全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦は24日、スポーツランドSUGOでノックアウト方式の公式予選を行い大嶋和也(ルマン)がポールポジションを獲得した。2位にはアンドレ・ロッテラー(トムス)が、3位には塚越広大(ダンディライアン)が入った。
午後になってもスポーツランドSUGOは秋晴れの快晴。最終コーナーから1コーナーに向けて心地よいフォローの風が吹いている。
Q1は予定どおり1時20分より20分間で始まった。序盤、大嶋和也(ルマン)が1分8秒267でトップに着け、2位にはアンドレ・ロッテラー。しかし、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)が3位に上がった直後の1コーナーでコースアウト。マシン回収のため赤旗が提示された。
14時2分、残り12分5秒で予選は再開された。
予選残り5分を切ったあたりで各マシンがニュータイヤを投入してアタックのためコースイン。まずは、石浦宏明(キグナス)が1分8秒213でトップ立つ。これを逆転したのは1分8秒140で伊沢拓也(ダンディライアン)。そして僚友の塚越広大(同)がこれを上回り、7秒台に入る1分7秒721でトップに。さらに最後に来たのが大嶋で1分7秒591。トップでQ1通過を果たした。2位には塚越が、3位には伊沢とダンディライアン勢が続いた。
Q1でノックアウトされたのは、アレキサンドレ・インペラトーリ(KCMG)、アンドレア・カルダレッリ(コンドー)、嵯峨宏紀(ルボーセ)の3台で、予選順位13位以降が決定した。
Q2はQ1から10分のインターバルをおいて7分間。まず、トップに立ったのアンドレ・ロッテラー(トムス)で1分7秒978といきなり7秒台に入れてきた。これを上回ったのが今回好調のダンディライアン勢の一角、伊沢。1分7秒634でトップに立つ。
さらに石浦が1分7秒573でトップを奪うと、今回もこれを上回ってきたのが大嶋。1分7秒247を叩き出し、Q1に続きこのセッションもトップで締めくくった。2位には塚越が上がり、3位には石浦と続いた。
このセッションでノックアウトされたのは、小林崇志(リアル)、平手晃平(インパル)、国本雄資(セルモ)、Q1でコースアウトし、オフィシャルの手を借りたためQ2に出走できなかったオリベイラがノータイムとなり、この4台。予選順位9位から12位が決定した。
Q3がQ2から10分のインターバルをおいて始まる。ここでもロッテラーが最初にアタック。1分7秒247でトップに立つ。これを上回ったのがこの予選好調の大嶋で1分7秒125。ロッテラーもさらにタイムを伸ばすが1分7秒131と大嶋に1000分の6秒及ばず2位。
ここで1分7秒346と3位のタイムを出した塚越がスローダウンして3コーナーアウトでマシンを止めたためこの予選2回目の赤旗が提示された。
Q3は14時57分から残り2分で再開された。トップ勢は出走せず、コー水したのは中嶋一貴(トムス)、山本尚貴(無限)、小暮卓史(ナカジマ)の3台。赤旗時点で8位に着けていた山本が7位の中嶋一貴の前に出、逆転に成功した。
この結果、ポールポジションは大嶋で自身2度目。2位にはポイントリーダーのロッテラーが入り、3位には塚越が続いた。
ロッテラーとチャンピオンシップを争う中嶋一貴は8位、オリベイラは12位となり、この2人には厳しい予選となってしまった。
決勝レースは明日25日、14時30分より68周で争われる。
※なお、予選終了後、山本が赤旗提示中に追い越しをしたため、7グリッド降格のペナルティ課されることとなった。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum