2000年 全日本フォーミュラ・ニッポン選手権 第8戦 富士スピードウェイ 9月3日(日曜日) 決 勝 カラッと晴れあがった気持ちの良い朝、決勝日のウォームアップが始まる。昨 日不調だったエンジンを載せ替え、シゲカズも気持ちを切り替えて走り始めた。 しかし、エンジンが回る分、ギア費が合わず、今回1.2秒落ち、16番手。午後 までにギアを交換して決勝に臨む。 スタートで飛び出したシゲカズはポジション12で1周目を戻り、これからの期 待を膨らませる。 その後1分20秒台で8周目まで走り、前方のスピンなどで10位にポジションを上 げた。 11周目の最終コーナー、シゲカズはアウト側にタイヤをはみ出させてスピン。 それを避けようとした金石選手がコース上でクラッシュし、パーツが飛び散っ たために赤旗中断となる。 スピンの影響でパンクをしたタイヤを交換するが、赤旗中のため、義務交換は 別途必要。 インターバルの後、残り37周で再スタート。グリッドは10番から。 再スタートの後の1周目でタイヤ交換を行ない13位でコース復帰し、前車のリ タイヤなどで10位まで順位を上げた。再スタート10周目以降シゲカズは1分19 秒8から0.1~2秒の誤差で20周以上走り、トップグループと同レベルの安定感 を見せた。 その間、トップを走る選手のペースが上がらず、トップ差は30秒台前半にまで 縮まるがポジションは変わらない。残り5周で1台リタイヤしたために、順位は 9位となり、そのままフィニッシュ。シゲカズ全力を出しきった秋の富士は終 わった。 由良監督:間接的に赤旗の原因になるスピンをしてしまって残念です。金石選 手に大きな怪我がなく幸いでした。赤旗前のレースのペースはとても良く、か なり上位に食い込める予感がしていたのですが、スピン時にデフューザーを大 きく破損してしまい、セカンドヒートのポテンシャルは大きく下がってしまし た。それにもかかわらず、その後今年1番の走りを見せることが出来たのは、 良かったと思います。結果こそ入賞はなりませんでしたが、次に向けて大きな 収穫となりました。 シゲカズ:エンジンを交換した甲斐があり、課題であったスタート直後のペー スが良く、順位を上げてタイヤ交換の予定周回になったのですが、1セット目 のタイヤが良かったため僕の独断で後半を考えて引っ張りました。最終コー ナーで前車を抜こうとした時タービュランスでバランスを崩しスピンしてしま いました。デフューザーを壊して後半はリアのグリップがなくペースが上がり ませんでした。 次戦MINEは頑張ります。 情報提供:Mooncraft *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685@nifty.com) ***