Formula Nippon

FN:第7戦もてぎ決勝レース2 ロッテラーが2連勝で大荒れのウェットレースを制す

2011年全日本選手権フォーミュラニッポン第7戦の決勝レース2は11月6日午後、ツインリンクもてぎで行われ、#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がレース1に続いてポール・トゥ・ウィンを達成。今季通算5勝目を挙げて2011シーズンを最高の形で締めくくった。
2位にはレース1に続いて#37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が入り、3位には#1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が入った。
(天候:雨 コース:ウェット 観客動員数:9,000人)

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決勝レース2は午後2時30分スタート。周回数は34で本来ならタイヤ交換義務が特別規則書で定められていたが、スタート進行と同時に降り始めた雨によりウェット宣言が出され、この義務はなくなった。

ホールショットを奪ったのはまたしてもロッテラー。
3番手スタートの#41塚越広大が勢いよく飛び出して中嶋一貴に並びかけるが、一貴はこれを巧みに抑えて2番手でオープニングラップを終える。
塚越に対しては即座にジャンプスタートの裁定が下り、3周終わりでピットへ。これにより#18アレキサンドレ・インペラトーリの後ろ、15番手に後退することとなった。

その後方では、スタートで出遅れたオリベイラがアグレッシブな走りで追い上げを開始、90度コーナーで#32小暮卓史を抜き去ってスターティンググリッドと同じ4番手まで挽回してきた。

レース1では接戦を演じたトップ2台だったが、今回はロッテラーがじわじわと一貴を引き離す展開となった。
ロッテラーは7周目には8.367秒のリートを築き上げ、更に一貴を引き離しにかかる。
ところが9周目、降りしきる雨のために視界が悪化していたこともあって#40伊沢拓也がヘアピンで#16山本尚貴に追突、2台は揃ってグラベルに飛び出し、コース上には大量のパーツが散乱する状況となった。
このため10周目からセーフティーカーが導入されたが、これが結果的に更なるアクシデントを引き起こすこととなった。

セーフティーカーに先導された隊列が11周目のバックストレートにさしかかったところで、この隊列に追いつこうとペースを上げていた#33国本雄資が前を走る#3アンドレア・カルダレッリに気付かず追突、勢い余ってその前の#62嵯峨宏紀に乗り上げ、#2平手晃平の車体後部に激突。
この3台が大破してコース上にストップしたため、14時55分より19分間の赤旗中断となってしまった。

国本には失格とペナルティポイント3点の裁定が下ったうえ、車体の破損状況から来週の富士スプリントカップへの出場も絶望視される状況になってしまった。
カルダレッリ、嵯峨、平手もここでレースを終えることになった。

15時15分、セーフティーカーの先導の元でレースは再開、15周目から追い越しOKとなった。

ロッテラーは再びペースを上げて一貴を引き離しにかかる。レース1では背後を脅かした一貴だったがここでは全く歯が立たず、最後は10秒902の大差をつけられて34週のレースは終了。ロッテラーはルマン24時間出場のために欠席した第2戦オートポリス、J.P.オリベイラの先行を許した第4戦もてぎを除く全てのレースで優勝を飾るという圧倒的な結果で2011シーズンを締めくくった。
2位には中嶋一貴、3位には塚越のペナルティで繰り上がったオリベイラが入った。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum


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