ツインリンクもてぎで行われた全日本選手権フォーミュラニッポン第8戦の公式予選1回目は、#32小暮卓史(PIAA NAKAJIMA)が1分33秒472で暫定ポール。2位には#31ロイック・デュバルとナカジマ勢が1-2を占め、好調ぶりを見せつけた。
公式予選1回目は午前10時30分に開始された。
既にレコードライン上は乾いているものの、まだところどころウェットパッチが残っており、
メインポストからはウェット宣言のボードが提示された。
この影響もあり、殆どのドライバーが路面コンディションの回復を待ってピット上で待機。
数名のドライバーはインストレーションラップをウェットタイヤで行った。
こうした中で最初にスリックでアタックを行ったのは#3柳田真孝。
タイムは1分35.562。
続いてチームメイトのJ.P.オリベイラが34秒915までタイムを縮めてピットへ。
この時点での残り時間は24分。
残り12分で#11立川祐路が34秒423でトップに立った。
他のドライバーたちは残り時間が7分を切ったところで漸く本格的なアタックに取り掛かった。
まずは#56金石年弘が1分34秒666で2番手に。
続いて#1ブノワ・トレルイエが1分34秒397を出してトップに立つが、その直後に#36アンドレ・
ロッテラーが34秒152とトレルイエを上回る。
#40ビヨン・ビルドハイムも34秒376で2位に上がってきた。
チェッカー間際には#19本山哲が1分34秒001を記録して一気にトップに躍り出るが、
そのすぐ後ろを走っていた小暮が1分33秒472と、いきなり33秒代前半のタイムをたたき出し、暫定ポールを決めて見せた。
小暮のチームメイト、ロイック・デュバルも最後のアタックで33秒838を出して2番手。
最後のアタックで区間ベストを立て続けに更新していたトレルイエは最終コーナーで姿勢を乱したのが祟ったか、
1分33秒903で3番手に終わった。
なお。各ドライバーともこのセッションではスリックタイヤは1セットしか使っていないため、 午後の予選2回目は序盤から激しいタイムアタック合戦が期待できそうだ。
公式予選2回目は午後2時15分より、45分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA