Formula Nippon

FN:第6戦もてぎ決勝第1レース ロイック・デュバルが逆転優勝!

 フォーミュラ・ニッポン第6戦決勝第1レースが10日、ツインリンクもてぎで行われた。レースは、セーフティーカーが入る荒れた展開のなか、予選2位からスタートしたロイック・デュバル(NAKAJIMA)がペースカーが退いた後、トップを走る松田次生(IMPUL)をパス。今シーズン2勝目を飾った。

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 決勝レースの行われるもてぎは朝から曇り。しかし午後になって時々太陽も顔を覗かせるようになった。正午過ぎの気温は31度、路面温度は39度だが、フォーメーションラップ時にはさらに上昇するものと思われる。12時45分、第1レースのフォーメーションラップが始まった。全車1周を回ってグリッドに着く。

 スタートを制したのはポールシッターの松田次生(IMPUL)。予選2位の小暮卓史(NAKAJIMA)はスタートをミス。素晴らしいロケットスタートを決めたのは予選5位の金石年弘(5ZIGEN)でロイック・デュバル(NAKAJIMA)、石浦宏明(LeMans)の横をすり抜け2位に躍り出た。3位はデュバル、4位にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(KONDO)、5位に立川祐路(CERUMO/INGING)、小暮は6位に落ちた。

 後方では予選8位のロニー・クインタレッリ(CERUMO/INGING)と本山哲(LeMans)が接触。クインタレッリはコースアウトしてリタイア。本山はピットインしてノーズを交換した。また、横溝直輝(KONDO)が2ndアンダーブリッジでストップしてリタイア。ロベルト・ストレイト(CERUMO/INGING)もピットインしてタイヤを4本交換した。

 3周目、トップ松田と2位金石の差は1秒強。金石以下は混戦だ。3位のデュバルが金石に仕掛けるがインを閉められてなかなか抜けない。その間、松田は後方との差を広げ始める。

 7周目の3コーナー、再三のアタックを仕掛けていたデュバルが金石のインを差し、ついに2位に躍り出た。金石は続くコーナーで、4位のオリベイラ、5位の立川にもかわされ5位に落ちた。

 2位に上がったデュバルのタイムがトップ松田より0.8秒ほど速い。3秒ほどあった差は急速に縮まり、10周を過ぎたあたりでテールトゥノーズとなった。

 ここで大きなアクシデントが発生! 15周目、5コーナー手前のストレートで、伊沢拓也(ARTA)をかわそうとした平手晃平(IMPUL)のマシン接触。平手のマシンは伊沢の後輪に乗り上げて宙を舞い、5コーナーのグラベルを飛び越えてウォールに激突した。この接触でパーツがトラック上に散乱したため、セーフティーカーがコースに導入された。平手と伊沢はリタイア。

 19周を回ってセーフティーカーがピットイン。レースが再開された。トップは松田、2位デュバル、3位オリベイラ、4位立川、5位小暮、6位金石、7位荒聖治(TOM'S)、8位土屋武士(DANDELION)の順で1コーナーへ。

 再スタート後、開いていたトップの松田と2位デュバルの差が縮まり始める。そして、25周目の90度コーナーでデュバルが松田のインを差し、ついにトップに立った。松田は2位に落ちる。

 レースはこのまま34周を走って終了。トップ、デュバルは松田をパスしてからはペースアップ、結局2位以下を6秒以上離して優勝した。2位に松田、3位にオリベイラ、4位は小暮の追撃をかわした立川、5位にその小暮、6位金石、7位荒。

 レース終盤を盛り上げたのは第2レースのポールポジションとなる8位争い。セーフティーカー導入時にピットインしてタイヤを交換した本山がニュータイヤで最後尾から前車を次々とパス。ついに29周目の1コーナーで前を走る松浦孝亮(DANDELION)をパスして9位に上がると次は8位の土屋に狙いを定める。本山は32周目で土屋のテールに張り付くと各コーナーで土屋に仕掛ける。しかし、ファイナルラップに入っても土屋に巧みにかわされ抜けず。土屋が8位。本山の2戦連続第2レースポールポジションの夢は費えた。

 この優勝でデュバルは選手権ポイントでアンドレ・ロッテラー(TOM'S)と並んで同ポイントの2位となった。

 第2レース決勝は15時45分より23周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA



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