全日本選手権フォーミュラニッポン第8戦(最終戦)は、スポーツランドSUGOで1回目のフリー走行を行い、既にドライバーズチャンピオンを決めている松田次生(インパル)がコースレコードを更新しトップに立った。
スポーツランドSUGOは、心配された台風13号も房総沖から日本を離れつつあるため、朝から曇り空。風もおだやかで気温も20度前後とすごし易い週末を迎えた。土曜日朝のフリー走行はFCJの予選で赤旗中断があったため予定より15分遅れの11時より30分間で始まった。
最初にコースインしたのは、井出有治(ARTA)と本山哲(ルマン)の2台。本山が1分8秒263を出し、まずはトップに立つ。
フリー走行中盤、開始から15分前。ブノワ・トレルイエ(インパル)が、1分8秒242でトップに立つとさらに次の周1分8秒091とタイムを伸ばす。しかし、直後ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(コンドウ)が、1分8秒074とこれを逆転しトップに立った。2位にトレルイエ、3位に本山。
開始20分過ぎ、初めてコースインしたアンドレ・ロッテラー(トムス)が、1分7秒874と小暮卓史(ナカジマ)の持つこのコースのレコードタイム1分7秒827に迫る1分7秒874を出しトップに立つ。
フリー走行終了5分前、既にチャンピオンを決めている松田次生(インパル)、ロイック・デュバル(ナカジマ)、小暮がようやくコースイン。1周のウオームアップ後、松田がタイムアタックに入ると小暮もこれに続く。そして、松田が予選さながらのワンラップアタックで1分7秒274とコースレコードを0秒5以上縮めるタイムでトップに立った。松田の直後にコントロールラインを通過した小暮は1分7秒522と松田に届かず2位に甘んじた。
3位には小暮の僚友デュバルが、4位ロッテラー、5位に金石年弘(5ZIGEN)、6位にルーキーの伊沢拓也(ARTA)が着けている。また第6戦もてぎで負傷し、このレースから復帰した平手晃平(インパル)は15位と振るわなかった。
スターティンググリッドを決めるノックアウト予選はこの後、14時30分より行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum