全日本フォーミュラ・ニッポン第3戦は24日、ツインリンクもてぎでノックアウト予選を行い、松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)が開幕から3連続ポールポジションを獲得した。2位には小暮卓史(PIAA NAKAJIMA)、3位にはアンドレ・ロッテラー(PETORONAS TEAM TOM'S)が入った。
14時5分定刻、ノックアウト予選が始まった。ツインリンクもてぎは、午後から雨の予想だったが、雲は厚くあたりは暗くなりつつあるものの相変わらず蒸し暑く、まだ雨は落ちていない。気温27度、路面温度36.5度、湿度40%。
■Q1
ノックアウト予選Q1は20分間。ここで上位15位までがQ2に進出、16位以下の5台がノックアウトされここで16位以下の予選順位が決まる。
まずは、松田次生(IMPUL)が1分34分636でトップに。直後、小暮卓史(NAKAJIMA)が1分33秒965でこれを逆転。午前のフリー走行で走れなかった石浦宏明(LeMans)が1分34秒638で3位につけた。
残り10分、Q1の半分が経過。ロイック・デュバル(NAKAJMA)が1分33秒810でトップに立った。NKAJIMA勢が1-2だ。
残り2分、松田が1分33秒293を出し、トップに出た。2位にはアンドレ・ロッテラー(TOM'S)が1分33秒774。3位に本山哲(LeMans)。
結局、Q2に進出できなかったのは、荒聖治(TOM'S)、土屋武士(DANDELION)、平中克幸(5ZIGEN)、井出有治(ARTA)、松浦孝亮(DANDELION)の6台で16位以下の順位が決定した。
■Q2
10分のインターバルの後、10分間のQ2予選が始まる。15台が出走し8位までがQ3に進出し、9位から15位までの予選順位が決定する
マシントラブルかQ1終了後にピットロード入口でマシンを止め、歩いてピットに戻ってきた横溝直輝(KONDO)を除く14台が出走。
残り5分あたりから、松田を皮切りにコースイン。多くのドライバーがワンアタックに賭けるようだ。
先ずは松田が、1分33秒691でトップに立つと、ロッテラーが1分33秒443で逆転。さらにデュバルが1分33秒544で続き、なんと金石年弘(5ZIGEN)が1分33.689で松田のタイムを上回ってきた。松田は5位に落ちた。
Q3進出を果たせなかったのは、トレルイエ、石浦、立川祐路(CERUMO/INGING)、ロベルト・ストレイト(CERUMO/INGING)、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(KONDO)、ロニー・クインタレッリ(CERUMO/INGING)、出走できなかった横溝の7台。
本山は初のQ3進出。ルーキーの平手晃平(IMPUL)は3戦連続Q3進出だ。
■Q3
残り6分過ぎ、小暮を先頭に8台がコースインを開始。各車、ウォームアップに2周を費やして、やはりここでもワンアタックに賭けるようだ。
先ずは、小暮が1分33秒308でトップに立つが、松田が誰も追いつけないここのコースレコードとなる1分33秒167を叩き出しトップに。これで、開幕から3戦連続のポールポジションを決めた。
3位にはロッテラーが、4位に小暮のチームメイトのデュバルが入った。
決勝は、明日14時30分より52周にわたって争われる。明日も雨の予報だが、果たしてフォーミュラ・ニッポンタイ記録となる松田の3戦連続ポールトゥウインは達成されるのだろうか。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA