全日本GT選手権

GTインサイドレポート 00Rd.5/1

■ 2000 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
■ GT INSIDE REPORT
■ Round 5  GT CHAMPIONSHIP in TI                          FMOTOR4 EDITION
   GT INSIDE REPORT      インサイドレポート1      2000/09/09
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2000AUTOBACS CUP JGTC第5戦TI(09/09,10)

■予選1回目のコメント
No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R
エリック・コマス「全部のセッションが終わってトップに立っていることが大事だ
からね。雨が降らなければ午後はおそらくあと1秒くらいタイムは上がるだろうし。
でもあと1セットタイヤは残っているからね。今朝のセッションはマサミ(影山正
美)のクオリファイが重要だった。ボクはずっとスリックで走ったけど、マサミは
インターミディエイトを履いていい走りをした。それからもういちど自分が乗った
んだけど、いったん最速タイムを出してから順位を落としてしまった。でも最後の
20分のためにタイヤを温存していた。そこでは路面はそれまでより乾いていたけど、
コース上が渋滞していた。それでも十分にクリアなラップが1ラップとれたんだ」

No.38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「いいんじゃないすか? テストからそのままの調子を維持してますんで、
いいと思いますよ。今回はどっちかというと敵はホンダじゃなくて日産なのかな?
そうするとピットストップが向こうは速いんで、そのぶんをどうしようかな。クル
マは順調です。スープラて唯一順調なんじゃないでしょうか。強いていえば(問題
は)このサーキットでは立川のセットとボクのセットの差が大きいんで、予選は立
川のセットですけど、決勝はお互いに歩み寄ったセッティングて妥協しなければな
らないことですかね」

No.16 Castrol無限NSX
光貞秀俊「突然電話がかかって来たときはビックリしたけど、(タイトルの)可能
性があるなかで呼ばれたんだから、責任重大だよね。今年のNSXは去年型よりダウン
フォースが安定していると思う。ブレーキが思いきり踏みやすいし、コーナリング
も安定してるよ。去年のいいところはそのままで、悪いところは削ったような感じ。
セッティングに関してもいろいろいわせてもらってる。道上とはけっこう意見も同
じだね。去年は基本的にトム(コロネル)がセッティングしたマシンにボクが合わ
せて乗っていたけど、いまは共同作業的にやっているって感じだよ」

No.12 カルソニックスカイライン
本山哲「最後の20分はタイムアタックしていません。いろいろとセッティングを試
していたし、午後にタイムが上がればいいかなと思ったので。今朝の予選はクルマ
がどうこうより路面状況の変化が大きかったです」

No.64 Mobil 1 NSX
伊藤大輔「GT300クラスが一緒に走ってたから、自分がいいと思っている周にひっ
かからないか心配しました。案の定いっぱいひっかかったんですが、ベストの周だ
けはあまりひっかかりませんでしたね。残り10分をきってからのほうがGT300との
めぐり合わせはいいなと思っていたんですが、連続走行でタイヤのグリップが落
ちてしまったので、最後の10分ではタイムアップできませんでした」

No.30 綜警McLaren GTR
松田次生「山田(洋二)選手が乗らなくなったから乗らないかって電話があったの
は8月。鈴鹿1000kmの前です。それまで、ハコに乗るということを意識したことは
まったくなかったです。いまはすごく緊張しています。乗ってみて、ハコはクルマ
が重いし、むずかしいですね。Fポンみたいにクルマが融通きかないし、勉強の意味
でがんばります。乗りかたも変えなきゃだめだし、とまどいます。ドライバー交替
もはじめて。でも岡田さんがいいタイムを出してるし、けっこうおもしろいレース
になると思いますよ」

No.39 デンソーサードスープラGT
ラルフ・ファーマン「はじめ8番手につけていたけど、そこから少し落ちてしまっ
た。クルマはいいし、レースセッティングはすごくいいよ。午後ももういちどアタッ
クするつもりだ。でもドライになればホンダ勢が速いだろうから、トップ10以内で
クォリファイできれば、と思う。ともかくベストをつくすだけだよ」

No.32 cdma One セルモスープラ
近藤真彦「ウチはほかのチームよりスプリングが柔らかめなんで、跳ねるのは跳ね
るんだけどほかとは跳ね方が違う。硬いものもテストで試したんだけど、柔らかい
ほうがタイムが安定するんで、そうしてるんです。決勝は雨だときついね」

No.81 ダイシンADVANシルビア
青木孝行「クルマのほうは足回りにセッティングの余地があって、完全に攻めきれ
た状態ではなかったんです。雨上がりで路面がよくなかったので、そのせいでバラ
ンスがくずれているのかな、とも思います。とりあえず昨日想定したタイムは出せ
てホッとしています。まわりがもっと来るかなと思ったんですけど、意外に来なく
て…」

No.31 スーパーオートバックスアペックスMR-S
新田守男「よくないっす。全体のバランスが全然とれてないんで、タイヤをちゃん
と使ってない。悩んでます。クルマが思ってるとおりになってくれたら優勝もねら
えるんだけど、今のままじゃきびしいね。よくなってきてはいるんでしょうけどね。
MR-Sなりにかなり進化している。富士も、成績には結びつかなかったけどよかった
ですよ。でもほかはウェイトを積んでるし、それを考えるとまだまだだね」

No.910 ナインテンウェディングアドバンポルシェ
余郷敦「まずはよしという感じですね。昨日午後にギアかなんかのトラブルがあっ
たんですが、そのわりにはメカがセットアップも仕上げてくれました。午後にもド
ライ(タイヤ)を1セット残してます。天気しだいですけどね。1回目は、2コー
ナーかな、左コーナーだけセミウェットで、他のラインはドライでした」

No.20 ネッツアペックススピリットMR-S
松永雅博「クルマは富士のときと変わりないです。まだ煮詰めている最中。アンダー
オーバーで攻めきれない。富士もつまらないことでデータを採りきれなかったし、
もうちょっとテストをしないといいところがみつけられないでしょう。このレース
ウィークはテスト代わりという感じです。MR-Sはそれなりのポテンシャルはあると
思うんで、もうちょっと煮詰めていけばもっとタイムアップすると思います。エン
ジンはすごくいい。ストレートも速いです」

No.26 シェルタイサンアドバンGT3R
福山英朗「今回はきつそうですね。原因はウエイトハンディだけじゃなさそうです。
ちょっと足が決まってないんですよね。コースのレイアウトはポルシェにとって悪
くないんですけど、バンプがひどい。路面が悪すぎますね。低重心のほうが有利な
のかな」
松田秀士「ここは運転が忙しいから(骨折した)足が痛い。富士のようにはいかな
いね。フットレストで踏んばっちゃうところが多いせいもある」

No.24 986ボクスター
マルコ・アピチェラ「今朝のアクシデントは西澤サンが乗っているときに裏のスト
レートでクラッシュしたんだ。おそらくブレーキトラブルだろう。クルマはダメー
ジを受けて、いまリペアしているところ。クルマの開発はかなり進んでいて、レイ
ンだけでなくドライでもかなりよくなっている。昨日も好タイムをマークしたし、
たぶん6~7番手のタイムは記録できると思う。エンジンはすでに変更しているけ
ど、それに加えてシャシーを完全にモディファイしたことが大きい」

No.86 BP KRAFTトレノ
田中実「クルマはなにも変わっていないのに昨日より遅くなっちゃった。(決勝は)
雨が降るならひどいほうがいいね。ダンロップのレインタイヤがすごくいいらしい
んで、アドバンテージあると思います。午後、予選順位をもうちょい上げといて決
勝は雨っていうのがいちばんいいね」

No.19 ウェッズスポーツセリカ
原貴彦「S字の先で右前のタイヤが外れちゃったんです。その前から動きがおかし
かったんで、ピットに戻ろうとゆっくり走ってたんですが…。それ以外にクルマは
問題ありません。こういうストップ&ゴーのサーキットはFFには不利なんですが、
ポルシェやシルビアはウェイトハンディが重いですからね。チャンスはある」


■予選2回目のコメント
No.16 Castrol無限NSX
道上龍「もうちょっとがんばればコマス(No.1)ぐらいは喰えそうだったんですけ
ど、タイヤがタレてベストの次の周はコンマ5秒落ちてしまいました。コーナーは
いいんですけど、ストレートはターボ車に置いていかれていますね。レースでは、
昨日そこそこ使ったタイヤでもよかったしクルマのバランスは悪くないので、満タ
ンでもいいんじゃないかと思います。光貞さんとのコンビもうまくいっていますし、
ドライバー交代もすごく早かった。ただ、ちょい濡れの路面ではホントに遅いので、
明日はドライの方がいいですね」

No.2 カストロール・ニスモGT-R
ミハエル・クルム「ポールポジションを獲るポテンシャルがないことはわかってい
たので、ウェイトハンディがかからない4位をねらっていた。2位、3位にはなり
たくなかった。今年ずっと20kg積んでいるからね。ちょっとヘンなルールですね。
エリックはそういうルールだとわかっていたからウェイトハンディなし。でももう
わかった。今日は完璧(笑)。このコースはボクは好きです。それにスカイライン
に合っているので、レースは楽しみです。レース用のセットアップもいいです」

No.8 ARTA NSX
土屋圭市「4~5番手ねらいだったから予選はバッチリ。(ウェイトハンディ)60
kgで結構つらいから。ここまでくると10kgのウェイトは残りのレースに響くからね。
雨が降るとウェイトはだいじょうぶだけど、晴れると後半タイヤがつらくなる。60
kg積むまでなかった動きをするし、むりするとタイヤが保たない。とくにリヤタイ
ヤにくるね。ブレーキもタイヤよりはまだましだけど、つらいよね。晴れたら6位
以内が目標。でも雨ならば表彰台のまん中をねらっていくよ。スカイラインとスー
プラはまっすぐが速いね。ひさびさに3メーカーのバトルになるんじゃないかな。
バトルがあったほうがおもしろいでしょ。ウチは亜久里が先に乗る。富士の勝ちパ
ターンでいくよ」

No.36 カストロール・トムス・スープラ
土屋武士「キビシー。今年に関しては迷路から抜けられない。タイヤとコースのマッ
チングですね…。まあ、迷路の途中にあって戻ってはいないんだけど、進歩はして
いるけど迷ってるような状態。決勝は今回はホントに我慢のレースです。我慢して、
我慢して、我慢してっていうところで、プッシュもできないですね」

No.18 TAKATA童夢NSX
脇阪寿一「2回目はいろいろセットを変えたけどストレートが伸びない。なんでかが
わからないですね。コーナーは悪くなかったんですけど。決勝はがんばります。3
位になるくらいなら4位で終わってMINEで勝ちたい。前半戦は速さをアピールした
ので、後半はシビアにまとめないと」

No.100 RAYBRIG NSX
飯田章「今日はぜんぜんだめでした。クルマもぜんぜん決まってないし、ストレー
トも伸びていない。アタックでもエッソスープラ(No.6)にひっかかってタイムが
出せませんでした」

No.12 カルソニックスカイライン
本山哲「セッティングを変えて失敗したね。フィーリングはよかったけど、全体の
限界が低くて…。これからミーティングしてレースのセッティングを決めて、明日
はできるだけ上の順位でポイントを獲りたいです」

No.32 cdma Oneセルモスープラ
木下隆之「予選1回目でNo.35が後ろ、No.6が目の前でコンマ3秒差だったでしょ。
ちょっと欲を出して00年型を抜きにいった。それにはギリギリまで攻めないとと
思っていった結果オーバースピード(で最終コーナーでスピン、クラッシュ)。
ニュータイヤのアタックが午前中できなかったんで、午後ニューでのアタックラッ
プに賭けてみたかった。そのぐらいギリギリまで攻めないと、予選では抜けないか
らね」

No.88 ノマドディアブロGT-1
高橋毅「午後はちょっとミッションに問題があって、雨のなかを走ってもしょうが
ないんで走りませんでした。決勝はまったく問題ありません。このコースは結構ター
ボが効くんで国産勢が速いんですけど、最後まできちんと走りきりたいです。鈴鹿
1000kmの3位入賞でチームも上り調子になっていますんで、好調をキープしたい」


No.77 クスコスバルインプレッサ
谷川達也「クルマが曲がらない。ステアリングをきった瞬間の反応が悪くてワンテ
ンポ遅れるんです。それ以外は問題ないんですけど、そこがタイムに響くので、
ちょっともったいなかったかな? セットしていって2回目はちょっとよくなりま
したが、まだ全然ダメですね。ポールをねらっていたんですけど」

No.910 ナインテンウェディングアドバンポルシェ
和田久「予選3位で、また10kg増えちゃった。問題なのは明日の決勝レースです。
(予選タイムが)みんな並んでるからね。ウチはウチのレースを確実にやるだけで
しょう。神にまかせるのみです(笑)。むりはしないこと、むりするからミスが出
る。自分のパートを確実にこなしたい」

No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「午前中は5位だったんですけれど、ひとつ下がってしまいました。2回
目は最初にセットしてようすを見て、いざフレッシュ(タイヤ)を履いて出たら雨
ですぐにオイル旗が出るような状況で、タイムアップができなかったんです」

No.19 ウェッズスポーツセリカ
脇阪薫一「昨日からブレーキなどいくつかトラブルが出ていて、今日も2回目にボ
クが出ていったときも完全には解決していなかったんです。で、1周して確かめた
らだいじょうぶだったんで、とにかく基準タイムをクリアしようとしたら、裏のス
トレートあたりですごい土砂降りになってしまって、次の2コーナーへいったらも
う赤旗が出ていてだめでした。嘆願書で最後尾からのスタートになってしまいます
が、ぜんぜんあきらめてはいません。勝つつもりで追い上げます」


■ポールポジション・コメント
No.38 FK/マッシモセルモスープラ
立川祐路「前回の富士から、TIのテスト、MINEのテストとトップタイムを出してい
るので、ここで後ろにいったらカッコ悪いからがんばりました。クルマはとくに変
えてきていませんが、完璧といえます。ここで速いスカイラインをマークしてはい
ますが、それよりも自分たちのベストを出すだけです。この予選もこれ以上は出な
いというタイムを出せたから、ポールになったのだと思います」
竹内浩典「富士でウェイトをたっぷり積むはずだったのが、なぜか軽いですか
ら(笑)。テストでもよかった調子を維持してきています。あとは、立川の一発で
ポールを獲ったと(いうこと)。決勝も前から出る優位を生かして、エリック
(No.1)より前で立川に渡したい。満タンのセッティングも悪くないので、あとは
逃げるだけです」

No.81 ダイシンADVANシルビア
青木孝行「8月にあったテストからタイムが出ていましたし、『ポールをねらって
いこう』と大八木さんからいわれてました。プレッシャーもありましたが、いいタ
イムが出せてよかったです。1回目はラインはドライでしたが、そこを外すと砂も
出ていてコースはスリッピーでした。だからコースが乾く(予選時間の)後半をね
らってアタックしました」
大八木信行「前回の富士に続き、ここもポールをねらって8月のテストからやって
きました。だから予選1回目でチャレンジしてみたんです。青木選手がシミュレー
ションどおりタイムを出してくれたのでポールが獲れました」


*GTインサイドレポート2に続く

                       GTアソシエイション事務局
                         GTインサイドレポート班
                        古屋 知幸 = QYB04322 =


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