Formula Nippon | JAF Grand Prix

FN:JAF GP富士決勝 #1ロッテラーが独走優勝!PP塚越は無念のリタイヤ

JAFグランプリ「富士スプリントカップ」のフォーミュラニッポン決勝が11月18日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、予選2番手からスタートした前年チャンピオンの#1アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が後続を14.073秒突き放す圧倒的な速さで22周のレースを制した。 2位には#40伊沢拓也(DoCoMo DANDELION)、3位には#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が入った。

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激しい雨に見舞われた公式予選とはうって変わり、決勝日の富士は朝から快晴。絶好のレース日和のもとで22周の決勝はスタートした。 ホールショットを奪ったのは予選2番手のロッテラー。 ポールポジションの#41塚越広大は1コーナーでロッテラーに詰まったところをアウトから伊沢にかわされ、その後もオリベイラ、#8ロイック・デュバルらに次々と抜かれてそのままピットへ。その後一旦はコースに復帰したものの、1コーナーでコースアウトした挙げ句、そのままガレージに入って早々にリタイヤとなった。

トップに立ったロッテラーに対し、伊沢は序盤こそ差を詰める動きを見せたが、後方から次第にオリベイラが接近、これを押さえ込んでいる間にロッテラーとの差はじりじりと開いていってしまう。そのため、4周終了時点では僅か0.9秒だったロッテラーとの差は8周目には3.3秒、レースが折り返し点をすぎた12周目には6.3秒と広がってしまった。 更には4位の#8ロイック・デュバルもこの2位争いに加わり、3台はファイナルラップまで団子状態を繰り広げることになった。

そして後方では、最後尾スタートとなった2012年王者の#2中嶋一貴が着実に順位を上げ、7周目で8位にまで浮上してきた。 その前では#38平手晃平、#20松田次生、#39国本雄資らが接近戦を展開しており、中嶋もこの集団のコンマ8秒後方に迫ったが、結局それ以上順位を上げることは叶わず、最終的に国本、松田、平手、中嶋の順で22周を終えた。

一方、今季終盤戦からスポット参戦している注目の#15佐藤琢磨はじりじりと順位を落とし、結局14位でこのレースを終えた。

こうした後続の動きを尻目にトップのロッテラーは着実に後続との差を広げ、最後は14秒もの大差を築き上げて2010年以来のJAFグランプリ優勝を果たした。 なお、この年は2レース制で開催されているため、これが通算3勝目だ。 JAFグランプリはこのあと、GT500、GT300の2クラスのレース2が同じく22周で行われる。

 ※優勝したアンドレ・ロッテラーは、レース後の車検でスキッドブロック規定値不足により失格となった。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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