鈴鹿サーキットで行われている、全日本選手権フォーミュラニッポン第5戦の公式予選2回目は、ウェットコンディションでの走行となってしまったため、午前中のタイムでグリッドが確定することとなった。
このセッションでのトップは#4ロニ・クインタレッリ(KONDO)で2分8秒749。2番手は#1リチャード・ライアン(DoCoMoDANDELION)で2分9秒179。3番手は#11平中克幸(CERUMO)で2分9秒217だった。
フォーミュラ・ドリーム第4戦の決勝が終了した頃から雨が降り始め、フォーミュラニッポンの公式予選2回目は完全なウェットコンディションで行われることとなった。
この状態ではタイムアップは望めないため、スターティンググリッドは午前中のタイムで決まってしまうが、明日の決勝を睨んでウェットセッティングを確認する意味においては、このセッションも無駄にはできない。午前中デグナーでクラッシュした#23本山哲(Arting IMPUL)も修復なったクルマのチェックに余念が無い。
ここで速かったのはディフェンディングチャンピオンのライアン。
午前中のセッションでは11番手に終わったものの、このセッションでは走るたびに確実にタイムを削り取り、いち早く2分11秒台に乗せてきた。
それに続くのは前戦富士でデビューしたクインタレッリ。
これが2戦目のフォーミュラニッポンとは思えないほどの堂々とした走りでライアンのタイムに肉薄する。
更には午前中2番手と好調な平中も着実にタイムアップしてきた。
予選2回目はこの3人を中心とした熾烈なトップ争いがチェッカーぎりぎりまで繰り広げられた。
最初に10秒の壁を打ち破ったのは平中。
残り5分を切ったところで2分9秒217を出してトップに立つ。しかし残り時間1分のところでライアンが2分9秒174でトップに。このままチェッカーが出て終了かと思われたが、最後の最後にクインタレッリが2分8秒749とただ一人8秒台に突入してトップに躍り出た。
第5戦の決勝は明日7月3日午後2時30分より、51周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: FMOTOR