてどの車種がどのチームが勝って も不思議はない状態となっている。 開幕を制し、第2戦もトラブルを抱えながらも2位に入ったNo.19 RS☆Rシルビアの 本命と言いたいのだが、いかんせんGTCにはウエイトハンデ制がある。300馬力クラ スのマシンにとって50kgは結構なもの。それゆえ苦戦は否めない。一方、第2戦を制 したディフェンディング・チャンプNo.26タイサンスターカードRSR。こちらもハン デウエイトを積むことになるが、昨年も経験があり、ポルシェはハンデが増えても 操縦特性が大きく変わらないという強みがあるだけに、最も優勝に近い存在かもし れない。 この2チームの独走を許さないとするのが、MR2とRX7。昨シーズン登場時点から一 発の速さを見せながら成績の残らないNo.25つちやMR2だったが、開幕戦鈴鹿で3位表 彰台を得ているだけにここでがんばれば、ランキング上位進出も可能だ。ドライバー の土屋武士は今季、F3で優勝するなど今一番活きが良いだけに、目の離せない存在 だろう。そして、要注意なのが、No.7 RE雨宮SuperG RX7だ。今季3ローターを搭載 したことで大きくパワーアップ。3ローターデビューの開幕戦こそマイナートラブル でリタイアしたが、上位を争い、第2戦では3位に入った。RE雨宮にとって仙台は、 一昨年に優勝、昨年も3位入賞とゲンの良いサーキット。チームもここは狙いを付け たレースと位置づけているようだ。 もちろん、この4チームだけでなく、昨年の仙台の覇者No.72 WAKO'S BMW M3、そ して、昨年最後までチャンピオンを争ったNo.910ナインテンポルシェ、No.51コブラ ポルシェなども侮れない存在だ。第2戦富士でトラブルを抱えながら4位に入ったNo. 27 TEAM FCJフェラーリも気になるところだし、No.55 Castrol RX7はこのレースか ら3ローターを搭載すると言うし、No17KAGEISEN RACING TEAMは念願のロータリー搭 載のユーノス・ロードスターを投入すると言うし、まだまだ注目チームは多い。 GT300を見てこそ、GTCを語りたいものだ。 Report by GTインサイドレポート班 ◎予想エントリーリスト(6月19日現在) [GT500] 19台 No. マシン ドライバー エントラント タイヤ ---------------------------------------------------------------------------- 2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里/E.コマス NISMO BS 3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘/田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS 4 ダンロップポルシェ 金海辰彦/駒 光武 SUZUKI BANKIN DL 5 5ZIGEN SUPRA 田嶋栄一/M.グーセン TEAM 5ZIGEN DL 8 パワークラフトTRDスープラ W.ガードナー/長坂尚樹 パワークラフト BS 10 シャトレーゼ・ポルシェGT2 飯田 薫/R.ファーマンJr. TEAM TMS DL 12 カルソニックスカイライン 星野一義/本山 哲 HOSHINO RACING BS 13 エンドレスアドバンGTR 木下みつひろ/菊地 靖 エンドレススポーツ YH 18 avex童夢無限NSX 黒澤琢弥/山本勝巳 無限+童夢PROJECT BS 30 綜合警備 PORSCHE 山田洋二/茂木和男 TEAM TAKE ONE BS 34 STPタイサンポルシェGT2 土屋圭市/松田秀士 TEAM TAISAN with ADVAN BS 36 カストロール・トムス・スープラ M.クルム/P.デ・ラ・ロサ TOYOTA Castrol TEAM BS 37 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳/鈴木利男 TOYOTA Castrol TEAM BS 38 カストロール・セルモ・スープラ 竹内浩典/金石勝智 TOYOTA Castrol TEAM BS 39 デンソースープラGT 影山正美/谷川達也 TOYOTA TEAM SARD BS 88 JLOC ディアブロGTR 和田孝夫/和田 久 JALOC CORSA YH 100 RAYBRIG NSX 高橋国光/飯田 章 チーム国光with MOONCRAFT BS 510 RH CERUMO SUPRA B.ガショー/P.ベルモンド RYOWA HOUSE Pacific BS 556 KURE R33 影山正彦/近藤真彦 NISMO BS [GT300] 19台 6 ワイズダンロップBP MR-2 加藤寛規/藤田孝博 KRAFT DL 7 RE雨宮SuperG RX7 山路慎一/松本晴彦 RE雨宮レーシング DL 16 YB BMW 318iクーペ 関根基司/井入宏之 Team Power Magic YH 17 東京科芸専:REロードスター 野上敏彦/輿水敏明 KAGEISEN RACING TEAM DL 19 RS☆Rシルビア 織戸 学/福山英朗 RS-Rレーシングwith BANDOH YH 20 アイ・オート GAB ポルシェ 高橋健二/須賀宏明 アイ・オートレーシングチーム YH 21 ダンロップ-BP-BMW 一ツ山幹雄/山本健司 HITOTSUYAMA RACING DL 25 つちやMR2 土屋武士/長嶋正興 土屋エンジニアリング YH 26 タイサンスターカードRSR 鈴木恵一/新田守男 TEAM TAISAN Jr. YH 27 TEAM FCJ フェラーリ 太田哲也/S.アンドスカー TEAM FERRARI CULB of JAPAN YH 28 TEAM FCJ フェラーリ 山崎正弘/杉山正巳 TEAM FERRARI CULB of JAPAN YH 51 コブラポルシェ 戸田哲史/池谷勝則 コブラレーシングチーム YH 55 Castrol RX7 深沢寿裕/長島正明 SPORTS FACTRY RACING YH 70 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三/小宮延雄 チーム外国屋 YH 71 シグマテック911 星野 薫/城内政樹 シグマテックレーシングチーム DL 72 WAKO'S BMW M3 牧口規雄/浅見 武 牧口エンジニアリング YH 81 ダイシンシルビア 大八木信行/木下隆之 TEAM DAISHIN BS 91 バーディークラブ・MR-2 松永雅博/三原じゅん子 ファーストレーシングチーム YH 910 ナインテンポルシェ 袖山誠一/砂子晴彦 910 RACING DL *このエントリーリストはGTインサイドレポート班の取材により作成 されたものです。公式発表ではありませんので、ご注意ください。 *他のホームページやメディアへの無断転載はご遠慮ください。 マスメディアの方へは別途資料がございますので、古屋までメール でご連絡ください。 *上記のエントリーリストはGTインサイドレポート班の取材によるまとめです。 参加チーム、ドライバーは変更されることがあります。 ◎第3戦仙台ハイランド チケット購入のご案内 各種前売り券、好評発売中!! 下記のプレイガイドまたは販売店でお求めください 【チケット】 前売り券●大人:4,000円 ●ペア:8,500円 決勝当日券●大人:5,500円 ●中高生:2,500円 ●小人:700円 予選当日券●大人:2,000円 ●中高生:1,000円 ●小人:700円 駐車料金●決勝4輪:1,000円 ●決勝2輪:300円 ●予選:無料 【チケット発売所】 前売り券発売所:チケットぴあ/丸井チケットぴあ/チケットセゾン/ CNプレイガイド/ローソン/ファミリーマート/セブンイレブン(福島・宮城地区)/ サンクス/東北地区RTN加盟店 【お問い合わせ】 チケットインフォメーションダイアル(TEL:03-3409-2365/平日10:00-17:00)まで。 ◎タイムスケジュール 6月27日(金)練習走行日 GT練習走行1回目 8:40~ 9:40 GT練習走行2回目 11:10~12:10 GT練習走行3回目 13:20~14:20 GT練習走行4回目 15:50~16:50 6月28日(土)予選日 ☆GT予選1回目 10:30~11:30 マーチ東北 11:50~12:05 F-TOYOTA 12:25~12:45 シビック東北 13:05~13:20 ミラージュ東北 13:40~13:55 ☆GT予選2回目 14:30~15:30 6月29日(日)決勝日 ☆GTフリー走行 8:20~ 8:50 マーチ東北 9:15~ 9:50 (10Laps) F-TOYOTA 10:15~10:50 (15Laps) シビック東北 11:15~11:50 (12Laps) ☆ピットウォーク 12:00~12:40 ミラージュ東北 13:05~13:40 (12Laps) ☆GTウォームアップ 13:50~14:05 ☆GT決勝レース 14:20~16:30/予定 (63Laps) ◎テレビ放送 7月5日(土)16:00~17:15 テレビ東京系全国6局ネット テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビせとうち/ ティーエックスエヌ九州 7月13日(日)24:40~25:15 東北放送(TBC) 以上 GTアソシエイション事務局 GTインサイドレポート班 古屋 知幸 = QYB04322 =